松平純子 : ウィキペディア(Wikipedia)
松平 純子(まつだいら じゅんこ、本名:坂本久美子、1952年10月7日 - )は、日本の元女優、歌手。
経歴
栃木県塩谷郡塩谷町生まれ。矢板中央高等学校卒業後、京都の演劇塾・長田学舎に入る。修行時代に東映のプロデューサー・俊藤浩滋にスカウトされ、1972年東映入社。引退した藤純子に代わるスターの一人として期待され、1975年まで東映の映画に出演した。しかし栃木訛りを取るよう厳しく言われ、それが気懸りで女優業に違和感があった。小室等や吉田拓郎らフォーク歌手と遊んでいるうち、なまりなんか気にしない人間性剥き出しのフォークの世界に憧れ、小室が所属していたベルウッド・レコードに所属。1974年「女はぐれ鳥」で歌手デビュー。デイリースポーツ1975年5月12日付けの松平のインタビューで、所属事務所は春日プロと書かれていることから、東映はこれ以前に退社したものと見られる。吉田拓郎が松平にほれ込み「両国橋」を提供。自身のラジオ番組『吉田拓郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で同曲を紹介すると翌日、松平の自宅にドサッとファンレターが届いた。東映時代のファンからは「あの松平さんが、まさかと思った。でも声を聴いたらそうだった」と、歌をやっていることを知らない人も多かった。これを機に一時、フォーク界のアイドルのようになった。
映画出演は1975年の『爆発! 暴走族』(東映)以降は途絶え、その後はテレビドラマで活躍、結婚して芸能界から引退した。
出演作品
映画
- 望郷子守唄(1972年、東映)
- 昭和おんな博徒(1972年、東映)
- 極道罷り通る(1972年、東映)
- 博奕打ち外伝(1972年、東映)
- 緋ぢりめん博徒(1972年、東映)
- 仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年、東映)
- やくざ対Gメン 囮(1973年、東映)
- まむしの兄弟 二人合わせて30犯(1974年、東映)
- 新幹線大爆破(1975年、東映)
- 爆発! 暴走族(1975年、東映)
- この映画で、初ヌードを披露している。
テレビドラマ
- 隠密剣士(荻島真一版)(1973年、TBS・宣弘社)- 梢
- 第7話「赤目忍法 蜘蛛しばり」~第13話「天守閣の決闘」
- 水戸黄門(TBS・C.A.L)
- 第4部 第31話「仇討無用 -日光-」(1973年) - お若
- 第5部 第12話「討たれに来た男 -京都-」(1974年) - おゆき
- プレイガール(12ch / 東映)第250話「深海の裸女の群れ」(1974年、12ch / 東映) - 大月妙子
- 江戸を斬る 梓右近隠密帳 第18話「大奥に挑む」(1974年、TBS・C.A.L.)
- 唖侍鬼一法眼 第25話(1974年、NTV)
- 特別機動捜査隊 第674話「女はぐれ鳥」(1974年、NET・東映) - 圭子
- 必殺必中仕事屋稼業 第4話「忍んで勝負」(1975年、ABC / 松竹) - 小紫
- 元禄太平記(1975年、NHK大河ドラマ) - 大典侍局
- 特捜最前線(ANB・東映) - 九条順子
- 第3話「禁じられた愛の詩」(1977年)
- 第6話「私の愛の墓標」(1977年)
- 第10話「母・その愛の標的」(1977年)
- 第13話「愛・弾丸・哀」(1977年)
- 第17話「爆破60分前の女」(1977年)
- 第20話「刑事を愛した女」(1977年)
- 第23話「女と刑事の子守唄」(1977年)
- 第26話「娘よ!父の罪を赦せ」(1977年)
- 第34話「コルト22口径の沈黙」(1977年)
- 第37話「犯罪都市・25時の慕情」(1977年)
- 第45話「蒸発・記憶をデッサンする女!」(1978年)
- 事件(秘)お料理法(1977年、関西テレビ・宣弘社)- 婦警・中井玲子
- 大都会 PARTII 第25話「恐怖の診断」(1977年、NTV・石原プロ)
- 華麗なる刑事 第28話「明日のない男」(1977年、CX・東宝)
- 破れ奉行 第18話「炎の女囚狩り」(1977年、テレビ朝日・中村プロ) - お涼
音楽活動
シングルレコード
- 女はぐれ鳥(1974年、キングレコード BS-1849)
- 両国橋(キングレコード BS-1913)- 映画『新幹線大爆破』挿入歌(喫茶店のシーンで流れた)。後年、由紀さおりがカバーしている
- 男坂・女坂(1976年、ポリドール DR-6006)
- ほろ酔い、オランダ坂(1976年10月、ポリドール DR-6054)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/14 22:42 UTC (変更履歴)
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