全米映画ランキング : 2022年11月25日~2022年11月27日

全米映画ランキング:2022年11月28日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2022年11月25日~2022年11月27日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 1 ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 3 45,900,000 367,670,596
2 ストレンジ・ワールド もうひとつの世界 1 11,900,000 18,600,000
3 ディヴォーション マイ・ベスト・ウィングマン 1 6,000,000 9,000,000
4 2 ザ・メニュー

The Menu
「ザ・メニュー」

Searchlight Pictures
(ディズニー)

2 5,200,000 18,670,443
5 4 ブラックアダム

Black Adam
「ブラックアダム」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

6 3,350,000 162,973,000
6 17 フェイブルマンズ

The Fabelmans
「フェイブルマンズ」

Universal
(東宝東和)

3 2,220,000 3,430,000
7 15 ボーンズ アンド オール

Bones and All
「ボーンズ アンド オール」

United Artists Releasing
(ワーナー・ブラザース映画)

2 2,206,000 3,709,000
8 5 チケット・トゥ・パラダイス 6 1,850,000 65,070,000
9 3

The Chosen Season 3: Episode 1 & 2

Fathom Events

2 1,585,840 13,450,394
10 6 SHE SAID シー・セッド その名を暴け 2 1,100,000 4,302,000

「ブラックパンサー」続編、V3! 「ストレンジ・ワールド」2位、注目の航空アクションは3位に

11月第4週、サンクスギビングを迎えた北米映画市場は、興行収入ランキングトップ10に新作2本が入りましたが、従来と比べると、奮わない結果に。週末5日間の累計興行収入は1億3800万ドルで、昨年の、同じくコロナ禍にあった感謝祭の週末記録(1億4200万ドル)よりも少ない数字となりました。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」は、3週連続で首位を獲得し、週末3日間(11月25日~27日)の興収は4500万ドルを記録。累計興収は3億6700万ドルで、同じくMCUの「ソー ラブ&サンダー」を抜き、2022年の興収ランキングで6位となりました。

ディズニーのアニメ映画「ストレンジ・ワールド もうひとつの世界」は2位に初登場しました。本作は、豊かな国アヴァロニアのエネルギー源である植物が絶滅の危機を迎え、冒険家一家が危機を救うため、地底に広がる“もうひとつの世界(ストレンジ・ワールド)”を飛行船で冒険する物語。第87回アカデミー長編アニメーション賞を受賞した「ベイマックス」のドン・ホールが監督を務め、ロイ・コンリ(「ベイマックス」)が製作、ジェニファー・リー(「アナと雪の女王2」)が製作総指揮を担い、ジェイク・ギレンホール(「アンビュランス」)がボイスキャストとして参加しています。製作費1億5000万ドルに対し、週末3日間で興収1190万ドルをあげました。

3位は、ソニー・ピクチャーズの朝鮮戦争で戦ったパイロットを描く航空アクション「Devotion(原題)」。「トップガン マーヴェリック」でハングマンを演じたグレン・パウエルと、「ラブクラフトカントリー 恐怖の旅路」のジョナサン・メジャースが共演し、「インフィニット」のJ・D・ディラードが監督、「Mank マンク」で第93回アカデミー撮影賞に輝いたエリック・メッサーシュミットが撮影を担当しました。週末3日間で、興収600万ドルを記録しました。

ユニバーサルのドラマ「ザ・ファーブルマンズ(原題)」は、3週目の週末にトップ10入りを果たしました。本作は、巨匠スティーブン・スピルバーグが、「ウエスト・サイド・ストーリー」のトニー・クシュナー、クリスティ・マコスコ・クリーガーとともに、脚本と製作を手がけた自伝的物語。ミシェル・ウィリアムズ(「ヴェノム」シリーズ)、ポール・ダノ(「スイス・アーミー・マン」)、セス・ローゲン(「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」)、ジャド・ハーシュ(「アンカット・ダイヤモンド」)らが顔をそろえました。ジョン・ウィリアムズ(「ジュラシック・パーク」シリーズ)が音楽、ヤヌス・カミンスキー(「プライベート・ライアン」)が撮影を担うなど、一流の製作陣が集結。週末3日間で興収220万ドルをあげ、製作費4000万ドルに対し、累計興収は343万ドルとなりました。

ユナイテッド・アーティストのドラマ「Bones and All(原題)」は、上映館拡大の結果、2週目の週末にトップ10入りを果たしました。ティモシー・シャラメ(「君の名前で僕を呼んで」)とテイラー・ラッセル(「エスケープ・ルーム」)が、生まれつき人喰いの衝動を抱え、やがて惹かれ合う若者たちを演じました。マーク・ライランス(「ブリッジ・オブ・スパイ」)も共演。シャラメと「君の名前で僕を呼んで」でタッグを組んだルカ・グァダニーノが監督を務めています。同作は第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、グァダニーノ監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)、ラッセルがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を獲得。週末3日間で興収220万ドルを稼いでいます。

2022年11月28日更新 Dan Knighton

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