観世清和 : ウィキペディア(Wikipedia)

観世 清和(かんぜ きよかず、1959年(昭和34年)5月21日 - )は、シテ方観世流能楽師。二十六世観世宗家で当代。日本芸術院会員。東京都出身『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.539。

家系

観世元正の長男で、弟に山階弥右衛門、観世芳伸。

来歴

父に師事し、1964年4歳の時「鞍馬天狗」花見で初舞台。

学習院に初等科から高等科まで在学し、今上天皇とは同級生だった。東京芸術大学音楽学部邦楽科別科を卒業。1990年9月家元継承。1995年「松浦佐用姫」「鵜羽」を復曲。

1983年のフランスをはじめ、アメリカ、インド、中国など海外公演も多く行っている。2014年1月、観世清河寿に一時改名、一年で元に戻す一般財団法人観世文庫/一般社団法人観世会共同運営公式サイト。2015年2月5日時点では「観世清和」と表記されている。。

役職

  • 一般社団法人日本能楽会常務理事
  • 一般財団法人観世文庫理事長
  • 一般社団法人観世会理事長

栄典

  • 1995年度芸術選奨新人賞受賞
  • 1999年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章
  • 2013年、芸術選奨文部科学大臣賞
  • 2014年、第33回伝統文化ポーラ賞大賞受賞
  • 2015年春の褒章で紫綬褒章を受章
  • 2019年、第49回JXTG音楽賞 邦楽部門受賞2019年 受賞者(敬称略)
  • 2021年、日本芸術院賞受賞
  • 2023年3月、日本芸術院会員
  • 2023年11月、文化功労者

著書

  • 『一期初心―能役者森羅万象』淡交社、2000
  • 『観世流舞囃子形付』檜書店、2001

編著・共著

  • 『松浦佐用姫』訂正著作 伊藤正義補訂著作 檜書店 2000
  • 『能はこんなに面白い!』内田樹共著 小学館 2013
  • 『風姿花伝 新訳 六百年の歳月を超えて伝えられる極上の芸術論・人生論』編訳 PHP研究所 2013

監修

  • 『能狂言道しるべ』児玉信文 森田拾史郎写真 主婦と生活社 孔雀ブックス 1997
  • 『観世宗家能面』監修 林義勝写真 増田正造文 Ian MacDougall 英訳 檜書店 2002
  • 『いまこそ平安の恋』あらすじ監修 杉谷みどり文 EH春潮社 2004
  • 『風姿花伝 観世宗家展』松岡心平・増田正造共監修、図録 2013
  • 『能を読む』全4巻、梅原猛と共監修 天野文雄・土屋恵一郎・中沢新一・松岡心平編集委員、角川学芸出版 2013
  • 『観世清和と能を観よう』小野幸惠著 岩崎書店 新版日本の伝統芸能はおもしろい 2015

主な作品

劇場アニメ

  • 手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-(2011年) - スッドーダナ王 役
  • BUDDHA2 手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-(2014年) - スッドーダナ王 役

映画

  • 首(2023年) - 能楽監修

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/26 08:15 UTC (変更履歴
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