デブラ・ウィンガー : ウィキペディア(Wikipedia)

デブラ・ウィンガー(Debra Winger, 1955年5月16日 - )は、アメリカ合衆国の女優である。

来歴

デブラ・ウィンガー(本名:Mary Debra Winger)はオハイオ州クリーブランドハイツのユダヤ人家庭に生まれた。15歳で高校を卒業したのち、16歳で単身イスラエルに渡り、数か月の間キブツで過ごすhttp://www.thejewishweek.com/viewArticle/c44_a12868/The_Arts/Books.htmlJewish Journal。帰国後、ウィンガーは交通事故に遭い、その結果10ヶ月間、脳出血により左半身は麻痺し、意識は戻らなかった。当初ウィンガーは二度と回復しないと宣告された。彼女は闘病生活の中で人生について考えるうちに、もしも回復したら、カリフォルニア州に移って女優になろうと決心したWhere There'S Smoke, There'S A Fiery Actress Named Debra Winger - New York Times

ウィンガーが最初に得た役は、1977年の米テレビドラマ『ワンダーウーマン』のヒロイン、ダイアナ・プリンスの妹で、ワンダーガールであるドルシラ。最初の主演作は、1980年にジョン・トラボルタと共演した『アーバン・カウボーイ』だった。ウィンガーはこの作品で英国アカデミー賞にノミネートされた。

1982年には『キャナリー・ロウ』でニック・ノルティと共演。また同年、リチャード・ギアと主演した『愛と青春の旅立ち』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。1986年には、『夜霧のマンハッタン』でロバート・レッドフォードダリル・ハンナと共演した。『ET』では、デジタル加工されたウィンガーの声が使われているが、映画にクレジットはされていない。1993年の『永遠の愛に生きて』の演技で、ウィンガーは二度目の英国アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。

1995年、ウィンガーは映画界から離れた。2001年に、彼女の夫アーリス・ハワードが脚本を書き、監督をした『Big Bad Love』で映画に復帰をする。この映画は、彼女のプロデューサーとしてのデビューにもなった。Wilmington, Michael (March 15, 2002). "'Bad Love' portrays a writer's anguish"Chicago Tribune. Retrieved July 28, 2012.

2002年公開のロザンナ・アークエット監督・脚本・出演のドキュメンタリー映画『デブラ・ウィンガーを探して』が批評家の絶賛を浴びた。2005年のテレビ映画『コロンバインの空に コロンバイン高校事件を乗り越えて』はエミー賞にノミネートされ、ウィンガーの女優復帰を改めて印象づけた。

2012年にはブロードウェイ・デビューを果たしたが、不評で早くに閉幕することとなった。

私生活

ウィンガーは1986年から1990年まで、俳優のティモシー・ハットンと結婚していた"The interview: Debra Winger", by Rachel Cooke, The Guardian, column "The Observer", Sunday 28 December 2008. Retrieved June 17, 2010."Debra Winger: The return of a class act", Gaynor Flynn, The Independent, Friday, 24 October 2008. Retrieved June 17, 2010.。アラン・ルドルフ監督の『メイド・イン・ヘブン』で共演。主演はハットンで、ウィンガーは男装のカメオ出演であった。二人の間には1987年に産まれた息子のノア・ハットンがいる。1996年に映画監督で俳優のアーリス・ハワードと再婚、1997年に息子が生まれ、現在に至る。

『愛と追憶の日々』をネブラスカ州リンカーンで撮影していた時、ウィンガーは元上院議員(ネブラスカ州選出)のボブ・ケリーとデートしていた。

アカデミー賞のノミネート歴

  • 1982年の映画 アカデミー主演女優賞 『愛と青春の旅だち』
  • 1983年の映画 アカデミー主演女優賞 『愛と追憶の日々』
  • 1993年の映画 アカデミー主演女優賞 『永遠の愛に生きて』

主な出演作品

公開年邦題原題役名備考
1976 恋のスランバー・パーティSlumber Party '57 デビー
1978 リトル・ランナーSpecial Olympics シェリー テレビ映画
イッツ・フライデーThank God It's Friday ジェニファー
1979 フレンチグラフィティFrench Postcards メラニー
1980 アーバン・カウボーイUrban Cowboy シシー
1982 吹きだまりの町 Cannery Row スージー
愛と青春の旅だちAn Officer and a Gentleman ポーラ・ポクリフキ
1983 愛と追憶の日々Terms of Endearment エマ
1984 マイクス・マーダー Mike's Murder ベティ・パリッシュ
1986 夜霧のマンハッタンLegal Eagles ローラ・ケリー
1987 ブラック・ウィドー Black Widow アレックス・バーンズ
メイド・イン・ヘブン Made in Heaven エメット
1988 背信の日々Betrayed キャサリン・ウィーヴァー
1990 もうひとつのラブストーリーEverybody Wins アンジェラ
シェルタリング・スカイThe Sheltering Sky キット
1992 奇跡を呼ぶ男Leap of Faith ジェーン・ラーソン
1993 ワイルダー・ナパームWilder Napalm ヴィダ 別題『ファイヤー・ブラザーズ 史上最大の兄弟ゲンカ』
欲望A Dangerous Woman マーサ・ホーガン
永遠の愛に生きてShadowlands ジョイ・グレシャム
1995 彼と彼女の第2章Forget Paris エレン・アンドリュース・ゴードン
2002 デブラ・ウィンガーを探してSearching for Debra Winger 本人 ドキュメンタリー映画
2003 僕はラジオRadio リンダ
2005 コロンバインの空に コロンバイン高校事件を乗り越えてDawn Anna ドーン・アンナ・タウンゼント テレビ映画
ルワンダ流血の4月Sometimes in April プルーデンス テレビ映画
2008 レイチェルの結婚Rachel Getting Married アビー
2010 ロー&オーダーLaw & Order テレビシリーズ、エピソード: Boy on Fire
''In Treatment フランシス テレビシリーズ、7エピソードに出演
2012 29歳からの恋とセックスLola Versus ロビン
2014ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声Boychoirミス・スティール
2018パトリオットPatriot   テレビシリーズ
2020 さよなら、私のロンリーKajillionaire テレサ・ダイン

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/09 14:41 UTC (変更履歴
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