新倉美子 : ウィキペディア(Wikipedia)
新倉 美子(しんくら よしこ、1933年10月31日 - )は、日本のジャズシンガー、女優。画廊経営者。苗字の読み方を「にいくら」とする資料もある『映画の手帖』162頁(長嶋書房)『日本映画人名辞典: 第3分冊. な-わ』1381頁。本名、池田美子『日本人物情報大系: 女性編』451頁。
俳優辰巳柳太郎の長女として大阪府に生まれる婦人画報社編『親父バンザイ』110頁(婦人画報社、1986年)。青山学院高等部を経て日本ジャズ学校に学ぶ『新訂現代日本人名録98』第2巻1474頁。1951年、NHKの『真昼の音楽』で歌手デビュー。
1957年に結婚して引退。1973年、東京青山に画廊「ギャルリー・しんくら」を開業。
人物・エピソード
- 新東宝での後輩筋にあたる前田通子が1960年に発表した手記によれば、当時の映画界にはあいさつを偏重するあまり「あいさつをしないヤツ」を徹底的に排除しようとする同調圧力があり、新倉はひどい近視であったためにおじぎを失することが多く、それがもとで様々な悪評をたてられ新東宝に居られなくなった講談社『日本』1960年1月号 p.158 - p.161 前田通子「女優稼業の裏通り」と記している。
出演映画
以下の公開年、作品名、監督名、製作会社、役名は特に記載がない限りKINENOTEに従った。
- 1953年 『薔薇と拳銃』 志村敏夫監督 新生プロ、東映東京 - 花世 役
- 1953年 『青春ジャズ娘』松林宗恵監督 新東宝 - 浅井俊子 役
- 1953年 『アチャコ青春手帳第四話 めでたく結婚の巻』 井上梅次監督 新東宝、吉本 - ジャズ・シンガア 役アチャコ青春手帳第四話 めでたく結婚の巻、KINENOTE、2021年1月31日閲覧
- 1953年 『明日はどっちだ』 長谷部慶治監督 エイトプロ、新東宝 明日(あした)はどっちだ、国立映画アーカイブ、2021年1月31日閲覧
- 1954年 『娘十六ジャズ祭り』井上梅次監督 新東宝 - 羽根美智子 役
- 1954年 『娘ごころは恥づかしうれし』 小森白監督 今村プロ - 新婚の妻 役
- 1954年 『重盛君上京す』渡辺邦男監督 新東宝 - 香取光子 役
- 1954年 『君ゆえに』 野村浩将監督 新東宝 - 娘勝恵 役
- 1954年 『ジャズ・オン・パレード1954年 東京シンデレラ娘』 井上梅次監督 新東宝 - 啓子 役 ジャズ・オン・パレード1954年 東京シンデレラ娘、KINENOTE、2021年1月31日閲覧
- 1955年 『忍術児雷也』 萩原遼、加藤泰監督 新東宝
- 1955年 『逆襲大蛇丸』 加藤泰監督 新東宝
- 1955年 『森繁の新入社員』 渡辺邦男監督 新東宝 - 静香時子 役
- 1955年 『森繁のやりくり社員』 渡辺邦男監督 新東宝 - 谷間百合子 役 森繁のやりくり社員、KINENOTE、2021年1月31日閲覧
- 1956年 『極楽剣法 前篇 地獄剣の挑戦』 丸根賛太郎監督 日活 - 雪絵 役
- 1956年 『極楽剣法 後篇 月明の決戦』 丸根賛太郎監督 日活 - 雪絵 役
- 1956年 『快傑耶茶坊 前篇 流血島の鬼』 丸根賛太郎監督 日活 - 細鍋 役
- 1956年 『快傑耶茶坊 後篇 絶海の死闘』 丸根賛太郎監督 日活 - 細鍋 役
シングル
- 1954年 「ヴァイア・コン・ディオス」新倉美子 ヴァイア・コン・ディオス 1954 / Vaya Con Dios - YouTube、2021年12月10日閲覧
外部リンク
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