ナーグ・アシュウィン : ウィキペディア(Wikipedia)

ナーグ・アシュウィン(Nag Ashwin、1986年4月23日 - )は、インドのテルグ語映画で活動する映画監督、脚本家。助監督として映画界でキャリアを積んだ後、2015年に『Yevade Subramanyam』で監督デビューし、を受賞した。2018年には『伝説の女優 サーヴィトリ』で、フィルムフェア賞 テルグ語映画部門監督賞を受賞している。

生い立ち

1986年4月23日、夫婦(ジャヤラーム、ジャヤンティ・レッディ)の息子として生まれる。両親は2人とも医師でありハイデラバードでJ・J病院を経営しており、妹のニキラも医師として働いている。ナーグ・アシュウィンはで教育を受け、同校に通っていたラーナー・ダッグバーティとは1年生のころから友人だった。その後はマニパル高等教育アカデミーに進学してマスコミュニケーションの学位を取得し、卒業後はニューヨークフィルムアカデミーで映画監督のコースを受講していた。

キャリア

2008年に助監督として『Nenu Meeku Telusa?』に参加し、その後はの助監督として『Leader』『Life Is Beautiful』に参加し、同時に俳優として端役出演している。

2015年に製作の『Yevade Subramanyam』で監督デビューした。同作はが演じる会社員の自分探しの旅を描いており、このほかに、、が出演している。また、同作はインド映画として初めてエベレスト・ベースキャンプで撮影が行われた作品としても知られている。批評家からはナーニの演技や脚本が絶賛されたものの、物語のテンポの遅さについては酷評された。興行的には1億8000万ルピーを記録しており、商業的な成功を収めている。

2016年5月にサーヴィトリの生涯を題材にした伝記映画『伝説の女優 サーヴィトリ』の製作を発表した。ナーグ・アシュウィンは製作に際して、6か月間かけてサーヴィトリの生涯について書籍や新聞記事を読むなど詳細なリサーチを行い、彼女と面識にあるジャーナリストや俳優にも取材を行っている。同作はヴィジャヤンティ・ムービーズが製作を手掛け、批評的・商業的な成功を収めたほか、のインド・パノラマ部門でも上映された。さらにを受賞したほか、ナーグ・アシュウィンもフィルムフェア賞 テルグ語映画部門監督賞を受賞している。

2020年2月にはヴィジャヤンティ・ムービーズ設立50周年記念作品として、プラバースを主演に迎えたSF映画の製作を発表し、ワーキングタイトルは「Project K」であることが明かされた。撮影はCOVID-19パンデミックの影響で1年間延期され、2021年7月からラモジ・フィルムシティで撮影され、60億ルピーの費用が投じられた。同作にはプラバースのほかにディーピカー・パードゥコーンアミターブ・バッチャンカマル・ハーサンを起用している。2023年7月20日に正式タイトルが『』であることが明かされ、インド映画として初めてサンディエゴ・コミコンで上映された後、2024年6月27日に劇場公開されたほか、のインド・パノラマ部門でも上映された。同作は批評家から高い評価を得ており、『』から「プラバースとアミターブ・バッチャンの力強い演技、そしてナーグ・アシュウィンの印象的な脚本によって支えられたユニークなSF叙事詩」、『Deadline Hollywood』から「カタルシスがある、凄まじく面白い映画だ」とそれぞれ絶賛されている。

私生活

2015年12月にヴィジャヤンティ・ムービーズ社長の次女と結婚し、彼女との間に息子リシをもうけた。

フィルモグラフィー

映画

作品 監督 脚本 製作 出演 備考出典
2008 Life Is Beautiful 「アシュウィン」名義
2010 Leader 「Hey CM」歌曲シーン出演
2012 Life Is Beautiful
2018 伝説の女優 サーヴィトリ
2021 Pitta Kathalu 「xLife」を担当
Jathi Ratnalu
2024

ウェブシリーズ

作品 クレジット 配信 出典
2024 クリエイター、監督Amazon Prime Video

受賞歴

部門作品結果出典
国家映画賞
『伝説の女優 サーヴィトリ』
フィルムフェア賞 南インド映画部門
『伝説の女優 サーヴィトリ』 rowspan="2"
テルグ語映画部門監督賞
南インド国際映画賞
テルグ語映画部門作品賞『伝説の女優 サーヴィトリ』
テルグ語映画部門監督賞
IIFAウトサヴァム
テルグ語映画部門作品賞 『Yevade Subramanyam』
ナンディ賞
2017年 『Yevade Subramanyam』
ジー・シネ・アワード・テルグ
2019年 テルグ語映画部門作品賞『伝説の女優 サーヴィトリ』 rowspan="2"
監督賞
2018年 特別賞

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/01/10 13:50 UTC (変更履歴
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