森且行 : ウィキペディア(Wikipedia)

森 且行(もり かつゆき、1974年〈昭和49年〉2月19日 - )は、日本のオートレース選手。

東京都足立区出身。所属はJKAの川口オートレース場。公式ファンクラブはAngelを経てビアンコ。オートレース選手になる前は、男性アイドルグループ・SMAPのメンバーとしてジャニーズ事務所に所属し、歌手、俳優、タレントとして活動していた。

略歴

  • 1974年2月19日東京都足立区に生まれる。
  • 中学時代、兄とともにジャニーズ事務所のファンクラブ「ジャニーズ・ファミリー・クラブ」へ、直接履歴書を持参して、頼み込んだ結果、2人揃ってジャニーズ事務所入りを果たし、ジャニーズJr.となる。
  • 1987年11月、男性アイドルグループSMAPの前身の男性グループであるスケートボーイズの一員になり、1988年4月にSMAP結成。
  • 1989年『ツヨシしっかりしなさい』で連続ドラマ初主演を務めるなお、元々同役で内定していた高橋良明が収録開始前に死去したことに伴い、急遽森が起用される事となった。。SMAPのメンバーでは、初の連続ドラマ主演となった。
  • 1991年、SMAPとして9月9日にCDデビューを果たす。
  • 1996年5月をもってオートレース選手へ転身することに伴い、SMAPを脱退。同時にジャニーズ事務所を退所し、芸能界を引退。その後もオートレース選手としてメディア出演することはあったが、かつてのSMAPメンバーとの共演は2017年11月までなかった。
  • 2000年後期にオートレース最上位のS級にランクされ、以降2005年から2006年前期、2017年前期、2019年前期に一時A級に陥落したほかはS級を維持している。
  • 2008年は6月に腰の手術をしながらも好調を維持し、賞金ランキング10位(45,640,500円)。優出15回・優勝5回を筆頭に初の川口オート1位、スーパースター王座決定戦出場を決めた。
  • 2013年、スポーツウエアブランドKappaのブランドアンバサダーに就任したオート森且行 17年前SMAPと「日本一」誓い合う(東京スポーツWeb 2013年7月30日)。
  • 2015年、公営競技場やインターネットサイトGambooの運営をする日本トーターとのスポンサー契約をした森且行が日本トーターとスポンサー契約(日刊スポーツWeb 2015年8月1日)。
  • 2015年9月、SMAP脱退後に初めて、自ら情報発信を行うコラム連載を開始する森且行コラム 森Diary(Gamboo 2015年9月3日)。
  • 2016年12月をもって解散したSMAPの慰労会に木村拓哉を除くメンバー4人と共に、出席しているSMAP解散の忘年会、事務所からの“中止勧告”で直前に店変更 堺正章プロデュースの焼肉店に(デイリー新潮 2017年1月13日)。
  • 2017年11月4日、『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)の企画で浜松オートレース場において香取慎吾草彅剛稲垣吾郎と21年ぶりのメディア共演を果たす【72時間TV】21年ぶり森且行との4ショットに計58万件超「いいね!」
  • 2020年11月3日、「オッズパーク杯 SG第52回日本選手権オートレース」(川口オートレース場)で、SG初優勝。約束であった悲願の日本一の快挙に、稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3名は連名で、木村拓哉と中居正広は個人で、それぞれ祝福のコメントを寄せた。
  • 2021年1月1日、『7.2 新しい別の窓 初夢サプライズ祭り!』(AbemaTV)に出演。香取慎吾・草彅剛・稲垣吾郎との共演は、2017年11月の『72時間ホンネテレビ』以来、3年ぶり。
  • 2021年1月24日、飯塚オートレース場で開催された「GI開設64周年記念レース」にて、1周目に外から進出を図ったが、バランスを崩した前を走る内側の選手に接触する形でコースの外側のフェンスまで吹き飛ばされ激突し転倒、レース後福岡県内の病院に搬送され骨盤骨折と診断された。
  • 2021年9月28日 - 29日、『あさチャン!』(TBS)に同年1月の落車事故後、初めてインタビュー出演。事故・手術の影響で両足に麻痺が残っていることを告白。現在は、復帰に向けて懸命なリハビリを行っていることを話した。
  • 2022年3月4日、ボートレースとこなめ公式YouTubeチャンネルにて行われたスペシャルトークライブにゲスト出演。同年1月に5回目の手術を行い、背骨を固定していたボルトを全て除去したことを報告。また事故の衝撃から臓器の損傷もあり、4度目の手術では胆のうの全摘術を行ったことも語った。
  • 2022年3月19日、『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS)にインタビュー出演し、同年12月から2023年1月辺りの復帰を目指しているプランを明かした。
  • 2022年4月15日、川口オートレース場で行われたJKA補助事業交付式とトークイベントに出席。トークイベントで、現在の状況と復帰に向けての見込みについて語った。
  • 2023年3月18日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」内で上映されたドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』の舞台あいさつに登壇。前日の17日に発表された復帰についてSMAPのメンバーには「JKAさんから発表される2日前に復帰のことは言いました」と事前に報告したことを明かした。
  • 2023年4月6日、川口オートレース場にて、2021年1月の落車事故以来2年3か月ぶりの復帰を果たし勝利を収めた。

人物

私生活

SMAP時代から芸能界引退までのエピソード

  • ジャニーズJrの頃、光GENJIの諸星和己のためにバイクを走らせたこともあった。
  • 『夢がMORI MORI』の「音松くん」、1996年5月27日まで出演した『SMAP×SMAP』ともにメンバーカラーは白だった。
  • 『SMAP×SMAP』のコーナー「BISTRO SMAP」は、メンバーの中で料理が得意だった森の料理を見せるために始まったコーナーで、当初は森と木村が対戦する形だった。
  • 最後のソロ曲となったのは『お茶でもどうかな?』(アルバム「SMAP 008 TACOMAX」収録)。他に、『Angelの秘密』(「SMAP 001」収録)、『永遠に抱きしめたい』(「SMAP 004」収録)がある。
  • 芸能界引退直前に中居正広が司会を務めたフジテレビ『TK MUSIC CLAMP』(5月29日放送)に出演し、「(オートレースの)スターになるよ、絶対」と中居に約束していたCLAMP TALK (NON EDITED VERSION) Vol.30 フジテレビ 1996年5月29日 OA。
  • 森の脱退時、中居はSMAPの解散を考えたと語っている“SMAP最初の解散危機は森脱退だった”. デイリースポーツ online. (2014年7月27日) 2014年7月27日閲覧。。
  • 中学の時点ではオートレーサーに身長制限があったため一度断念したが、自身が年齢制限最後の年に身長制限が175cmに緩和(現在は撤廃)されたことによって、転身を決意した森且行、21年越しに語るSMAP脱退の葛藤「本当に迷惑かけました」 - ORICON NEWS、2017年11月5日。それでもギリギリだったことから香取慎吾 森且行SMAP脱退告白の時の心境は「ふざけんな」 - スポニチ、2017年11月4日、二次試験の健康診断直前には2日前から一切横にならず1996年 「ウィンク・アップ」 6月号、水入りバケツを頻繁に持ち、身長を縮めようとしたとのこと六戸産ナガイモにレーサー森且行選手も笑顔 - 東奥日報社 Web東奥、2016年10月29日。
  • 引退後に入所するオートレース選手養成所では坊主頭にしなければいけなかったため、養成所入所の前日に私用で欠席した稲垣を除くSMAPメンバーが森の自宅に集まり、断髪式を行った【森且行 SMAPへの手紙全文】最後の6人のSMAPは四谷の焼き肉店
  • SMAPが総合司会を務めた2014年の『FNS27時間テレビ』の終盤において、森がメンバーに宛てた手紙が読まれる一幕があった“SMAP感涙…森且行、直筆手紙で感謝”. ORICON STYLE. (2014年7月27日) 2014年7月27日閲覧。。
  • この約1ヶ月後、BSフジ『たけしの等々力ベース』に出演した森は、『FNS27時間テレビ』内で自身の手紙が読まれたことについて、「僕の手紙で感動してくれたので嬉しかった」と、自身のメンバーへの思いが伝わったことに素直に喜んだ。一方で、SMAPのメンバーとの共演には「それは(オートレースで)日本一になると約束したので、日本一になれるまでは考えていません」と否定し、自身の目標・メンバーとの約束を果たした上での「再会」を希望しているとした森且行 SMAPメンバーの涙に「嬉しかった」, THE PAGE, 2014年8月26日。
  • 2016年12月28日発売のSMAPのビデオ・クリップ集『Clip! Smap! コンプリートシングルス』には森の映像も収録されたSMAP最後の映像作品 ブルーレイ・DVDは森且行カットせず,デイリースポーツ,2016年11月4日。

出演

テレビドラマ

『3年B組金八先生』を除き、ソフト化されていない。

  • 3年B組金八先生 第3シリーズ(1988年、TBS) - 谷口健治 役
    • このシリーズのみソフト化が見送られていたが、放送から19年経った2007年10月26日・11月23日にDVDがリリースされた。2つのDVD-BOXに分けての販売のみ。
  • 東芝日曜劇場 第1698回「かあちゃんと息子」(1989年8月23日、TBS) - 佐川佳夫 役
  • ツヨシしっかりしなさい(1989年、日本テレビ) - 主演・井川強 役
  • 世にも奇妙な物語「三日間だけのエース」(1991年11月21日、フジテレビ) - 主演・隆司 役
  • ドラマシティ'92「汚点〜替え玉入試事件」(1992年、読売テレビ) - 広瀬晃二 役
  • 娘屋の話3 雨あがり(1992年12月27日、TBS) - 田島正夫 役
  • NHKスペシャル「列島ドラマシリーズ 魚のように」(1993年3月28日、NHK総合)
  • 真夜中を駆けぬける(1993年、朝日放送) - トキオ 役
  • 君が見えない(1994年、関西テレビ) - 松村次郎 役
  • ママのベッドへいらっしゃい(1994年、テレビ朝日) - 佐伯龍一 役
  • SALE!(1995年、朝日放送) - 近藤環 役

映画

  • シュート!(1994年) - 白石健二 役(SMAP主演)
    • 1994年6月29日にVHSで発売。その後2002年6月25日にDVD化されている。この映画は他のメンバー5人とともにSMAPが主演であり、テレビ番組でSMAPの過去を振り返るときに流れることがあるが、森の出演部分はカットされることが多い。しかし、2010年1月4日にはフジテレビと一部系列局でノーカット放送された。
  • 大失恋。「誘拐犯と人質」(1995年) - 純 役
    • 1995年12月16日にVHSで発売。その後2003年12月5日にDVD化されている。

舞台

  • 花影の花 〜大石内蔵助の妻〜(1992年) - 大石主税 役
    • 花影の花 〜大石内蔵助の妻〜(1995年) - 大石主税 役/大石大三郎 役(二役)
  • 魔女の宅急便(1993年) - トンボ 役

オートレース選手として

選手データ

  • プロフィール
    • 選手登録 - 1997年6月27日
    • 身長 - 177.7cm
    • 体重 - 59.3kg
    • 血液型 - B型
    • 趣味 - 旅行
  • 戦歴
    • 通算優勝回数:32回
    • グレードレース (SG,GI,GII)優勝回数:6回
    • 全国区レース優勝回数、SG優勝回数:1回
    • GI優勝回数:2回
    • GII優勝回数:3回
  • 受賞歴
    • オートレース選手表彰
      • 優秀選手賞:1回(2020年)
      • 特別賞:1回(2014年)
    • 日刊スポーツ新聞社制定「オートレース年間三賞」
      • 技能賞:1回(2020年)
      • 特別賞:1回(1997年)

略歴

  • 1996年8月25日、走行訓練中に金網に激突し、左股関節脱臼骨折の重傷。東京医科大学病院にて手術を受け、入院・リハビリを行う「アイドルがレーサーになる日 〜森且行23歳 400日の挑戦」NHK総合、1997年8月16日放送。
  • 1997年春、負傷により、同期生に数ヶ月遅れて養成所を卒業。指導員に広瀬登喜夫が就いた選手間で「森争奪戦」が発生することを危惧した選手会側から広瀬に指導員の依頼が行われた。
  • 1997年7月6日、デビュー戦を1着で飾る。森の存在により、この日の川口オートには3万5千人ものファンが押し寄せたと言われている。同年、日刊三賞・特別賞受賞。
  • 1998年4月14日、25期生の新人王決定戦で優勝。
  • 1998年、オートレース選手の森且行としてポカリスエットのCMに出演。
  • 2001年、オートレース選手の森且行としてユニクロのCMに出演。
  • 2003年10月4日、「GII若獅子杯争奪戦」(山陽)でグレードレース初優勝。
  • 2004年3月21日、SG(グレードレース最高峰)第17回全日本選抜オートレースで初優出(5着)。
  • 2005年7月28日 - 31日、鈴鹿8時間耐久ロードレースでオートレース・ハルクプロ監督を務め、青木治親・安田毅史ペアが総合3位。クラス優勝した。
  • 2007年4月、平成19年度のオートレースイメージキャラクターに選ばれ同CMに出演。
  • 2008年度後期適用ランク(平成20年1 - 6月の結果を基に算出)で全国14位となり、初めて川口オートレース場で1位となった。
  • 2008年12月9日、「西日本鉄道 GII第4回オーバルチャンピオンカップ」(飯塚)で、5年ぶりとなるGII優勝
  • 2009年1月28日、「第57回GI開設記念グランプリレース」(川口)で、GI初優勝
  • 2009年度前期適用ランク(平成20年7月 - 12月の結果を基に算出)で全国5位となり、2期連続で川口オートレース場1位となった。
  • 2011年10月11日、通算400勝達成(船橋・第61回GIオート発祥記念船橋オート祭・10R)
  • 2013年7月17日、「第37回GIキューポラ杯」(川口)で、4年ぶりGI優勝
  • 2014年月日、「第4回GII川口記念」(川口)で、6年ぶりGII優勝
  • 2014年8月9日、通算500勝達成(川口・チャリ・ロト杯・準決勝・12R)
  • 2017年11月17日、通算600勝達成(川口・セントラル自動車技研杯・準決勝・10R)
  • 2017年12月31日、「ラ・ピスタ新橋カップ スーパースターフェスタ2017」内「スーパースターシリーズ戦(GII格)」で、優勝
  • 2020年11月3日、「オッズパーク杯 SG第52回日本選手権オートレース」で、SG初優勝。
  • 2021年1月24日、「GI開設64周年記念レース」(飯塚)第11R「特別選抜戦」の1周目に外から進出を図ったが、バランスを崩した内の選手に接触する形でコースの外側のフェンスまで吹き飛ばされ激突し転倒、レース後福岡県内の病院に搬送された。診断結果は骨盤骨折、全治未定。
  • 2021年2月9日、公益財団法人JKAが、森の現状について発表。「1月24日の負傷後、福岡県内の病院に搬送された後、都内病院に転院。骨盤骨折、腰椎骨折の診断で、これまで3度の手術を受けて、無事に終了した。レースの復帰は1年程度の期間が見込まれる。」と説明。
  • 2022年6月12日 - 16日、川口オートレース場にて、落車事故後1年5か月ぶりに競走車で練習走行を行った。
  • 2022年11月20日、飯塚オートレース場にてトークショーを行い、同年12月の川口2節目から最低6節練習参加し、2023年2月15日からの川口普通開催で復帰予定であることを明かした。
  • 2023年1月19日、当初予定していた同年2月15日〜19日の川口普通開催での復帰を断念。今後について「同年2月27日からの(川口)開催を目指しますが、もう少し延びることもあります」と語った。
  • 2023年3月17日、公益財団法人JKAより同年4月6日〜10日の川口オートレース場での開催に復帰することが発表された。
  • 2023年4月6日、川口オートレース場の普通開催初日第9レースにて、2021年1月の落車事故以来2年3か月ぶりの復帰戦を1着で飾る。

グレードレース戦歴

  • SG戦歴
    • SG優勝回数: 1回
      • 日本選手権オートレース '20年
  • GI戦歴
    • GI優勝回数: 2回
      • キューポラ杯争奪戦(川口)'13年
      • 開設記念グランプリレース(川口)'09年
  • GII戦歴
    • GII優勝回数: 3回
      • 川口記念(川口)'14年
      • オーバルチャンピオンカップ(飯塚)'08年
      • 若獅子杯争奪戦(山陽)'03年

出演

テレビ

ドキュメンタリー
  • 情熱大陸(2023年2月19日、TBS)
スポーツ番組
  • 2023 FIM世界耐久選手権 "コカ・コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会(2023年8月6日、BS12 トゥエルビ) ※副音声ゲスト

映画

ドキュメンタリー
  • TBSドキュメンタリー映画祭 2023『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』(2023年3月18日、TBS)
  • オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版(2024年11月29日公開予定、TBS)

CM・広告

  • ポカリスエット(1998年)
  • ユニクロ(2001年)
  • サントリー「南アルプススパークリング」『#スイッチしよう』(2018年4月24日 - ) ※広告。特設サイトにてインタビュー記事及び動画を配信

パチンコ

  • パチンコCRオートレース 〜スピードスター☆森且行!〜(2018年2月 - 、高尾)

注釈

出典

関連項目

  • オートレース選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/12 18:01 UTC (変更履歴
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