早霧せいな : ウィキペディア(Wikipedia)
早霧 せいな(さぎり せいな、1980年9月18日 - )は、日本の元女優。元宝塚歌劇団雪組トップスター。
長崎県佐世保市、県立佐世保西高等学校出身『宝塚おとめ 2017年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、74頁。ISBN 978-4-86649-004-5。。身長166cm。愛称は「ちぎ」。
来歴
1999年、宝塚音楽学校入学。
2001年、宝塚歌劇団に87期生として入団。入団時の成績は19番。宙組公演「ベルサイユのばら2001」で初舞台。その後、宙組に配属。
男役としては小柄ながら、抜群の運動神経を生かしたダンス、繊細な役作りで評価を受け、2006年、和央ようか・花總まりトップコンビ退団公演となる「NEVER SAY GOODBYE」で、新人公演初主演。同年、貴城けい・紫城るいトップコンビ大劇場お披露目であり退団公演ともなる「維新回天・竜馬伝!」で、2度目の新人公演主演。
2008年のバウ・ワークショップ「殉情」で、バウホール公演初主演。
2009年2月24日付で雪組へと組替え。同年の「雪景色」(バウホール・日本青年館公演)で、バウホール・東上公演ダブル主演。沙央くらまと役替わりで6役を演じ分ける。
2011年の「ニジンスキー」(バウホール・日本青年館公演)で、バウホール・東上公演単独初主演。
2012年の「双曲線上のカルテ」(バウホール・日本青年館公演)で、2度目の東上公演単独主演。
2014年の「ベルサイユのばら」で全国ツアー公演初主演。同年9月1日付で雪組トップスターに就任。1998年に創設された宙組出身者から誕生した初のトップとなった。相手役に咲妃みゆを迎え、翌年の「ルパン三世/ファンシー・ガイ!」でトップコンビ大劇場お披露目。
2017年7月23日、「幕末太陽傳/Dramatic “S”!」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。同時退団となった咲妃とのコンビは、平成のゴールデンコンビと謳われ、トップ就任後の大劇場主演作が5作連続で客席稼働率100%超えを達成し、これは宝塚史上初の記録となった。
退団後は2018年の舞台「るろうに剣心」で主演。自身が宝塚時代に主演した代表作で、再び主役の緋村剣心を演じることとなった。
2021年の「ドラゴン桜」(TBS系)で、自身初となる連続ドラマのレギュラー出演を果たす。
2023年6月1日付で、「早霧せいな」としての活動にピリオドを打つことを自身のSNSで報告元宝塚歌劇トップスター・早霧せいなが引退発表「本日をもって“早霧せいな”としての活動にピリオド」 スポーツ報知。。芸能活動から引退した。
人物
実妹はフリーアナウンサーの千北英倫子である。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
初舞台
- 2001年4 - 5月、宙組『ベルサイユのばら2001-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(宝塚大劇場)
宙組時代
- 2001年6 - 8月、『ベルサイユのばら2001-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(東京宝塚劇場)
- 2001年11 - 2002年3月、『カステル・ミラージュ』 - 新人公演:コーサ・ノストラ(本役:夏大海/珠洲春希)『ダンシング・スピリット!』
- 2002年4 - 5月、『エイジ・オブ・イノセンス』(バウホール・日本青年館) - 秘書
- 2002年7 - 11月、『鳳凰伝』 - 新人公演:ぜリム(本役:初嶺まよ)『ザ・ショー・ストッパー』
- 2002年12 - 2003年1月、『聖なる星の奇蹟-いつか出会う君に-』(ドラマシティ・赤坂ACTシアター)
- 2003年2 - 6月、『傭兵ピエール』 - 新人公演:ギョーム(本役:七帆ひかる)『満天星大夜總会』
- 2003年8月、『鳳凰伝』 - 博士『ザ・ショー・ストッパー』(博多座)
- 2003年10 - 2004年2月、『白昼の稲妻』 - ペール、新人公演:サバティエ(本役:大和悠河)『テンプテーション!』
- 2004年3月、『BOXMAN-俺に破れない金庫などない-』(日本青年館・ドラマシティ) - デレク
- 2004年5 - 8月、『ファントム』 - 従者、新人公演:リシャール(本役:遼河はるひ)
- 2004年10 - 11月、『風と共に去りぬ』(全国ツアー) - フィル
- 2005年1 - 4月、『ホテル ステラマリス』 - 新人公演:ガイ・プレスコット(本役:大和悠河)『レヴュー伝説』
- 2005年5 - 6月、『Le Petit Jardin(ル プティ ジャルダン)』(バウホール) - パトリック
- 2005年8 - 11月、『炎にくちづけを』 - サート、新人公演:パリア(本役:大和悠河)『ネオ・ヴォヤージュ』
- 2005年12月、和央ようかライブショー『W-WING-』(ドラマシティ)
- 2006年3 - 7月、『NEVER SAY GOODBYE』 - タリック、新人公演:ジョルジュ・マルロー(本役:和央ようか) 新人公演初主演
- 2006年8月、『UNDERSTUDY』(バウホール) - コーネリアス・グリーン
- 2006年11 - 2007年2月、『維新回天・竜馬伝!』 - 沖田総司、新人公演:坂本竜馬(本役:貴城けい)『ザ・クラシック』 新人公演主演
- 2007年3 - 4月、『A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-』(ドラマシティ・日本青年館・中日劇場) - ドニス・カンデラ
- 2007年6 - 7月、『バレンシアの熱い花』 - マルコス、代役:ドン・ファン・カルデロ(本役:七帆ひかる)七帆ひかる休演による配役変更で、7/14〜30はドン・ファン・カルデロ役を演じる。マルコス役は凪七瑠海が務めた。、新人公演:ラモン・カルドス(本役:蘭寿とむ/北翔海莉)『宙 FANTASISTA!』(宝塚大劇場)
- 2007年8 - 9月、『バレンシアの熱い花』 - マルコス、新人公演:ラモン・カルドス(本役:蘭寿とむ/北翔海莉)『宙 FANTASISTA!!』(東京宝塚劇場)
- 2007年11月、『THE SECOND LIFE』(バウホール) - ケリー・スレーター
- 2008年2 - 5月、『黎明(れいめい)の風』 - 宮川喜一郎『Passion 愛の旅』
- 2008年6 - 7月、『殉情(じゅんじょう)』(バウホール) - 佐助 バウWS主演
- 2008年9 - 12月、『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』 - ピーター『ダンシング・フォー・ユー』
- 2009年2月、『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』 - オスカル凪七瑠海と役替わり。/ベルナール『ダンシング・フォー・ユー』(中日劇場)
雪組時代
- 2009年5月、『風の錦絵』『ZORRO 仮面のメサイア』 - オリバレス総督(東京宝塚劇場のみ)
- 2009年7 - 10月、『ロシアン・ブルー』 - ダーリン・ロス『RIO DE BRAVO!!(リオ デ ブラボー)』
- 2009年11 - 12月、『雪景色』(バウホール・日本青年館) - 小四郎沙央くらまと役替わり。/三五郎/伊左次/吉蔵/伊予三郎忠嗣/伊予四郎信嗣 バウ・東上W主演
- 2010年2 - 4月、『ソルフェリーノの夜明け』 - ベルガー『Carnevale(カルネヴァーレ)睡夢(すいむ)』
- 2010年6 - 9月、『ロジェ』 - クラウス『ロック・オン!』
- 2010年10 - 11月、『はじめて愛した』(ドラマシティ・日本青年館) - ベルモンド
- 2011年1 - 3月、『ロミオとジュリエット』 - マーキューシオ
- 2011年4 - 5月、『ニジンスキー-奇跡の舞神-』(バウホール・日本青年館) - ヴァーツラフ・ニジンスキー 東上主演
- 2011年7月、『ハウ・トゥー・サクシード』(梅田芸術劇場) - バド・フランプ
- 2011年9 - 11月、『仮面の男』 - ダルタニアン『ROYAL STRAIGHT FLUSH!!』
- 2011年12 - 2012年1月、『Samourai』(ドラマシティ・日本青年館) - 渡会晴玄
- 2012年3 - 5月、『ドン・カルロス』 - ポーザ侯爵『Shining Rhythm!』
- 2012年7 - 8月、『双曲線上のカルテ』(バウホール・日本青年館) - フェルナンド=デ・ロッシ 東上主演
- 2012年10 - 12月、『JIN-仁-』 - 坂本龍馬『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』
- 2013年2月、『若き日の唄は忘れじ』 - 小和田逸平『Shining Rhythm!』(中日劇場)
- 2013年4 - 7月、『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』 - オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ/ベルナール4/23〜30のみ。
- 2013年11 - 2014年2月、『Shall we ダンス?』 - エラ『CONGRATULATIONS 宝塚!!』 大劇場ヒロイン
- 2014年3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』(全国ツアー) - オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ 全国ツアー初主演
- 2014年6 - 8月、『一夢庵風流記 前田慶次』 - 奥村助右衛門『My Dream TAKARAZUKA』
雪組トップスター時代
- 2014年10月、『伯爵令嬢』(日生劇場) - アラン・ド・オルレアン トップお披露目公演
- 2015年1 - 3月、『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』 - ルパン三世『ファンシー・ガイ!』 大劇場トップお披露目公演
- 2015年5月、『星影の人』 - 沖田総司『ファンシー・ガイ!』(博多座)
- 2015年7 - 10月、『星逢一夜(ほしあいひとよ)』 - 天野晴興(紀之介)『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』
- 2015年11 - 12月、『哀しみのコルドバ』 - エリオ・サルバドール『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』(全国ツアー)
- 2016年2 - 5月、『るろうに剣心』 - 緋村剣心
- 2016年6 - 8月、『ローマの休日』(中日劇場・赤坂ACTシアター・梅田芸術劇場) - ジョー・ブラッドレー
- 2016年10 - 12月、『私立探偵ケイレブ・ハント』 - ケイレブ・ハント『Greatest HITS!』
- 2017年2月、『星逢一夜(ほしあいひとよ)』 - 天野晴興(紀之介)『Greatest HITS!』(中日劇場)
- 2017年4 - 7月、『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』 - 居残り佐平次『Dramatic “S”!』 退団公演
出演イベント
- 2001年9月、『ベルサイユのばら メモランダム』
- 2002年11月、『アキコ・カンダレッスン発表会』
- 2006年9月、TCAスペシャル2006『ワンダフル・ドリーマーズ』
- 2006年9月、貴城けいコンサート『I have a dream』貴城けいコンサート「I have a dream」('06年・サンシャイン劇場・千秋楽) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- 2006年10月、第47回『宝塚舞踊会』
- 2007年9月、『TAKARAZUKA SKY STAGE5th Anniversary Special』
- 2009年12月、タカラヅカスペシャル2009『WAY TO GLORY』
- 2010年12月、タカラヅカスペシャル2010『FOREVER TAKARAZUKA』
- 2013年9月、早霧せいなディナーショー『SS』 主演早霧せいなディナーショー「SS」('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- 2013年10月、第52回『宝塚舞踊会』第52回「宝塚舞踊会」('13年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』
- 2014年10月、『宝塚歌劇100周年記念 大運動会』
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
宝塚歌劇団退団後の主な活動
舞台
- 2017年11月、『SECRET SPLENDOUR』(TBS赤坂ACTシアター・ドラマシティ)
- 2018年5 - 6月、『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』(ドラマシティ・TBS赤坂ACTシアター) - テス・ハーディング
- 2018年10 - 11月、『浪漫活劇 るろうに剣心』(新橋演舞場・大阪松竹座) - 緋村剣心
- 2019年4月、『まほろば』(シアターイースト・ドラマシティ) - 長女ミドリ
- 2020年3月、『脳内ポイズンベリー』(新国立劇場) - 池田
- 2020年9 - 11月、『ゲルニカ』(PARCO劇場・京都劇場・りゅーとぴあ・穂の国とよはし芸術劇場PLAT・北九州芸術劇場) - レイチェルPARCO劇場オープニング・シリーズ ゲルニカ PARCO STAGE。
- 2021年5 - 6月、『DOORS』(世田谷パブリックシアター・太田市民会館・りゅーとぴあ・富山県民会館・ももちパレス)
- 2022年7 - 2023年5月、『ハリー・ポッターと呪いの子』(TBS赤坂ACTシアター) - ハーマイオニー・グレンジャー中別府葵とWキャスト。
ドラマ
- 2019年12月、テレビ朝日『科捜研の女』第23・24話 - 真柴有雨子
- WOWOW『異世界居酒屋「のぶ」』 - リオンティーヌ
- 2020年5 - 7月
- 2022年5 - 7月、Season2〜魔女と大司教編〜
- 2023年1 - 3月、Season3〜皇帝とオイリアの王女編〜
- 2021年4 - 6月、TBS『ドラゴン桜』第2シリーズ - 岸本香
TV出演
- 2022年4 - 2023年6月、BS朝日『そこに山があるから』
ライブ・コンサート
- 2021年9月、SEINA SAGIRI 20th ANNIVERSARY CONCERT“SOMEWHERE”(Bunkamura オーチャードホール)
書籍
- 2019年8月、『夢のつかみ方、挑戦し続ける力』(河出書房新社)
写真集
- 2018年4月、Interlude(ワニブックス)
関連書籍
- 2023年3月、早花まこ「すみれの花、また咲く頃」(新潮社)
受賞歴
- 2007年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2006年度新人賞
- 2012年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2011年度努力賞
- 2015年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2014年度優秀賞『2015年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2016年、85頁。ISBN 978-4-908135-68-2。
- 2017年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2016年度優秀賞『2017年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2018年、87頁。ISBN 978-4-86649-050-2。
注釈
出典
参考文献
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/23 00:01 UTC (変更履歴)
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