スチュワート・エドワード・ホワイト : ウィキペディア(Wikipedia)
スチュワート・エドワード・ホワイト(Stewart Edward White, 1873年3月12日 - 1946年9月18日)は、アメリカの著作家、長編小説作家、スピリチュアリストである。有名な壁画家ギルバート・ホワイト(Gilbert White、1877年 - 1939年)の兄。
伝記
彼は、ミシガン州グランドラピッズに生まれ、グランド・ラピッズ・ハイ・スクール(Grand Rapids High School)に通い、ミシガン大学で学位を得た(B.A., 1895年; M.A., 1903年)。
1900年ころから1922年ころまで、彼は、冒険や旅行の、フィクションやノンフィクションを、博物誌や戸外生活を強調して、書いた。 1922年から、彼と妻エリザベス・「ベティー」・グラント・ホワイト(Elizabeth "Betty" Grant White)は、彼らによれば霊的存在(spirits)とのチャネリングをとおして受け取った、多数の本を書いた。 彼らはまた、カリフォルニア州内旅行について書いた。 ホワイトは、カリフォルニア州ヒルズボロ(Hillsborough)で死亡した。
著作
ホワイトの著書は、アメリカが、消えかけている荒野を失いかけているころに人気があった。 彼は、自然と人性との美しさの鋭敏な観察者であったが、しかしそれでもそれらを率直なスタイルで表現することができた。 彼は、キャンプ日誌を書くにせよ西部の人を書くにせよ、自身の経験に基づいて、小屋造り、カヌー、伐木の搬出、金(きん)さがし、銃、釣り、狩猟に関する簡潔な楽しい詳細を加えた。 彼はまた、彼の小説に迫真性を与える細部描写をくれる、毛皮貿易に従事してきた人々、カリフォルニアのゴールド・ラッシュその他の開拓者らにインタヴューした。 彼は、抜け目ないインディアンの案内人と持ってきたキャンプ用品が多すぎた「初心者」("greenhorn")キャンパーのような、さまざまな人々へのユーモアと共感に塩味を加えた。 ホワイト自身が写真を入れた著書もあれば、『"The Mountains"』(1904年)と『"Camp and Trail"』(1907年)のアメリカ西部の画家ファーナンド・ラングレン(Fernand Lungren、1857年 - 1932年)のような、画家が挿絵を描いた著書もあった。 セオドア・ルーズベルトは、ホワイトは「ピストルとライフルにかけては最高の男」("the best man with both pistol and rifle who ever shot")であった、と書いた。
『The Long Rifle』(1930年)、 『Folded Hills』(1932年)、『Ranchero』(1933年)および『Stampede』(1942年)は、『The Saga of Andy Burnett』をなすが、これはペンシルヴェニアの農場の少年を追うが、彼は横柄な継父から、祖母の是認を得て、ダニエルブーンが持ち歩いたケンタッキー・ライフル「ザ・ブーン・ガン」("The Boone Gun")を持って西部に逃げる。 彼は、ジョー・クレーン(Joe Crane)という山人(やまびと)に出会うが、彼が荒野で生き残ることのメンターになる。 サガの残りは、西に行くアンディーを追い、最後にはカリフォルニアに落ち着き、これは最後の3つの本の設定である。 このシリーズは、物語の期間の実際の出来事と人物を取り入れている。 4つの物語は、死後、1947年に『The Saga of Andy Burnett』として刊行され、そして1957年と1958年に『The Wonderful World of Disney』のいくつかのエピソードに、ジェローム・コートランド(Jerome Courtland)主演(アンディー・バーネット(Andy Burnett)役)、ジェフ・ヨーク(Jeff York)(友人でメンター ジョー・クレーン役)で、脚色された。 このシリーズは、多くの点で、ディズニーの、より大当たりしたテレヴィジョン・ミニシリーズ『デヴィ・クロケット』(Davy Crockett)の続編であった。
栄典
1927年、ボーイスカウトアメリカ連盟(Boy Scouts of America)は、ホワイトを、同年スカウトが創設した新カテゴリー、『名誉スカウト』(Honorary Scout)にした。 この殊遇は、「その戸外活動、探検および骨折りがいのある冒険における業績が少年たちの想像力をとらえるような傑出した人物のものであるところのアメリカ市民たち...」("American citizens whose achievements in outdoor activity, exploration and worthwhile adventure are of such an exceptional character as to capture the imagination of boys...")に与えられた。 この他の18人は、以下のとおりであった:ロイ・チャップマン・アンドリュース、ロバート・バートレット(Robert Bartlett)、フレデリック・ラッセル・バーナム(Frederick Russell Burnham)、リチャード・バード、ジョージ・クラック・チェリー(George Kruck Cherrie)、ジェームス・L・クラーク(James L. Clark)、メリアン・C・クーパー、リンカーン・エルズワース、ルイス・アガシーズ・ファーツ(Louis Agassiz Fuertes)、ジョージ・バード・グリネル(George Bird Grinnell)、チャールズ・リンドバーグ、ドナルド・バックスター・マクミラン(Donald Baxter MacMillan)、クリフォード・H・ポープ(Clifford H. Pope)、ジョージ・P・パットナム(George P. Putnam)、カーミット・ルーズヴェルト(Kermit Roosevelt)、カール・ランギウス(Carl Rungius)、オーヴィル・ライト(Orville Wright)。
著作
- The Westerners (1901年)
- The Blazed Trail (1902年)
- The Claim Jumpers (1901年)
- Conjurer's House (1903年)
- The Forest (1903年)
- Blazed Trail Stories (1904年)
- The Mountains (1904年)
- The Silent Places (1904年)
- The Pass (1906年)、サミュエル・ホプキンズ・アダムズ(Samuel Hopkins Adams)とともに
- The Mystery (1907年)、サミュエル・ホプキンズ・アダムズとともに
- Arizona Nights (1907年)
- Camp and Trail (1907年)
- The Riverman (1908年)
- The Cabin (1910年)
- The Adventures of Bobby Orde (1910年)
- Rules of the Game (1910年)
- The Sign at Six (1912年)
- The Land of Footprints (1912年)
- African Camp Fires (1913年)
- Gold (1913年)
- The Gray Dawn (1915年)
- The Magic Forest (1903年)
- The Rose Dawn (1920年)
- Rediscovered Country (1915年)
- The forty-niners; a chronicle of the California trail and El Dorado (1918年)
- The Killer (1919年)
- Daniel Boone, wilderness scout (1922年)
- Skookum Chuck (1925年)
- Lions in the path; a book of adventure on the high veldt (1926年)
- Back of Beyond (1926年)
- Secret Harbour (1926年)
- Dog days, other times, other dogs; the autobiography of a man and his dog friends through four decades of changing America (1930年)
- The Long Rifle (1930年)''
- Folded Hills (1932年)
- Ranchero (1933年)
- Pole Star (1935年)、ハリー・デヴァイン(Harry DeVighne)とともに
- Wild Geese Calling (1940年)
- Stampede (1942年)
- ''THE PSYCHIC BOOKS:
- ''Credo (1925年)
- ''Why Be a Mud Turtle (1928年)
これら2つの本は、「前」("pre")ベティーの書物である。 ホワイトは、出所(妻ベティーをつうじたチャネリング)をあかさないまま、未来の本の哲学を議論している。
- ''The Betty Book (1939年)
- ''Across the Unknown [ハーウッド・ホワイト(Harwood White)とともに] (1939年)
- ''The Unobstructed Universe (1940年) (コレクションのうちで最も重要であると見なされている)
- ''The Road I Know (1942年)
- ''Anchors to Windward
- ''The Stars are Still There (1946年)
- ''With Folded Wings (1947年)
- ''The Gaelic Manuscripts
注釈
参考文献
- J. C. Underwood, Literature and Insurgency (New York, 1914)
- Staff report (September 19, 1946). STEWART E. WHITE, NOVELIST, IS DEAD; Author of Stories of Adventure and Frontier Life Was 73—Stricken After Fabled Career CHOKED LEOPARD TO DEATH Writer of 'Blazed Trail' Knew Yukon, Africa and West—Honored as Geographer
- "Stewart White, Adventurer and novelist, dies; books captured thrills of own exciting life." Chicago Tribune, September 19, 1946
外部リンク
- Stewart Edward White Biography
- (The Bancroft Library)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/01/17 13:29 UTC (変更履歴)
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