ラクシット・シェッティ : ウィキペディア(Wikipedia)
ラクシット・シェッティ(Rakshit Shetty、1983年6月6日 - )は、インドのカンナダ語映画で活動する俳優、映画監督、映画プロデューサー。2010年に『Nam Areal Ond Dina』で俳優デビューして以降『Godhi Banna Sadharana Mykattu』『Kirik Party』『Avane Srimannarayana』『チャーリー』『Sapta Saagaradaache Ello – Side A』などに出演し、人気俳優の地位を確立した。「シンプル・スター(Simple Star)」の通称で知られており、従来の様式にとらわれない製作スタイルを確立したことから、カンナダ語映画を代表する映画製作者としても知られている。2015年には映画製作会社を設立した。
生い立ち
1983年6月6日、に暮らすトゥル語話者の家庭に生まれる。同地の学校に通い、学生時代にはの古典舞踏である虎舞を学んでいた 。その後はのに進学して電子工学の学位を取得し、2年間ソフトエンジニアとして働いた。
キャリア
2010年 - 2014年
2010年にの『Nam Areal Ond Dina』で俳優デビューした。同作の撮影は2008年に行われたが、製作の延期などが重なり2010年に公開され、批評家からはストーリーが高く評価されたが、ラクシット・シェッティの人気を獲得するまでにはいたらなかった。2012年には再びアラヴィンド・カウシクの『Tuglak』に出演し、『Nam Areal Ond Dina』に引き続きと共演した。同作では批評家から好意的な評価を得たものの、脚本と演出については酷評された。
2013年にの『Simple Agi Ondh Love Story』でと共演し、興行的・批評的に成功を収めた。同作で演じたクシャル役はラクシット・シェッティにとってのとなり、これ以降人気俳優の地位を確立し、「シンプル・スター(Simple Star)」と呼ばれるようになった。2014年にはネオ・ノワール映画『Ulidavaru Kandanthe』で監督・製作・主演を務め、カンナダ語映画で初めてを導入した。同作はトゥル・ナードゥと同地域に暮らす人々の描写が高く評価され、、を受賞したほか、ラクシット・シェッティの演技は『フィルム・コンパニオン』の「10年間で最も素晴らしい演技ベスト100』に選出された。また、観客からはカルト的な人気を集め、カンナダ語映画界の次世代映画の一つに挙げられている。同年にはスニーの『Bahuparak』にカメオ出演している。
2015年 - 現在
2015年はの『Vaastu Prakaara』でと共演し、『Jaathre』では本人役でゲスト出演している。2016年には友人リシャブ・シェッティの監督デビュー作『Ricky』で主演を務め、批評家から演技を絶賛され、映画も興行的な成功を収めた。続けて出演した『Godhi Banna Sadharana Mykattu』でも高い評価を受け、監督・製作・脚本・主演を務めた『Kirik Party』では興行的・批評的な成功を収めている。2022年にはキランラージ・Kの『チャーリー』で製作・主演を務め、と共演した。同作はペットと飼い主の関係を描いたドラマ映画であり、5年以上の歳月をかけて撮影され、ラクシット・シェッティ主演作として歴代最高額の興行収入を記録した。2023年はの二部作『Sapta Saagaradaache Ello – Side A』『Sapta Saagaradaache Ello – Side B』でと共演している。
私生活
『Kirik Party』で共演したのをきっかけにラシュミカー・マンダンナと交際を始め、2017年7月3日にで婚約を発表した。その後、2018年9月に「相性の不一致」を理由に婚約を解消している。
フィルモグラフィー
出演
- Nam Areal Ond Dina(2010年)
- Tuglak(2012年)
- Simple Agi Ondh Love Story(2013年)
- Ulidavaru Kandanthe(2014年)
- Bahuparak(2014年)
- Vaastu Prakaara(2015年)
- Jaathre(2015年)
- Ricky(2016年)
- Godhi Banna Sadharana Mykattu(2016年)
- Jigarthanda(2016年)
- Kirik Party(2016年)
- Padde Huli(2019年)
- Avane Srimannarayana(2019年)
- チャーリー(2022年)
- Vasantha Mullai(2023年)
- Sapta Saagaradaache Ello – Side A(2023年)
- Sapta Saagaradaache Ello – Side B(2023年)
製作
+ | 年 | 作品 | 監督 | 製作 | 脚本 | 作詞 | プレゼンター | 備考 |
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2014 | Ulidavaru Kandanthe | |||||||
2016 | Godhi Banna Sadharana Mykattu | |||||||
Kirik Party | ||||||||
2018 | Humble Politician Nograj | |||||||
Katheyondu Shuruvagide | ||||||||
2019 | Avane Srimannarayana | |||||||
2020 | Bheemasena Nalamaharaja | |||||||
2021 | Ramarjuna | |||||||
Garuda Gamana Vrishabha Vahana | ||||||||
2022 | Sakutumba Sametha | |||||||
チャーリー | ||||||||
2023 | Hostel Hudugaru Bekagiddare | |||||||
Sapta Saagaradaache Ello – Side A | ||||||||
Sapta Saagaradaache Ello – Side B | ||||||||
2024 | Bachelor Party | |||||||
受賞歴
年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
国家映画賞 | ||||
2023年 | 『チャーリー』 | |||
フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
『Ulidavaru Kandanthe』 | ||||
rowspan=4 | ||||
カンナダ語映画部門主演男優賞 | 『Kirik Party』 | |||
カンナダ語映画部門作詞賞 | ||||
カンナダ語映画部門審査員選出男優賞 | ||||
2023年 | カンナダ語映画部門主演男優賞 | 『チャーリー』 | ||
2024年 | 『Sapta Saagaradaache Ello』 | |||
南インド国際映画賞 | ||||
『Kirik Party』 | ||||
カンナダ語映画部門主演男優賞 | rowspan=4 | |||
エンターテイナー賞 | ||||
カンナダ語映画部門作品賞 | 『Avane Srimannarayana』 | |||
カンナダ語映画部門主演男優賞 | ||||
rowspan=3 | ||||
カンナダ語映画部門作品賞 | 『チャーリー』 | |||
特別男優賞 | ||||
カンナダ語映画部門主演男優賞 | ||||
2024年 | 『Sapta Saagaradaache Ello – Side A』 | |||
IIFAウトサヴァム | ||||
カンナダ語映画部門助演男優賞 | 『Godhi Banna Sadharana Mykattu』 | rowspan=4 | ||
カンナダ語映画部門作品賞 | 『Kirik Party』 | |||
カンナダ語映画部門主演男優賞 | ||||
カンナダ語映画部門作詞賞 | ||||
カンナダ語映画部門原案賞 | ||||
2024年 | カンナダ語映画部門主演男優賞 | 『Sapta Saagaradaache Ello – Side A』 | ||
『Ulidavaru Kandanthe』 | rowspan=2 | |||
『Kirik Party』 | ||||
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/28 12:31 UTC (変更履歴)
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