マリー・ラフォレ : ウィキペディア(Wikipedia)

マリー・ラフォレ(, 1939年10月5日 - 2019年11月2日)は、フランス出身の女優、歌手である。本名はマイテナ・ドゥメナク(Maïténa Doumenach)。1978年以降ジュネーヴに在住し、スイス国籍となっていた。

来歴

南仏ジロンド県スーラック=シュル=メール(Soulac-sur-Mer, )生まれ。本名のマイテナはバスク語で『愛されるもの』を意味する。姓のドゥメナクは、父がカタルーニャ系であることを示す。

1959年に姉の替わりに出場したラジオのタレントコンテスト "Naissance d'une Etoile"(スター誕生)で優勝した時にルイ・マル監督に見いだされる。

ルイ・マル監督の作品に出演するチャンスを掴むが、プロジェクト自体がなくなってしまう。しかし、デビュー作となったルネ・クレマン監督の『太陽がいっぱい』(1960年)に出演し、一躍フランスのアイドルとなる。

1960年、映画監督のジャン=ガブリエル・アルビコッコと結婚。1961年、アルビコッコの監督作『金色の眼の女』に主演した。

1963年4月1日から10日にかけて第3回フランス映画祭が東京都千代田区の東商ホールで開催された。アルビコッコの『金色の眼の女』と『アメリカのねずみ』のほか、『突然炎のごとく』『ミス・アメリカ パリを駆ける』『シベールの日曜日』『女はコワイです』『不滅の女』『地下室のメロディー』『地獄の決死隊』の計9本の長編と、短編映画『ふくろうの河』が上映された『映画評論』1963年5月号、8-11頁、「第3回フランス映画祭」。。ラフォレ、フランソワ・トリュフォーアレクサンドラ・スチュワルトアラン・ドロンセルジュ・ブールギニョンアルベール・ラモリス、フランソワーズ・ブリオンらは映画祭に参加するため3月28日に来日した『映画ストーリー』1963年6月号、雄鶏社、「ドロンとラフォレがやってきた!」。『映画情報』1963年6月号、国際情報社、「フランス映画祭にぎわう」。。

アルビコッコとのあいだに1児をもうけるも、1971年に離婚した。同年、アラン・カーン=スクリーベルと再婚、3人の子供をもうける。

シャンソン歌手としても活躍し、何枚かアルバムを出した。

舞台は、1968年にデビュー。その後は朗読公演などはこなしていたが、1996年ファニー・アルダンから引継ぎロマン・ポランスキー演出による《マスター・クラス》でマリア・カラス役に挑む。これが注目され、99年にはディディエ・ロング新演出による同作を演じて2000年モリエール賞最優秀女優賞にノミネートされ、2009年の再演でも再び候補となった。

2019年11月2日、ヴォー州で死去。。

主な出演映画

  • 太陽がいっぱい(Plein soleil, 1960年)
  • 赤と青のブルース(Saint Tropez Blues, 1961年)
  • 金色の眼の女(La Fille aux yeux d'or, 1961年)
  • 素晴らしき恋人たち(Amours célèbres, 1961年)
  • 女は夜の匂い(À cause, à cause d'une femme, 1963年)
  • ジャガーの眼(Marie-Chantal contre le docteur Kha, 1965年)
  • 国境は燃えている(Le Soldatesse, 1965年)
  • J=P・ベルモンドの警部(Flic ou voyou, 1979年)
  • ソフィー・マルソー/恋にくちづけ(Joyeuses Pâques, 1984年)
  • 宝庫 (Le Pactole, 1985年) シネクラブ上映
  • タンゴ ガルデルの亡命(Tangos, l'exil de Gardel, 1985年)
  • 世界で一番好きな人 (Dis-moi oui, 1995)
  • ティコ・ムーン(Tykho Moon, 1997年)
  • プレイバック (Héroïnes, 1997)

日本のテレビ番組出演

  • スター千一夜(フジテレビ) - 1963年11月5日

参考資料

  • 『マリー・ラフォレの伝説と物語』(Contes et legendes de ma vie privee) 持田明子訳、白水社、四六判 268P 1983年9月発行、1785円(絶版)

外部リンク

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