バララクシュミ・サラトクマール : ウィキペディア(Wikipedia)

ヴァララクシュミ・サラトクマール(Varalaxmi Sarathkumar、1985年3月5日 - )は、インドの女優。タミル語映画、テルグ語映画、カンナダ語映画、マラヤーラム語映画で活動しており、2012年に『Podaa Podi』で女優デビューした。

生い立ち

1985年3月5日、タミル語映画の俳優R・サラトクマールとチャヤ・デーヴィの娘としてベンガルールで生まれた。同じくタミル語映画の女優ラーディカー・サラトクマールは義母にあたる。

チェンナイの聖ミカエル・アカデミーで教育を受けた。その後は同地のヒンドゥスタン学芸大学に進学して微生物学を学び、さらにエディンバラ大学に留学して経営学の学位を取得している。大学卒業後はムンバイにあるアヌパム・カー主催の演技教室に通い演技を学んでいる。

キャリア

ヴァララクシュミはシャンカールが手掛けた『Boys』のオーディションに参加して合格したが、父に出演を反対されたため辞退している。その後も『Kaadhal』『Saroja』への出演機会を同様の理由で逃している。2008年6月にとの間に『Podaa Podi』への出演契約を結び、長期間の開発地獄を経て2012年10月に公開された。同作では批評家から演技を絶賛され、『Rediff.com』は彼女の演技について「彼女は純粋で暖かみのある人なのが伝わってくる。そして、彼女の台詞は自然で魅力的なもので、観客はすぐに彼女に魅了されるだろう」と批評し、『Sify』は「彼女はこの映画にとって大きなサプライズであり、将来有望なデビューを飾った。彼女はスマートな台詞回しだけではなく、あふれる自信と率直さで活き活きとキャラクターを表現して見せたのだ」と批評している。全体的な興行成績は平凡な結果に終わったが、シネマコンプレックスの興行成績は好調だった。その後はの『Madha Gaja Raja』に起用されと共演することになったが、同作は資金難のため製作が中止された。

2014年はスディープ主演のカンナダ語映画『Maanikya』に出演し、興行的な成功を収めた。2016年にはの『Tharai Thappattai』に出演し、彼女はを演じるために20キログラムの減量を行って役作りしたという。また、同作での演技を絶賛されてマラヤーラム語映画『Kasaba』に起用され、と共演した。このほかに『Appa』をリメイクしたマラヤーラム語映画『Aakasha Mittaayee』にも起用されたが、プロデューサーの「無作法な態度」が原因で降板している。2017年は『ヴィクラムとヴェーダー』『Nibunan』『Sathya』『Kaattu』『Masterpiece』に出演し、2018年にはテレビ番組『Unnai Arindhaal』の司会を務めたほか、『Sandakozhi 2』『』では悪役を演じている。2019年に『Tenali Ramakrishna BA. BL』でテルグ語映画デビューし、2020年には『Danny』で警官役を演じている。

私生活

2024年3月2日にムンバイで活動する画商ニコライ・サチデーヴとの婚約を発表し、7月3日に結婚式を挙げた。

フィルモグラフィー

映画

作品 役名 言語 備考 出典
2012Podaa Podi ニーシャタミル語「ヴァール・サラトクマール」名義
2014Maanikya シンドゥカンナダ語
2015Ranna 本人役 「What to do?」歌曲シーン出演
2016Kasaba カマラマラヤーラム語
Tharai Thappattai スーラヴァリタミル語
2017ヴィクラムとヴェーダー チャンドラ
Nibunan ヴァンダナ警部
Vismayaカンナダ語
Sathya アヌーヤ・バーラトワージタミル語
Kaattu ムトゥ・ラクシュミマラヤーラム語
Masterpiece バーヴァニ・ドゥルガー
2018Mr. Chandramouli バイラヴィタミル語
Echcharikkai シュウェタ
Sandakozhi 2 ペチャンカラシ
コマラ・ヴァッリ
Maari 2ヴィジャヤ
2019Neeya 2 デーヴィ
Tenali Ramakrishna BA. BL ヴァララクシュミ・デーヴィテルグ語
2020Velvet Nagaramウシャタミル語
Dannyクンタヴァイ警部
Kanni Raasi アンジャーリ
2021Krackジャヤンマテルグ語
Naandhiアーディヤ・ムラプディ
Ranam警察官カンナダ語
Chasing アティラタミル語
Singa Paarvai ディヴィヤ
2022Pakka Commercial 弁護士テルグ語 カメオ出演
Iravin Nizhalプレーマー・クマーリータミル語
Poikkal Kuthiraiルドラ
Kaatteriマダンマ
Yashodaマドゥー・バーラーテルグ語
2023Vindhya Victim Verdict V3シヴァガミタミル語
Veera Simha Reddyバーヌマティ・レッディテルグ語
Michaelカンナンマ
Kannitheevuマディタミル語
Kondraal Paavamマリカ
Agent リッキーの母 テルグ語
Maruthi Nagar Police Stationアルチャナタミル語
Kota Bommali PSラージア・アリーテルグ語
2024 アンジャンマ
Sabariサンジャナ
Raayan セートゥの妻 タミル語 カメオ出演

テレビシリーズ

作品 役名 放送局 言語 備考
2018 Enga Veetu Mapillai 本人 タミル語
Unnai Arindhaal 司会
2019High Priestessヴァイシュナヴィ テルグ語 第6話にゲスト出演
2020 Addham シュルティ The Unwhisperable Secret」出演
Ummadi Kutumbam Tho Kammati Bhojanam 本人役
2023 Mansion 24 アムルータ

受賞歴

部門作品結果出典
フィルムフェア賞 南インド映画部門
『ヴィクラムとヴェーダー』 rowspan=2
『サルカール 1票の革命』
南インド国際映画賞
『Podaa Podi』 rowspan=2
タミル語映画部門主演女優賞『Tharai Thappattai』
『Kasaba』 rowspan=2
タミル語映画部門助演女優賞 『ヴィクラムとヴェーダー』
タミル語映画部門悪役賞 『サルカール 1票の革命』 rowspan=2
テルグ語映画部門助演女優賞 『Krack』
2024年 『Veera Simha Reddy』
IIFAウトサヴァム
2024年 テルグ語映画部門助演女優賞 『Veera Simha Reddy』
2019年悪役女優賞 『Sandakozhi 2』 rowspan=2
『サルカール 1票の革命』
ヴィジャイ・アワード
『Podaa Podi』
『ヴィクラムとヴェーダー』
2013年 新人女優賞 『Podaa Podi』
2018年 性格女優賞 『ヴィクラムとヴェーダー』
2017年 主演女優賞 『Podaa Podi』

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/28 13:25 UTC (変更履歴
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