長谷部慶治 : ウィキペディア(Wikipedia)

長谷部 慶治(はせべ けいじ、1914年10月8日長谷部慶次 - raizofan.net、2021年11月20日閲覧。 - 没年不詳)は、山形県酒田市出身の脚本家、映画監督。

別名義に長谷部慶がある。ただし、録音技師の「長谷部 慶治」は当記事人物ではない、同姓同名の別人である。

来歴

1914年Keiji Hasebe(I) - imdb、2024年8月24日閲覧。10月8日、山形県酒田市に生まれる。

1945年製作の『娘道成寺』で脚本を担当したが、本作は劇場未公開となった。

次作となった1953年7月28日公開の『明日はどっちだ』では監督を担当し、以後監督と脚本で映画やテレビ作品の多くを手掛けた。

1963年11月16日公開で今村昌平と共同脚本を担当した『にっぽん昆虫記』が1963年度第14回ブルーリボン賞を受賞するなど、受賞歴も数多い。

没年不詳。

映画作品

+一覧中の制作会社表記などは原文ママ。公開日 作品名 担当 製作
1945年 『娘道成寺』 脚本 国際文化振興会
1953年7月28日 『明日はどっちだ』 監督 スタジオ8プロ=新東宝
1954年1月9日 『第二の接吻』 監督 滝村プロ
1954年11月22日 『億万長者』 脚本 青年俳優クラブ
1955年8月31日『こころ』 脚本 日活
1956年6月8日『或る夜ふたたび』 脚本 歌舞伎座
1956年6月28日『処刑の部屋』 脚本 大映東京
1956年10月1日『夏の嵐』 脚本 日活
1957年2月27日『黄色いからす』 脚本 歌舞伎座
1958年6月10日『四季の愛欲』 脚本 日活
1958年6月24日『欲』 脚本 松竹京都
1958年8月19日『炎上』 脚本 大映京都
1958年12月7日『蟻の街のマリア』 脚本 歌舞伎座
1959年5月27日『代診日記』 脚本 大映東京
1959年6月23日『鍵』 脚本 大映東京
1959年11月29日『大願成就』 脚本 松竹大船
1960年6月11日『白い牙』 脚本 松竹京都
1963年11月16日『にっぽん昆虫記』 脚本 日活
1964年6月28日 『赤い殺意』 脚本 日活
1968年11月22日 『神々の深き欲望』 脚本 今村プロダクション
1972年5月25日 『忍ぶ川』 脚本 東宝=俳優座
1977年11月19日 『はなれ瞽女おりん』 脚本 表現社

テレビドラマ

以下の放送日、曜日、番組名、テレビ局名は、テレビドラマデータベースに従った、2021年11月20日閲覧、2021年11月20日閲覧。全ての作品で脚本を担当。

  • 1956年8月25日 おしゃれ市場 NTV
  • 1957年4月9日-7月16日 火曜 石中先生行状記 NTV
  • 1957年12月11日-1958年2月5日 水曜 新釈諸国ばなし NTV
  • 1959年5月18日 心に詩あり(第6回)城ヶ島の雨 白秋編 NET
  • 1960年2月26日-3月4日 金曜 アゴ伝 KR
  • 1960年5月5日 おかあさん(2)(第29回)遊園地 KR
  • 1960年8月11日 おかあさん(2)(第43回)ボク達のジョン KR
  • 1960年10月4日-1961年6月27日 火曜 そんなとき私は KR
  • 1961年5月26日 ダゴンさんの恋人 TBS
  • 1961年12月19日 犯行以後 TBS
  • 1962年3月7日 純愛シリーズ(第36回)城のある町 TBS
  • 1963年2月13日 純愛シリーズ(第85回)クリ子の自動車 TBS
  • 1963年3月27日 純愛シリーズ(第91回)おり鶴の記録 TBS
  • 1964年12月16日 加茂のおさ音 CX
  • 1967年11月19日 わかれ HBC
  • 1968年11月17日 女房の眼鏡 HBC
  • 1970年6月7日 流氷の原 HBC
  • 1972年12月17日 さらばD51 HBC
  • 1978年9月10日 あかとんぼ HBC
  • 1982年3月21日 日曜劇場 夫婦げんかと探偵 HBC
  • 1983年9月4日 かげろうの花 HBC
  • 1982年9月5日 日曜劇場 ふるさとは祭り HBC

受賞歴

  • 1963年度 第14回ブルーリボン賞脚本賞 今村昌平、長谷部慶次『にっぽん昆虫記』
  • 1967年 第22回芸術祭賞奨励賞(テレビドラマ部門)北海道放送株式会社 「わかれ」
  • 1968年 第23回毎日映画コンクールスタッフ部門脚本賞 今村昌平、長谷部慶次『神々の深き欲望』
  • 1972年度 第46回キネマ旬報賞脚本賞 神代辰巳(『一条さゆり 濡れた欲情』『白い指の戯れ』)・長谷部慶治、熊井啓(『忍ぶ川』)
  • 1978年 第1回日本アカデミー賞優秀脚本賞 長谷部慶次、篠田正浩(『はなれ瞽女おりん』)

著書

注釈
脚注

参考文献

  • 、2021年11月20日閲覧。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/25 05:34 UTC (変更履歴
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