パトリック・アレン : ウィキペディア(Wikipedia)
サー・パトリック・リントン・アレン(, ON GCMG CD, 1951年2月7日 - )は、ジャマイカの政治家、元セブンスデー・アドベンチスト教会牧師。2009年2月26日から同国第6代総督を務める。総督就任前はジャマイカにおけるセブンスデー・アドベンチスト教会の大司教として影響力を及ぼした。
経歴
1951年2月7日に首都キングストンで誕生。アレンは5人兄弟の4人目であった。アレンが生まれ育った地域はハリケーンで荒廃し、両親は農家を営んでいたが、極貧生活を苦いられた。1962年9月15日、11歳のアレンはセブンスデーアドベンチスト教会から洗礼を受ける。父が病に倒れると生活のために10代で教師になる。
19歳で父を亡くすと専門学校で教育を学ぶ。教師を辞した後に米国のアンドリュース大学に留学し、1985年に歴史及び宗教の学士を取得し、1年後に神学に関する修士を取得。牧師として奉仕するためにジャマイカに戻り、国内のセブンスデーアドベンチスト教会主任司教となる。西インド諸島セブンスデーアドベンチスト連合に就任する。2005年に再選し、会長としてエイズやDVを減らしていきたいと目標を掲げた。同時にノーザンカリビアン大学とアンドリュース記念病院の理事長を兼任。
2008年7月、当時のジャマイカ総督であったは体調不良を理由に辞任表明を行った。2009年1月13日、ブルース・ゴールディング首相は、アレンがケネス・ホールの後任として総督になることを発表。アレンがセブンスデーアドベンチスト教会との関係を保ち、アレンはアドベンチストで重視されている安息日を遵守していた。安息日が土曜日の場合は公務を遂行できないと示唆したため、物議を醸した。
2009年2月26日、アレンはエリザベス2世から同国第6代総督に任命される。同年3月26日に総督就任記念として、聖マイケル・聖ジョージ勲章を授与された。
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