ダニエル・ジェコフ : ウィキペディア(Wikipedia)
ダニエル・ジェゴフ(Danièle Gégauff)は、フランスの女優、映画プロデューサーである。出生名はダニエル・ローゼンクランツ(Danièle Rosencranz)、本名はポール・ジェゴフと結婚後は離婚後もダニエル・ジェゴフ=ローゼンクランツ(Danièle Gégauff-Rosencranz)である。
人物・来歴
生年生地不明。
フランスのヌーヴェルヴァーグの脚本家、娯楽小説の作家として知られるポール・ジェゴフと結婚し、一女クレマンスをもうける。
1971年(昭和46年)、ダニエル・ジェゴフの名で、ジャック・リヴェットがシュザンヌ・シフマンと共同で監督した12時間を越える大作『アウト・ワン』のプロデューサーを務める。
1975年(昭和50年)、クロード・シャブロルが監督し、夫のポールが脚本を書いた『お楽しみ』に、ポール、娘のクレマンスとともにヌードシーンをものともせず出演し、主演する。その後ポールと離婚、1976年(昭和51年)、ジャック・リヴェット監督の『デュエル』の製作主任を務め、旧姓の「ダニエル・ローゼンクランツ」名義でクレジットされる。同年、リヴェット監督の『ノロワ』に準主役級で出演する。
1977年(昭和52年)、マルグリット・デュラス監督の『バクスター、ヴェラ・バクスター』をプロデュースしてからは、ジェゴフ名義に戻る。1981年(昭和56年)、リヴェット監督の『メリー・ゴー・ラウンド』にもジェゴフ名義で出演した。1983年(昭和58年)12月24日、前夫ポール・ジェゴフがノルウェーで再婚相手に殺されたfilmreference.com サイト内の記事「Paul GÉGAUFF」リンク先の記述を参照。。
その後も、ダニエル・ジェゴフ=ローゼンクランツ等の名義で、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『愛のめぐりあい』(1995年)、『エロスの誘惑 - 危険な道筋』(オムニバス『愛の神、エロス』の一篇、2004年)でエグゼクティヴプロデューサーを務めている。
フィルモグラフィ
- 『アウト・ワン』 Out 1, noli me tangere : 監督ジャック・リヴェット / シュザンヌ・シフマン、1971年 - プロデューサー(ジェゴフ名義)
- 『お楽しみ』 Une partie de plaisir : 監督クロード・シャブロル、1975年 - エステル役(ジェゴフ名義)
- 『デュエル』 Duelle (une quarantaine) : 監督ジャック・リヴェット、1976年 - 製作主任(ローゼンクランツ名義)
- 『ノロワ』 Noroît : 監督ジャック・リヴェット、1976年 - セリア役(ローゼンクランツ名義)
- 『壁戸棚の子どもたち』 Les enfants du placard : 監督ブノワ・ジャコ、1977年 - 母役(ローゼンクランツ名義)
- 『バクスター、ヴェラ・バクスター』 Baxter, Vera Baxter : 監督マルグリット・デュラス、1977年 - プロデューサー(ジェゴフ名義)
- 『アイーダ』 Aïda : 監督ピエール・ジュールダン、1977年 - プロデューサー(ジェゴフ名義)
- 『夜の底の女』 Une femme au bout de la nuit : 監督ダニエル・トレダ、1980年 - ローズ役(ジェゴフ名義)
- 『メリー・ゴー・ラウンド』 Merry-Go-Round : 監督ジャック・リヴェット、1981年 - エリザベート役(ジェゴフ名義)
- 『愛のめぐりあい』 Al di là delle nuvole : 監督ミケランジェロ・アントニオーニ / ヴィム・ヴェンダース、1995年 - エグゼクティヴプロデューサー(ジェゴフ=ローゼンクランツ名義)
- 『犬と将軍と鳥たち』 Le chien, le général et les oiseaux : 監督フランシス・ニールセン、2003年 - エグゼクティヴプロデューサー(ローゼンクランツ名義)
- 『愛の神、エロス』 Eros : オムニバス、2004年
- 『エロスの誘惑〜危険な道筋』 The Dangerous Thread of Things : 監督ミケランジェロ・アントニオーニ、 - エグゼクティヴプロデューサー(ローゼンクランツ名義)
註
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/03/12 19:06 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.