黒崎博 : ウィキペディア(Wikipedia)

黒崎 博(くろさき ひろし、1969年 - )は、日本のテレビドラマの演出家、映画監督。元NHK職員。岡山県出身。

来歴

1988年、岡山県立岡山朝日高等学校卒業。京都大学文学部に入学し社会学を専攻。1992年、大学を卒業してNHKに入局。教育番組担当を経て、1996年にドラマ番組部に転ずる。

2010年、NHK広島放送局制作ドラマ『火の魚』の演出により、平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞放送部門、第36回放送文化基金賞演出賞、および東京ドラマアウォード2010演出賞を受賞。「大胆、簡潔でありながら同時に繊細で、二人の屈折した精神の奥深く踏み込んで描いている」と評される。

2011年、『冬の日』で初の映画監督を務め、『セカンドバージン』で長編映画に進出した。

2015年、『神の火』(Prometheus' Fire)でサンダンス・インスティテュート/NHK賞2015にてスペシャル・メンション賞(特別賞)を受賞。『太陽の子』(GIFT OF FIRE)と改題し2020年にテレビドラマ化、2021年に映画化。

受賞

主な作品

テレビドラマ

特記のないものはNHK作品(地方局制作は除く)。

  • 浪花少年探偵団(2000年、NHK大阪)
  • 金曜時代劇 はんなり菊太郎〜京・公事宿事件帳(2002年、NHK大阪)
  • パパ トールド★ミー 大切な君へ(2003年、NHK大阪)
  • 連続テレビ小説
    • わかば(2004年 - 2005年、NHK大阪)
    • どんど晴れ(2007年)
    • ひよっこ(2017年) ※チーフ演出
  • マチベン(2006年)※第61回文化庁芸術祭優秀賞
  • ウォーカーズ〜迷子の大人たち(2006年)
  • 帽子(2008年、NHK広島) ※第63回文化庁芸術祭優秀賞、第35回放送文化基金賞優秀賞
  • 火の魚(2009年、NHK広島)※第64回文化庁芸術祭大賞、第36回放送文化基金賞優秀賞、第62回イタリア賞、第50回モンテカルロ・テレビ祭最優秀賞 ほか
  • チェイス〜国税査察官〜(2010年)
  • セカンドバージン(2010年)※東京ドラマアウォード2011優秀賞
  • メイドインジャパン(2013年)※第68回文化庁芸術祭優秀賞、第39回放送文化基金賞優秀賞
  • 実験刑事トトリ2(2013年)
  • さよなら私(2014年)
  • 逃げる女(2016年)
  • NHKスペシャル「未解決事件 File.07 警察庁長官狙撃事件」 実録ドラマ 『容疑者Nと刑事の15年』(2018年)
  • 太陽の子(2020年)※作も担当 ※サンダンス・インスティテュート/NHK賞2015 スペシャル・メンション賞(特別賞)
  • 大河ドラマ
    • 青天を衝け(2021年)※チーフ演出

配信ドラマ

  • さよならのつづき(2024年11月14日配信、Netflix)

映画

  • 冬の日(2011年、アークエンタテインメント)※脚本も担当
  • セカンドバージン(2011年、松竹)
  • 太陽の子(2021年公開予定)※作も担当 ※サンダンス・インスティテュート/NHK賞2015 スペシャル・メンション賞(特別賞)

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/18 12:43 UTC (変更履歴
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