アヴちゃん : ウィキペディア(Wikipedia)
アヴちゃん(12月25日 – )は、日本の歌手、ソングライター、音楽プロデューサー、俳優。2009年に女王蜂のボーカル兼ソングライターとしてデビューし、2015年には獄門島一家のボーカルとしての活動も始めた。
ソングライター・音楽プロデューサーとしては薔薇園アヴ(ばらぞのアヴ)名義を用いる。2023年のオーディション番組『0年0組 -アヴちゃんの教室-』を通して結成されたオルタナティブ歌謡舞踊集団・龍宮城のプロデュースも手掛けている。
経歴
音楽に興味を抱いたのは中学生のころで、特にPerfumeに憧れていた。学生時代に学校の文化祭でバンドとしてパフォーマンスを披露すると人気を博し、ライブハウスでも歌い始めるようになった。2009年に神戸市で女王蜂を結成した。2010年7月にフジロックフェスティバルで新人アーティストのステージである「ROOKIE A GO-GO」に出演した。2011年3月に初となる全国流通アルバム『魔女狩り』をリリースし、同年9月にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからアルバム『孔雀』をリリースしてメジャー・デビューした。『孔雀』の収録曲「デスコ」が映画『モテキ』のメインテーマとなり、本人役として映画にも出演した。バンドの露出が増加する一方で、メンバーの音楽技術や成長が伴わない状態が続き大きなプレッシャーを感じたため、2013年に活動を休止した。
アヴちゃんは音楽活動を辞めて実家に帰ることも考えていたが、所属事務所のスタッフからの激励を受けて、音楽を続けることを決めた。この頃、懇意にしていた元BLANKEY JET CITYの中村達也に「一緒に何かやりたい」と相談したところ、中村は快諾し、RIZEのKenKenを紹介した。その後アヴちゃんの依頼で東京事変の長岡亮介が加わり、4人でスーパーグループである獄門島一家を結成した。2013年8月に音楽フェスティバル「ライジング・サン・ロックフェスティバル 2013 in EZO」で獄門島一家として初出演した。2014年には歌手の後藤まりこと共にトリビュート・アルバム『美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』で「愛の戦士」をカバーした。
女王蜂は約1年間の休止期間を経て、2014年2月に活動を再開した。2015年、アヴちゃんは超新星のメンバーによって結成されたユニット・Funky GalaxyのデビューEPに収録されるリード曲「ジーザス feat.アヴちゃん from 女王蜂」の制作・ゲストボーカルを担当した。2016年には女王蜂と獄門島一家のスプリット・シングル『金星/死亡遊戯』をリリースした。
2017年、『ロッキー・ホラー・ショー』でコロンビア役として自身初となるミュージカル出演を果たした。2019年、東京で上演されたミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』でイツァーク役を演じた。2020年、Hey! Say! JUMPがHoney Bee名義でリリースした楽曲「狼青年」の制作を担当した。2021年には歌手のLiSAの10周年記念アルバム『LADYBUG』の収録曲である「GL」の制作を担当した。
2022年、湯浅政明が監督を務めるアニメ映画『犬王』で主人公役を演じた。2023年にはオーディション番組『0年0組 -アヴちゃんの教室-』を通して結成されたオルタナティブ歌謡舞踊集団・龍宮城のプロデュースを手掛け、テレビドラマ『ワンルームエンジェル』の主題歌として、蒼井翔太の楽曲「8th HEAVEN」の制作を担当した。
人物
女王蜂の他のメンバーと同様、年齢・国籍・性別は非公表である。男性・女性の両方の側面に共感している。音楽活動を始めてからは『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のヘドウィグのようなジェンダーに違和感を抱えたキャラクターに共感するようになった。日本語の情報源では、代名詞に「彼女」が使用されている。
初対面の人からどこのハーフなのか聞かれることが多いものの、「決して半分(=ハーフ)じゃない」「アイデンティティなんて別にいいじゃん、人に聞くことじゃないじゃん」という理由から、ハーフという言葉は嫌いだと述べている。
仏教徒であることを公言している。女王蜂の元ドラマーであるルリちゃんは妹である。
ディスコグラフィ
参加作品
+ | 年 | タイトル | アーティスト | アルバム |
---|---|---|---|---|
2012年 | 教えてジーザス | DJ BAKU | ||
2014年 | 愛の戦士 | 後藤まりこ | 美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE | |
2015年 | ジーザス | Funky Galaxy(超新星) | Funky Galaxy | |
2018年 | デビルマンのうた | 牛尾憲輔 | DEVILMAN crybaby オリジナル・サウンドトラック | |
2022年 | 独言 | 大友良英 | 犬王 オリジナル・サウンドトラック | |
腕塚 | ||||
鯨 | ||||
竜中将 | 森山未來、大友良英 | |||
ステイン・アライヴ | ブレット・トレイン オリジナル・サウンドトラック |
楽曲提供
年 | タイトル | アーティスト | アルバム |
---|---|---|---|
2013年 | 君が為 | MEG | CONTINUE |
2015年 | 微熱案内人 | 篠崎愛 | EAT 'EM AND SMILE |
火の海 | 火野レイ (CV: 佐藤利奈) | 美少女戦士セーラームーンCrystal キャラクター音楽集Crystal Collection | |
2020年 | 狼青年 | Hey! Say! JUMP | Fab! -Music speaks.- |
2021年 | GL | LiSA | LADYBUG |
2023年 | 8th HEAVEN | 蒼井翔太 | DETONATOR |
出演
映画
- モテキ(2011年) - 本人役
テレビドラマ
- 怪奇恋愛作戦(2015年) - 村人 役
- パリピ孔明(2023年) - マリア・ディーゼル 役
劇場アニメ
- 犬王(2021年、犬王)
Webアニメ
- DEVILMAN crybaby(2018年、魔王ゼノン)
ミュージカル
- ロッキー・ホラー・ショー(2017年) - コロンビア 役
- ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2019年) - イツァーク 役
その他
- DAS × AURIS BUTTOCKS DRIVE!!(2012年) - イメージモデルを務めるイベント「代官山アートストリート」で公開されたショートムービー
書籍
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/02/21 04:45 UTC (変更履歴)
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