シバカールティケーヤン : ウィキペディア(Wikipedia)

シヴァカールティケーヤン(、Sivakarthikeyan、1985年2月17日 - )は、インドのタミル語映画で活動する俳優。これまでにタミル・ナードゥ州映画賞、、南インド国際映画賞、ヴィジャイ・アワードを受賞している。

キャリア

2011年 - 2012年

大学時代に様々な文化活動に参加し、物真似やスタンダップコメディなどを舞台で経験した。シヴァカールティケーヤンは大学を3か月間休業していた際、友人たちに勧められての『Kalakka Povathu Yaaru?』に出演した。その後は友人のアトリーが製作した短編映画『Mugapputhagam』『Identity』『Kurahl 786』『360°』などに出演し、『Aegan』では助演俳優として出演するが、最終的に登場シーンはカットされている。

2012年にからオファーを受けて『Marina』に出演した。シヴァカールティケーヤンはパンディラージの指示に従いつつ、役作りのために映画の舞台となるに通い現地の環境をリサーチしているが、一方で「自分の元来のユーモアの才能をスクリーンで活かしたい」とも語っている。と共にカップル役を演じたシヴァカールティケーヤンの演技は好意的に評価され、「センディルナーダンの役柄は、シヴァ(シヴァカールティケーヤン)の等身大の姿であることを求められているが、この俳優にとっては実に簡単な要求だっただろう」と批評されている。

『Marina』に先立ち、シヴァカールティケーヤンは舞台での仕事に感銘を受けたアイシュワリヤー・ダヌシュから、彼女が製作する『3』でダヌシュ演じる主人公ラームの友人クマール役に起用された。彼は映画の中でコミックリリーフ的な役柄を演じ、批評家から好意的な評価を得ている。続けて出演した『Manam Kothi Paravai』では混合的な評価となったが、興行的には成功を収めた。『Behindwoods』は彼について、「シヴァカールティケーヤンには、彼が待ち望んでいる主役という名前の舞台は与えられないかも知れない。しかし、俳優としての彼の可能性は示すことができたと思われる」と批評している。

2013年 - 2019年

2013年にパンディラージの『Kedi Billa Killadi Ranga』に出演した。同作ではヴィマルと共演し、ティルチラーパッリで撮影を行った。映画は批評家から好意的に評価され、興行的にも成功を収めた。ダヌシュがプロデュースした『Ethir Neechal』では、ランナーの才能を持つ青年役を演じ、彼がアイデンティティを確立する姿が描かれた。『Varuthapadatha Valibar Sangam』ではと共演し、キャリアの中で初めて挿入曲の歌手を務めた。批評家からは好意的な評価を得ており、『Sify』はシヴァカールティケーヤンについて「シヴァカールティケーヤンのボースパンディ役は素晴らしい。彼は身振り手振り、目の動き、台詞回しでスクリーンの中にいるボースパンディの存在を信じ込ませてくれた」と批評している。同作の連続公開日数は100日間を記録し、当時のシヴァカールティケーヤンのキャリアの中で最大の興行収入を記録するヒット作となった。また、同作の演技でヴィジャイ・アワード エンターテイナー賞を受賞している。2014年はA・R・ムルガダースがプロデュースした『Maan Karate』に出演している。

2015年に『Kaaki Sattai』に出演し、ブラックマーケットでの臓器売買阻止を目指す警察官ラトナヴェール役を演じた。2016年にはの『』でキールティ・スレーシュと共演したが、公開日が延期したことで損害が発生したため、シヴァカールティケーヤンは出演料を受け取ることができなかった。続いて出演した『Remo』では、片思いの女性と親交を深めるために女性看護師に変装する青年役を演じている 。2017年には『Velaikkaran』でナヤンターラ、ファハド・ファーシルと共演し、食品の異物混入問題を題材にした同作は批評家から好意的に評価された。2018年にポンラームの『Seemaraja』でサマンタ、、ラール、と共演したが、批評家からの評価は混合的なものだった。同年12月には自身が経営する製作会社シヴァカールティケーヤン・プロダクションが手掛けた『』で製作を務め、、サティヤラージと共演し、批評家からは高い評価を得ている。2019年は『Mr. Local』でナヤンターラと再び共演したが、批評家からは酷評された。同年8月には『私の夢、父の夢』をリメイクしたテルグ語映画『Kousalya Krishnamurthy』が公開され、『私の夢、父の夢』におけるシヴァカールティケーヤンの出演シーンが流用された。2019年はこのほかに『Namma Veettu Pillai』『Hero』に出演している{{Cite web|url=https://m.timesofindia.com/entertainment/tamil/movie-reviews/namma-veetu-pillai/amp_movie_review/71324988.cms|title=Namma Veettu Pillai Movie Review {3/5}: Sivakarthikeyan starrer is an okayish family drama|website=The Times of India|accessdate=27 September 2019}}。

2020年 - 現在

2020年は映画に出演せず、2021年の出演作は『Doctor』のみだった。同作は観客や批評家から高い評価を受け、興行収入は10億ルピーを記録し、シヴァカールティケーヤンのキャリアの中で初めて100カロール・クラブ入りを果たした。2022年は『Don』に出演し、観客や批評家から高い評価を受け、興行収入は10億ルピーを記録し、『Doctor』に続いて100カロール・クラブ入りを果たした。同年にはの『Prince』の撮影に参加し、同時期に『Maaveeran』の撮影も開始した。同年10月に公開された『Prince』は酷評されたが、2023年に公開された『Maaveeran』は批評家から好意的な評価を得ている。

家族

2010年8月27日にアールティと結婚し、1男1女(息子グガン・ダース、娘アーラダーナ)をもうけた。アーラダーナは父が出演した『私の夢、父の夢』の挿入曲「Vaayadi Petha Pulla」に歌手として参加している。

フィルモグラフィー

映画

作品 役名 備考出典
2012Marina センディルナーダン(ナーダン)
3 クマラン(クマール)
Manam Kothi Paravaiカンナン
Oh My Friendチャンドラキランテルグ語映画。タミル語吹替版におけるの吹き替え。
2013Kedi Billa Killadi Ranga パッタイ・ムルガン/ランガ・ムルガン
Ethir Neechal ハリーシュ
Varuthapadatha Valibar Sangam ボースパンディ
2014Maan Karate ピーター
2015Kaaki Sattaiマディマラン・ラトナヴェール
Vajrakaya 本人役 カンナダ語映画。カメオ出演。
2016ラジニムルガン/ボースパンディtitle=Rajini Murugan Movie Review {3/5}: Critic Review of Rajini Murugan by Times of India|newspaper=The Times of India |url=https://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/tamil/movie-reviews/rajini-murugan/movie-review/50611731.cms|accessdate=2019-09-15}}
Remo シヴァカールティケーヤン(SK)/レジーナ・モトワニ(レモ)
2017 Velaikkaran アリーヴァザガン(アリーヴ)
2018 Seemaraja シーマラージャー/カダンバヴェール・ラージャー
ネルソン・ディリップクマール 特別出演。製作兼務。
2019Mr. Local マノーハルtitle=Mr. Local Review {2/5}: The film is full of ineffective one-liners, illogical scenes and exhausting dialogues and songs |url=https://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/tamil/movie-reviews/mr-local/movie-review/69369839.cms |url-status=live |archiveurl=https://archive.today/20190517161133/https://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/tamil/movie-reviews/mr-local/movie-review/69369839.cms |archivedate=17 May 2019 |accessdate=8 August 2021 |website=The Times of India}}
Kousalya Krishnamurthy ネルソン・ディリップクマール テルグ語映画。特別出演。
Namma Veettu Pillaiアルンポン
Hero シャクティヴェール(シャクティ)
Nenjamundu Nermaiyundu Odu Raja製作。
2021 Doctor ヴァルン博士 製作兼務。
Vaazhl製作。
2022Don チャカラヴァルティー・ガネーサン(ドン) 製作兼務。
Prince アンバラサン
2023Maaveeran サティヤ
2024 Ayalaan タミズ

テレビシリーズ

作品 役名 放送局 Notes
2007 Kalakka Povathu Yaaru? Season 3 出場者 スター・ヴィジャイ 優勝。
2008 Kalakkal Champions
Jodi Number One Season 3 準優勝。
Kana Kaanum Kaalangal 本人役 特別出演。
Kodambakkam Skool ビッラ
2009Boys vs Girls Season 1 出場者
Kana Kaanum Kaalangal 本人役 特別出演。
Adhu Idhu Edhu 司会者
Super Singer Junior
Boys vs Girls Season 2 司会者/出場者
2010 Jodi Number One Season 5 司会者
Airtel Super Singer Season 3
Jodi Number One Junior
2011 授賞式
Kings of Comedy Season 1
2012 授賞式

ディスコグラフィー

プレイバックシンガー

作品 曲名 作曲家備考
2013 Varuthapadatha Valibar Sangam "Varuthapadatha Valibar Sangam" D・イマーン
2014 Maan Karate "Royapuram Peter"
2015 Kaaki Sattai "I'm So Cool"
Mapla Singam "Edhukku Machchan" 劇場版のみ。
2016 ラジニムルガン "Rajini Murugan"D・イマーン
2018私の夢、父の夢 "Vaayadi Petha Pulla"
2019Mr. Local"Kalakkalu Mr. Localu"
Thumbaa"Humpty Dumpty"
Sixer"Engavena Kochikinu Po" ギブラン
2021Lift"Inna Myluu"
2023Maaveeran"Vannarapettayila"バーラティ・シャンカル

作詞家

作品 曲名 作曲家 備考
2018 Kolamaavu Kokila "Kalyana Vayasu" アニルーダ・ラヴィチャンダル
2019 Gurkha "Hey Poya" ラージ・アールヤン
Namma Veettu Pillai "Gaandha Kannazhagi" D・イマーン
Adithya Varma "Idhu Enna Maayamo"
2021Doctor "Chellamma"アニルーダ・ラヴィチャンダル
"So Baby"
Naai Sekar "Edakku Modakku"
2022 Etharkkum Thunindhavan "Summa Surrunu" D・イマーン
Beast"Arabic Kuthu"アニルーダ・ラヴィチャンダル
Don "Private Party"

受賞歴

部門作品結果出典
栄誉賞
2021年
フィルムフェア賞 南インド映画部門
2024年 タミル語映画部門主演男優賞 『Maaveeran』
南インド国際映画賞
『Manam Kothi Paravai』
タミル語映画部門主演男優賞 『Ethir Neechal』 rowspan=4
センセーション賞
タミル語映画部門主演男優賞 『Remo』
『Velaikkaran』
『Namma Veettu Pillai』
『Doctor』
2024年『Maaveeran』
IIFAウトサヴァム
タミル語映画部門主演男優賞 『ラジニムルガン』 rowspan=2
2024年 『Maaveeran』
タミル・ナードゥ州映画賞
2012年 『Marina』
2013年 有望男優賞 rowspan=2
2017年 エンターテイナー賞 『Remo』
2018年 主演男優賞『Velaikkaran』
フェイバリット男優賞
ヴィジャイ・アワード
『Marina』
エンターテイナー賞 『Kedi Billa Killadi Ranga』 rowspan=3
『Ethir Neechal』
『Varuthapadatha Valibar Sangam』
2014年 プライド・オブ・ヴィジャイTV賞
2023年 エレガント・パーソナリティ賞

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/04 14:05 UTC (変更履歴
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