カスパー・ホルテン : ウィキペディア(Wikipedia)

カスパー・ホルテン(デンマーク語:Kasper Holten、1973年3月29日 - )はデンマークの劇場支配人、舞台演出家。2000 - 2011年、コペンハーゲン王立劇場のオペラ部門の芸術監督。2011 - 2016年、ロンドン・コヴェントガーデン歌劇場(ロイヤル・オペラ)のオペラ部門の芸術監督。2018年からコペンハーゲン王立劇場の支配人を務めている。2002年から2008年までカミラ・ベヒ・ホルテンと結婚。

経歴

ヘニング・ホルテン (Henning Holten) とボディル・ニボー・アンデルセン (Bodil Nyboe Andersen) の子として生まれた。兄弟に芸術史研究者のヨハン・ホルテンがいる。

50以上のオペラ・演劇・ミュージカルの演出を、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、オーストリア、フランス、ロシア、米国、アイスランド、ラトビアで手がけてきた。2003 - 2006年、コペンハーゲン王立劇場では1912年以来となるワーグナーの「ニーベルングの指輪」の演出を手がけた。これは2005年に新規開場したオペラハウスの最初の演目だった。

アールフス・サマーオペラの総監督を務め、デンマーク政府の音楽評議会 (Statens Musikråd) のメンバーとしても活動した。2006年、コペンハーゲン・ビジネス・スクール(大学院)の助教授となった。オペラ・演劇の演出家としては、デンマーク政府による劇場関連の賞であるルーメルト賞 (Reumert-priser) を複数回受賞していて、最も近いものでは2006年の「ニーベルングの指輪」による受賞がある。

映画分野のデビュー作品である「ジュアン」は、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の英語による映画版である。2010年10月8日、釜山とハンブルクで封切し、2011年4月7日に封切となったデンマークの映画館でも成功を収めた。

顕彰

デンマーク政府による名誉称号である「ダンネブロ騎士」の称号を持ち(ダンネブロ勲章の保持者)、ダンネブロ騎士団の子孫への支援を行うために1888年に設立された「ダンネブロ騎士団子孫支援協会」(Foreningen af 1888 til understøttelse af Dannebrogsridderes efterladte) の運営委員会メンバーを務めている。2011年、デンマーク政府の学術芸術勲章「インゲニオ・エト・アルティ」を受賞した。

主な演出

オペラ

  • ワーグナー「タンホイザー」:2009年、コペンハーゲン王立劇場
  • モーツァルト「フィガロの結婚」:2007年、アン・デア・ウィーン劇場
  • ワーグナー「ニーベルングの指輪」:2003 - 2006年、コペンハーゲン王立劇場、ルーメルト賞
  • リゲティ「ル・グラン・マカブル」:2001年、コペンハーゲン王立劇場

演劇

  • 「マイフェアレディー」:2010年、コペンハーゲン王立劇場
  • 「エウリピデス:アウリスのイフィゲニア」:2008年、コペンハーゲン王立劇場
  • 「イヴァンホー」:2003年、ディレハーフェン
  • 「ハムレット」:2001年、オールボー劇場、ルーメルト賞
  • 「アマデウス」:2019年、コペンハーゲン王立劇場

ミュージカル

  • 「モルモンの本」:2018年、コペンハーゲン・ニー劇場

DVD

  • 「コペンハーゲンのリング」:2008年、ワーグナー「ニーベルングの指輪」新演出

外部リンク

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