丸根賛太郎 : ウィキペディア(Wikipedia)
丸根 賛太郎(まるね さんたろう、1914年5月12日 - 1994年10月10日『現代物故者事典 1994〜1996』(日外アソシエーツ、1997年)p.531)は日本の映画監督である。
来栖重兵衛、宮元重兵、韮三哲、宮元四郎と数多くのペンネームを使い分けた石割平 編著/円尾敏郎・横山幸則 編『日本映画興亡史Ⅱ 日活時代劇』(ワイズ出版)。
経歴
1914年5月12日、山口県下関市に生まれる。本名は赤祖父富雄時代劇の世界を堪能 丸根監督(富山市出身)生誕100年記念(北日本新聞社)2014年5月6日。京都帝国大学在学中より菅沼完二監督の助監督をしていて、その菅沼の紹介で1935年日活京都撮影所に助監督として入社。大学は中退した。1939年、『春秋一刀流』で監督昇進。この映画は戦時中のチャンバラ映画の傑作とされ、山中貞雄の再来と評される「春秋一刀流」(神戸映画資料館)。戦後は『狐の呉れた赤ん坊』『月の出の決闘』などで高い評価を得る。1959年の『高丸菊丸 疾風篇』が監督として最後で、以後はテレビドラマの脚本を執筆した『日本映画監督全集 1976.12 キネマ旬報増刊No.698』(キネマ旬報社)p.380-381『日本映画・テレビ監督全集』(キネマ旬報社)p.393-394。
作中で登場人物が目的の場所へ向かう場面で多用される「○○(地名)へ!」という字幕をズームで表記する演出を得意とした。
1994年10月10日、頸椎癌のため死去。
2009年7月27日、チューリップテレビは『越中人譚 日本映画界をリードした富山人~河浦謙一 丸根賛太郎~』を放映し、丸根賛太郎の足跡を紹介した。
フィルモグラフィ
映画
- 春秋一刀流 (1939年)
- うぐいす侍(1939年)
- 右門捕物帖 金色の鬼(1940年)
- 仇討交響楽(1940年)
- 鞍馬天狗捕はる(1940年)
- 鳥人(1940年)
- 討入前夜(1941年)
- 英雄峠(1940年)
- 決戦奇兵隊(1940年)
- 江戸の龍虎(1942年)
- マリア・ルーズ號事件 奴隷船(1943年)
- 土俵祭(1944年)
- 小太刀を使ふ女(1944年)
- かくて神風は吹く(1944年)
- 花婿太閤記(1945年)
- 狐の呉れた赤ん坊(1945年)
- 殴られた殿様(1946年)
- 海の狼(1947年)
- 月の出の決闘(1947年)
- 悪魔の乾杯(1947年)
- 博多どんたく(1947年)
- Zの戦慄(1948年)
- 天狗飛脚(1949年)
- 飛騨の暴れん坊(1949年)
- 蛇姫道中(1949年)
- 続蛇姫道中(1950年)
- 大岡政談 将軍は夜踊る(1950年)
- 怪搭伝(1951年)
- 夏祭三度笠(1951年)
- 風流活殺剣(1952年)
- 天草秘聞 南蛮頭巾(1952年)
- 満月三十石船(1952年)
- エンタツちょび髭漫遊記(1952年)
- 風流あじろ笠(1954年)
- 右門捕物帖 まぼろし変化(1954年)
- 竜虎八天狗 第一部 水虎の巻(1954年)
- 竜虎八天狗 第二部 火龍の巻(1954年)
- 竜虎八天狗 第三部 鳳凰の巻(1954年)
- 竜虎八天狗 完結篇 追撃の巻(1954年)
- さいざんす二刀流(1954年)
- 月笛日笛 第一篇 月下の若武者(1955年)
- 月笛日笛 第二篇 白馬空を飛ぶ(1955年)
- 月笛日笛 完結篇 千丈ケ原の激斗(1955年)
- 天下の若君漫遊記 前篇 変幻出没の巻(1955年)
- 天下の若君漫遊記 後篇 活殺自在の巻(1955年)
- 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955年)
- 幻術影法師(1955年)
- 幻術影法師 快剣士梵天丸(1955年)
- 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955年)
- 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955年)
- 極楽剣法 地獄剣の挑戦(1956年)
- 極楽剣法 月明の対決(1956年)
- 快傑耶茶坊 流血島の鬼(前篇)(1956年)
- 快傑耶茶坊 絶海の死闘(後篇)(1956年)
- 快傑修羅王(1956年)
- 勝鬨天魔峠(1956年)
- 紅蝙蝠(1958年)
- 高丸菊丸 疾風篇(1959年)
テレビドラマ
- 国士無双(1958年) - 脚本
- 鉄人28号(1960年) - 監督・脚本
- 侍「我もし剣豪なりせば」(1961年) - 原作
- 忍者シリーズ(1961年) - 脚本
- 磐嶽の一生(1963年) - 脚本
外部リンク
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