湯本香樹実 : ウィキペディア(Wikipedia)
湯本 香樹実(ゆもと かずみ、1959年11月11日 - )は、日本の脚本家、小説家。女性。東京都出身。東京音楽大学音楽学部作曲学科卒業。
来歴・人物
三枝成彰と親交をもち、三枝作曲の『千の記憶の物語』等オペラの台本を書いたことから執筆活動が始まり、テレビ・ラジオの脚本家となる。脚本を手掛けたラジオドラマ『カモメの駅から』は文化庁芸術作品賞、ギャラクシー賞ラジオ部門大賞、放送文化基金賞ラジオ番組賞を受賞した。
処女小説『夏の庭 The Friends』にて、日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。同作品は映画化・舞台化され、自身で脚色したラジオドラマも文化庁芸術作品を受賞したほか、十数ヵ国で翻訳出版され、海外でも、等を受賞した。『くまとやまねこ』で講談社出版文化賞受賞。『橋の上で』で日本絵本賞受賞。『西日の町』は第127回芥川賞候補、『岸辺の旅』が第27回織田作之助賞候補となった。
作品リスト
小説
- 『夏の庭 The Friends』(福武書店 1992年、新潮文庫 1994年)
- 『春のオルガン』(徳間書店 1995年、新潮文庫 2008年 ISBN 9784101315133)
- 『ポプラの秋』(新潮文庫 1997年)
- 『西日の町』(文藝春秋 2002年、文春文庫 2005年)
- 『わたしのおじさん』(偕成社 2004年)
- 『魔女と森の友だち』(理論社 2007年 ISBN 9784652040553)
- 『』(河出書房新社 2008年 ISBN 9784309270074)
- 『岸辺の旅』(文藝春秋 2010年、文春文庫 2012年)
- 『夜の木の下で』(新潮社 2014年、新潮文庫 2017年)
アンソロジー収録作品
- 「リターン・マッチ」(江國香織などとの共著「いじめの時間」に所収。朝日新聞社 1997年 新潮文庫 2005年
- 「マジック・フルート」(篠田節子などとの共著『恋する男たち』所収。朝日新聞社 1999年、新潮文庫 2005年
雑誌掲載作品
- 「弟の部屋で」(『新潮』2014年7月号)
- 「湖畔にて」(『文學界』2019年11月号)
脚本
- ラジオドラマ
- ラジオ・オペラ「記憶交換」(1985年11月9日、NHK-FM「FMシアター」)
- テレビドラマ
- エデンの街 〜The Megalopolis EDEN〜(1990年4月30日、NHK総合テレビ)
映像化ほか
- 映画
- 夏の庭 The Friends(1994年4月9日、ヘラルド・エース)
- テレビドラマ
- ポプラの秋(2013年11月24日、関西テレビ)
- ラジオドラマ
- 夏の庭(1993年8月28日、NHK-FM「特集少年ドラマシリーズ」)※自身が脚色
関連項目
- 日本の小説家一覧
- 児童文学作家一覧
外部リンク
- 著者インタビュー・湯本香樹実 - 楽天ブックス
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/06 23:38 UTC (変更履歴)
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