新作映画評論・批評

ウエスト・サイド・ストーリー

スピルバーグ初のミュージカルは、達人のメソッドで古典の精神を伝える

尾﨑一男

ブルー・バイユー

アメリカの移民法に引き裂かれる韓国系移民と家族の物語を、小さな名優が支える！

若林ゆり

国境の夜想曲

紛争と紛争の切れ目に存在する“マジックアワー”を、美しい映像で描き出す

矢崎由紀子

フレンチ・ディスパッチ　ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

芸術への愛とウィット溢れる、目眩のするような美しき万華鏡

佐藤久理子

ゴーストバスターズ　アフターライフ

最もシンプルかつ普遍的なかたちへ進化を遂げた80年代大ヒット作の遺伝子

牛津厚信

前科者

有村架純が寄り添い続けることで体得した「観の目」の威力

大塚史貴

コーダ　あいのうた

障がい者を描きながらも従来イメージのアップデートに挑戦した感動作

さがす

もっとも見てほしい佐藤二朗がここにいる　予想外の終点へと誘われる“さがす”物語

岡田寛司

ブラックボックス　音声分析捜査

素晴らしい音響編集が効果を発揮 予想より壮大で邪悪なテーマを描いている

Dan Knighton

ハウス・オブ・グッチ

煌びやかでコミカルなソープオペラ　家族内の人間スケッチは痛烈そのもの

清藤秀人

ライダーズ・オブ・ジャスティス

シリアスなストーリーなのにほっこり。おかしな理系オタクたちが作品の鍵

オスカーノユクエ

スティルウォーター

喪失、無力感。言葉に出来ない“やるせなさ”をとらえた、繊細な描写が心に染みる

髙橋直樹