水田伸生 : ウィキペディア(Wikipedia)
水田 伸生(みずた のぶお、1958年8月20日 - )は、テレビドラマ演出家、映画監督。元日本テレビ放送網執行役員情報・制作局専門局長、元日テレアックスオン執行役員。
来歴
広島県広島市南区出身。広島市立舟入高等学校(28期生)時代はバレーボール部で全国大会にも出場した。原田真二は高校の同級生。日本大学芸術学部演劇学科卒業後、1981年に日本テレビに入社した。入社後はテレビドラマの制作に携わる。『池中玄太80キロ』等の助監督を経て、明石家さんまと組んだ『恋も2度目なら』(1995年)、『恋のバカンス』(1997年)、『甘い生活。』(1999年)のチーフ演出等で注目を集め、『奇跡のロマンス』(1996年)、『お熱いのがお好き?』(1998年)等、主にホームコメディを得意とした。また多くの作品を演出と同時にプロデューサーも兼務、舞台演出等も手がけるなどして、「日本テレビのエースディレクター」の座についた。また、明石家さんまの舞台演出も手掛ける。一時期、バラエティ番組の制作にも携わっていた。
その後、映画事業部に異動し、映画のプロデュースとテレビドラマの演出を並行して手がけ、2006年に『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』で映画監督デビュー。
2000年代に入り、急増したテレビディレクター出身で映画とドラマを往来する監督の一人だが、民放キー局の社員という立場で映画を撮り続ける環境にあるディレクターを多くはない。なおかつ、テレビドラマの劇場版ではなく、映画オリジナル企画を順調に撮り続ける水田の存在は希少である。堅実さゆえの作家性の乏しさを指摘する評価もあるが、集団劇のホームコメディと、そこに加えられる人間観察力を評価する向きもある。
2010年、『Mother』で第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を受賞した。
2014年6月1日付で日本テレビ放送網制作局専門局長。以前は、コンテンツ事業局映画事業部チーフディレクター(演出家・映画監督)兼プロデューサー→制作局専門局次長兼シニア・チーフ・クリエイターだった。
2014年、『Woman』の演出により芸術選奨文部科学大臣賞放送部門を受賞。
2016年6月1日付で日本テレビ放送網執行役員・制作局専門局長。
2018年6月1日付で日本テレビ放送網執行役員・情報・制作局専門局長に改称。
2019年12月1日付で日テレアックスオン執行役員。
2024年10月、日本テレビを退社し、アミューズに所属。
最近は俳優を対象に演技のワークショップを有料で行なっている。
主な作品
映画
特記のないものは監督担当。
- いらっしゃいませ、患者さま。(2005年) - プロデューサー
- MAKOTO(2005年) - プロデューサー
- 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル(2006年)
- 舞妓Haaaan!!!(2007年)
- 252 生存者あり(2008年)
- なくもんか(2009年)
- 綱引いちゃった!(2012年)
- 謝罪の王様(2013年)
- あやしい彼女(2016年)
- アイ・アム まきもと(2022年)
- ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年)
- おまえの罪を自白しろ(2023年)
テレビドラマ
特記のない者は演出担当。
- 池中玄太80キロ第二期(1981年)
- 妻たちの課外授業II(1987年)
- 風少女(1988年)
- 火曜サスペンス劇場
- ズームイン!!朝!殺人事件(1988年) - プロデューサー
- ベビーシッター殺人事件(1990年) - プロデューサー
- 明日を待つ女(1990年) - プロデューサー
- 名無しの探偵 第7話「愛の幻影」(1990年) - プロデューサー
- 素敵にダマして!(1992年) - プロデューサー
- 遠山金志郎美容室(1994年)
- ザ・ワイドショー(1994年) - プロデューサー
- 恋も2度目なら(1995年)
- 恋も2度目ならスペシャル(1995年)
- 終わらない夏(1995年)
- 奇跡のロマンス(1996年)
- チョベリバ!(1996年)
- 恋のバカンス(1997年)
- 恋のバカンススペシャル(1997年)
- 星に願いを(1998年)
- お熱いのがお好き?(1998年)
- 甘い生活。(1999年)
- 東京らぶ(2000年)
- バカヤロー!2000 ニッポン人の怒りが爆発する!(2000年)
- 向井荒太の動物日記 〜愛犬ロシナンテの災難〜(2001年)
- レッツ・ゴー!永田町(2001年) - プロデューサー
- サイコドクター(2002年)
- ぼくの魔法使い(2003年)
- 冬の運動会(2004年、放送文化基金賞を受賞)
- 252 生存者あり episode.ZERO(2008年)
- Mother(2010年)
- さよならぼくたちのようちえん(2011年)
- トッカン -特別国税徴収官-(2012年)
- Woman(2013年)
- モザイクジャパン(2014年)
- はなちゃんのみそ汁(2014年)
- Dr.倫太郎(2015年)
- ゆとりですがなにか(2016年)
- ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編(2017年)
- 先に生まれただけの僕(2017年)
- anone(2018年)
- 獣になれない私たち(2018年)
- JOKE〜2022パニック配信!(2020年)
- 初恋の悪魔(2022年)
Web・配信ドラマ
- 山岸ですがなにか(2017年7月、Hulu) - プロデューサー
- ドンケツ(2025年4月〈予定〉、DMM TV) - 監督
舞台
- ありがとうサボテン先生
- 七人ぐらいの兵士
- JOKER
- 小鹿物語
- ワルシャワの鼻
- PRESS~プレス~
バラエティ番組
- スーパージョッキー(演出補)
- クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!(ディレクター)
- マジカル頭脳パワー!!(マジカルミステリー劇場演出)
PV
- いきものがかり:「なくもんか」
受賞歴
1997年
- 第12回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 タイトルバック賞(『恋のバカンス』)
関連文献
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/01/17 07:41 UTC (変更履歴)
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