ロバート・キャンベル : ウィキペディア(Wikipedia)

ロバート・キャンベル(Robert Campbell、1957年9月15日 - )は、アメリカ合衆国出身の日本文学者(ハーバード大学Ph.D.)。東京大学名誉教授。前国文学研究資料館館長。早稲田大学特命教授・早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問。専門は近世文学から明治期文学。特に江戸中期から明治の漢文学、芸術、思想に関する研究。

来歴

ニューヨークブロンクス区出身(アイルランド系アメリカ人)。カリフォルニア大学バークレー校卒業。ハーバード大学東アジア言語文化学修士課程(1984年)、同博士課程修了。1992年にPh.D.を取得(日本文学専攻)。

九州大学へ研究生として留学後、九州大学文学部講師(1990年 - 1993年)、国文学研究資料館助教授(1995年 - 2000年)、東京大学大学院総合文化研究科助教授、2008年に同教授。2017年4月1日付で国文学研究資料館館長(専任)。2018年4月1日付で東京大学名誉教授の称号を得る平成30年度名誉教授の称号授与。2021年3月31日付で国文学研究資料館館長を退任。2021年4月1日付で早稲田大学特命教授および早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問に就任。

人物

  • アメリカで生まれ育ったが、非常に流暢な日本語を話し、日本文化への造詣も深い。
  • BS朝日番組審議会委員。
  • 2018年8月12日、同性愛者であることをブログで公表し、20年近く一緒に過ごしたパートナーの男性と2017年にアメリカ国内で結婚していたことを明かした 。
  • 幼少期より離別して暮らしていた実父との再会が、同性婚のきっかけだという。

著書

  • 『読むことの力 東大駒場連続講義』編著 講談社選書メチエ 2004年
  • 『ロバートキャンベルの小説家神髄 現代作家6人との対話』編著 NHK出版 2012年
  • 『明治文学の語り方 近代日本をクラウドで考える』編著 岩波書店 2017年
  • 『日本古典と感染症』編著 角川ソフィア文庫 2021年

共編・共著

  • 『パリ1900年・日本人留学生の交遊 - 『パンテオン会雑誌』資料と研究』(責任編集・共編、ブリュッケ、2004年)
  • 『江戸の声 黒木文庫でみる音楽と演劇の世界』(駒場美術博物館、2006年)
  • 『Jブンガク 英語で出会い、日本語を味わう名作50』 東京大学出版会 2010年

校注

  • 『新日本古典文学大系明治編 第3巻 漢文小説集』池澤一郎・宮崎修多・徳田武(岩波書店、2005年)
  • 『新日本古典文学大系明治編 第5巻 海外見聞集』松田清・鈴木健一・日原傳・堀口育男・堀川貴司・杉下元明・山崎一穎・齋藤希史他(岩波書店、2009年)

出演

情報番組

  • Jブンガク(NHK Eテレ)
  • スッキリ(日本テレビ、火曜日コメンテーター)
  • あさイチ(NHK総合テレビ、2010年4月以降、不定期)
  • ビジネス新伝説 ルソンの壺(NHK大阪放送局、不定期)
  • あさナビ(テレビ朝日、準レギュラー)
  • 鳥の目で見た「軍艦島」〜日本最古の高層住宅の秘密〜(BS朝日、2013年5月11日) - 旅人
  • いま世界は(BS朝日、コメンテーター)
  • みんなのニュース(フジテレビ、2015年3月 - 12月、月・火曜コメンテーター)
  • バラいろダンディ(TOKYO MX、隔週レギュラー)

映画

  • キリエのうた(2023年10月13日、東映) - マーク・カレン 役

ドキュメンタリー

  • ETV特集「銃撃事件と日本社会」(2022年9月17日、NHK Eテレ)
  • ETV特集「戦禍に言葉を編む」(2024年2月24日、NHK Eテレ)

バラエティー番組

  • 日立 世界・ふしぎ発見!(TBS、2010年3月13日以降のゲスト)
  • クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日、不定期)
  • 新説!所JAPAN(関西テレビ、準レギュラー)

その他

  • 『古本屋台2』 Q.B.B.(2024年2月、本の雑誌社) - 林望著『源氏物語の楽しみかた』を手に取る客。

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/01 01:20 UTC (変更履歴
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