ミン・ジン・リー : ウィキペディア(Wikipedia)
ミン・ジン・リー (、、1968年11月11日 - )は、 韓国系アメリカ人作家。韓国系アメリカ人の経験を扱った作品で知られる。小説『』が『パチンコ - Pachinko』としてアメリカでテレビドラマ化され、池田真紀子により和訳されている。
来歴
リーは韓国ソウルに生まれ、1976年、7歳のときに家族とアメリカ合衆国に渡る。
両親が卸売宝石店を経営していたニューヨーク市、クイーンズのエルムハーストで育つ 。 移民一世であるリーはクイーンズ公共図書館に通って英語の読み書きを覚える。ブロンクス科学高校を卒業。イェール大学に進学し歴史学を学ぶ。その後にジョージタウン大学ローセンターで法律を学んだ 。
1993年からニューヨーク州で企業内弁護士として働くが、1995年には執筆活動に専念するために辞める。リーはニューヨーク市ハーレムに、アイルランドと日本人の血を引く夫、クリストファー・ダフィーと息子とともに暮らす 。2007年から2011年までの4年間は東京に住んでいた。
作家としてのリーに最も影響を与えた作品として、 ジョージ・エリオットによる『ミドルマーチ』、 オノレ・ド・バルザックによる「いとこのベット』 、そして聖書が挙げられた。
リーは、韓国の「朝鮮日報」の「モーニングフォーラム」特集の英語コラムニストとして3シーズンの間執筆を行ったMinJinLee.com, "Being A Columnist" 。
また、ライティング、文学、政治学についての講義をコロンビア大学、アマースト大学、タフツ大学、ロヨラメリーマウント大学、スタンフォード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院、コネチカット大学、ボストン大学、ハミルトン大学、ハーバード・ロー・スクール、イェール大学、梨花女子大学校、早稲田大学、アメリカンスクール・イン・ジャパン、世界女性フォーラム、アメリカ大使館のアメリカンセンターJAPANなどで行ってきた。
彼女は現在、マサチューセッツ州のアマースト大学でライター・イン・レジデンスとして招致されている 。
評価
リーはNYFA(ニューヨーク芸術財団)フェローシップ・オブ・フィクション、 ミズーリレビュー紙のペデン賞最優秀短編賞、ナラティブ賞新人賞などを受賞した Min Jin Lee, About the Author. 。
イェール大学在学中、彼女はノンフィクション作品に贈られるヘンリー・ライト賞とフィクション作品に贈られるジェームズ・アシュムン賞を受賞したHachette Book Group USA, Author: Min Jin Lee, 。
2017年に発表された小説『』はナショナル・ブック・アワードのファイナリストに選ばれ、2018年、で次点となった 。2022年にはApple TV+で『パチンコ - Pachinko』としてテレビドラマ化されている。
小説
- (Free Food for millionairs)2007年, .日本語版は出ていない。
- (Pachinko)、2017年、(日本語版:2020年 文藝春秋 )
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/15 01:20 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.