ポール・グリーングラス : ウィキペディア(Wikipedia)

ポール・グリーングラス(Paul Greengrass、1955年8月13日 - )はイギリスの作家、映画監督。イングランド・サリーのチーム(現在のサットン・ロンドン特別区)出身。

キャリア

中学生の頃から8ミリで短編映画を撮る。ケンブリッジ大学卒業後、グラナダ・テレビジョン・スクールで学び、その後約10年に渡りドキュメンタリー番組「World in Action」などを担当する。88年、英諜報機関の内情を暴く著書「スパイキャッチャー」を共同で発表。調査専門のジャーナリストとしてキャリアをスタート。87年にピーター・ライトと共著した『スパイ・キャッチャー』がベストセラーとなる。ドキュメンタリーやテレビドラマ等の監督を務めた後、1998年に『ヴァージン・フライト』で映画監督デビュー。

2002年の第52回ベルリン国際映画祭で、血の日曜日事件を描いた『ブラディ・サンデー』が金熊賞を受賞した。2004年には『ボーン・アイデンティティー』の続編、『ボーン・スプレマシー』を手がけ、アクション映画も撮れる多才ぶりを発揮。2007年には『ボーン』シリーズの完結編『ボーン・アルティメイタム』を手掛けた。

2006年の『ユナイテッド93』で、同時多発テロでハイジャックされたユナイテッド航空93便の機内を描き、映画は絶賛と共に物議を醸した。グリーングラス自身は、その年の第79回アカデミー賞のアカデミー監督賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では監督賞を受賞した。

主な演出法は、手持ちカメラでの撮影が多く、リアリティがある。また、アクションシーンではカット割りが非常に多いのが特徴。

フィルモグラフィ

題名役割備考
1989Resurrected監督
1994極悪非道Open Fireテレビ映画
1996ガルフ・フォー/スカッドミサイル爆破指令The One That Got Away監督・脚本
1998ヴァージン・フライトThe Theory of Flight監督
2002ブラディ・サンデーBloody Sunday監督・脚本
2004ボーン・スプレマシーThe Bourne Supremacy監督
2006ユナイテッド93United 93監督・脚本・製作
2007ボーン・アルティメイタムThe Bourne Ultimatum監督
2010グリーン・ゾーンGreen Zone監督・製作
2013キャプテン・フィリップスCaptain Philips監督
2016ジェイソン・ボーンJason Bourne監督・脚本・製作
20187月22日22 JulyNetflix映画
2020この茫漠たる荒野でNews of the World監督・脚本

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/16 13:58 UTC (変更履歴
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