ジャスティン・ローズ : ウィキペディア(Wikipedia)

ジャスティン・ローズJustin Rose, 1980年7月30日 - )は、イギリスのプロゴルファー。南アフリカ・ヨハネスブルグ生まれ。世界ランキング自己最高位は1位(2018年9月)。ローズのゴルフの経歴は同年代のライバル選手たちほど順風満帆でない時期もあったが、その中でローズは着実な成長を続けてきた選手でもあった。

プロフィール

ローズは生後11ヶ月からゴルフを始め、5歳の時に南アフリカからイギリスの首都ロンドンへ引っ越した。ローズはまだアマチュア選手だった時、1998年のジ・オープン(ロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ、パー70)でいきなり4位入賞を果たし、ここで一躍世界の注目を集めた。イーブンパー(E, 280ストローク)で並んだマーク・オメーラとブライアン・ワッツがプレーオフを戦い(オメーラが優勝)、1打差の単独3位にタイガー・ウッズがつけ、ローズは 2 オーバーバー(+2, 282ストローク)で4位に入った。大会終了の翌日、ローズは18歳を迎える直前にプロ転向を宣言したが、その後のローズのキャリアは決して順調ではなかった。

1998年7月23日-26日の「TNTオランダ・オープン」のプロ・デビュー戦から、1999年5月の「ドイツ銀行SAPオープン」まで、ローズは「17大会」連続で予選落ちし、ようやく1999年6月の「コンパック・ヨーロピアン・オープン」でプロ初の予選通過を果たす。ようやく2001年度のヨーロッパツアーで賞金ランキング33位に入り、2002年1月17日-20日の「ダンヒル選手権」でプロ初優勝を達成した。この年に来日し、国際招待ゴルフ・中日クラウンズで優勝する。5月30日-6月2日の「ブリティッシュ・マスターズ」で欧州ツアー年間2勝を挙げ、世界ゴルフ選手権第2戦のNEC招待選手権(当時の名称)でも5位に入り、欧州ツアーの賞金ランキング9位をマークするなど、2002年はローズのゴルフ経歴でも好成績の多い年であった。その一方で、ローズにゴルフを教えた父親を2002年9月に亡くしている。

2003年はヨーロッパツアーとアメリカPGAツアーを掛け持ち転戦し、全米オープンで5位に入賞する。2004年から、ローズは主戦場をアメリカツアーに移した。ここから再度の低迷期が訪れたが、2006年9月に「テキサス・オープン」で自己最高の2位に入る。2007年に入ると、ローズの世界ランキングは再び50位以内に戻り、2月のアクセンチュア・マッチプレー選手権で初めてのベスト8に進出した。初めての準々決勝では、ローズはトレバー・イメルマン(南アフリカ)に 5 アンド 4 で完敗している。4月のマスターズ・トーナメントは、ローズにとって3年ぶり3度目の出場であった。この大会でローズは 4 オーバーバー(+4, 292ストローク)で初めての5位入賞を果たす。8月のブリヂストン招待選手権で2位に入ると、当年度の年間賞金ランキング30位以内しか出場資格を得られないツアー年間最終戦「PGAツアー選手権」にも出場資格を得た。この年、ローズはヨーロッパツアーの賞金王に輝いた。

2008年のPGAツアー成績は6月の「メモリアル・トーナメント」で2位に入賞。同年のライダーカップで、ローズは初めてヨーロッパ代表選手に選ばれた。

2010年PGAツアー、6月の「メモリアル・トーナメント」で念願のツアー初優勝を飾った。

2013年、「全米オープン」でメジャー初優勝を飾った。

2016年には112年ぶりに復活したリオデジャネイロオリンピックで、初日に同競技史上初となるホールインワンを達成すると共に金メダルを獲得した。

2017-18シーズンではPGAツアーのHSBCチャンピオンズ、フォートワース招待で優勝するなど、プレーオフでも上位に食い込み、ツアー選手権の結果でフェデックスカップ総合優勝を果たした。

オーストラリアのプロゴルファーのアダム・スコットと親交深い。

アマチュア優勝 (7)

  • 1995 English Boys Stroke Play Championship Under 16, , English Boys Stroke Play Championship, Under 18, Carris Trophy
  • 1997
  • 1998 Peter McEvoy Trophy

プロ優勝 (23)

PGAツアー (11)

Legend
Major championships (1)
World Golf Championships (2)
FedEx Cup playoff event (1)
Other PGA Tour (6)
No.年月日トーナメントスコアパー打差2位(タイ)
16 Jun 2010メモリアル・トーナメント65-69-70-66=270−183打差USA リッキー・ファウラー
24 Jul 2010AT&Tナショナル69-64-67-70=270−101打差USA
318 Sep 2011BMW選手権63-68-69-71=271−132打差AUS
411 Mar 2012キャデラック選手権69-64-69-70=272−161打差USA バッバ・ワトソン
516 Jun 2013全米オープン71-69-71-70=281+12打差AUS ジェイソン・デイ, USA フィル・ミケルソン
62014年6月29日クイッケン・ローンズ・ナショナル (2)74-65-71-70=280−4プレーオフUSA
72015年4月26日チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ69-66-65-66=266−221打差USA キャメロン・トリンゲール
829 Oct 2017HSBCチャンピオンズ67-68-72-67=274−142打差USA ダスティン・ジョンソンUSA ブルックス・ケプカSWE ヘンリク・ステンソン
927 May 2018フォートワース・インビテーショナル66-64-66-64=260−203 strokesUSA ブルックス・ケプカ
102019年1月27日ファーマーズ・インシュアランス・オープン63-66-69-69=267−212打差AUS アダム・スコット
112023年2月6日AT&Tペブルビーチプロアマ69-69-65-66=269−183打差USA Brendon ToddUSA Brandon Wu

ヨーロピアンツアー (11)

Legend
Major championships (1)
World Golf Championships (2)
Other European Tour (6)
No.年月日トーナメントスコアパー打差2位(タイ)
120 Jan 2002171-66-66-65=268−202打差ENG , RSA レティーフ・グーセン,RSA Martin Maritz
22 Jun 2002Victor Chandler British Masters70-69-65-65=269−191打差ENG イアン・ポールター
326 Nov 2006(2007 season)オーストラリアン・マスターズ269-66-68-73=276−122打差AUS Greg Chalmers, AUS
44 Nov 200770-68-71-74=283−1PlayoffENG , DEN Søren Kjeldsen
511 Mar 2012キャデラック選手権69-64-69-70=272−161打差USA バッバ・ワトソン
616 Jun 2013全米オープン71-69-71-70=281+12打差AUS ジェイソン・デイ, USA フィル・ミケルソン
713 Jul 2014スコティッシュ・オープン69-68-66-65=268–162打差SWE クリストファー・ブロバーグ
82015年10月25日UBS香港オープン365-66-64-68=263–171打差DNK ルーカス・ビエルゴー
929 Oct 2017HSBCチャンピオンズ67-68-72-67=274−142打差USA ダスティン・ジョンソンUSA ブルックス・ケプカSWE ヘンリク・ステンソン
105 Nov 2017ターキッシュ エアラインズ・オープン69-68-64-65=266−181打差BEL ニコラス・コルサーツZAF ディラン・フリッテル
124 Nov 2018ターキッシュ エアラインズ・オープン(2)65-65-69-68=267−17PlayoffCHN 李昊桐

1南アツアー共催 2豪PGAツアー共催 3アジアンツアー共催

豪PGAツアー (1)

No.年月日トーナメントスコアパー打差2位
126 Nov 2006オーストラリアン・マスターズ169-66-68-73=276−122打差AUS Greg Chalmers, AUS

1 欧州ツアー共催

日本ツアー (1)

No.年月日トーナメントスコアパー打差2位
12002年5月2日中日クラウンズ64-70-63-69=266−145打差THA プラヤド・マークセン

サンシャインツアー (2)

No.年月日トーナメントスコアパー打差2位(タイ)
120 Jan 200271-66-66-65=268−202打差ENG , RSA レティーフ・グーセン,RSA Martin Maritz
29 Feb 2002Nashua Masters64-68-65-68=265−151打差ZAF

1 欧州ツアー共催

アジアンツアー (1)

No.年月日トーナメントスコアパー打差2位(タイ)
117 Dec 2017インドネシア・マスターズ62-69-66-62=259−298 strokesTHA Phachara Khongwatmai

その他優勝 (5)

  • 2004 (1) Bilt Skins (India – unofficial money event)
  • 2005 トミー・バハマ・チャレンジ (with ティム・クラーク, ケビン・ナ, ジェフ・オギルビー; unofficial event)
  • 2012 (2) ターキッシュ・エアラインズ・ワールドゴルフファイナル (unofficial money event), Tyco Golf Skills Challenge (United States – unofficial money event with ))
  • 2016 (1) 2016年リオデジャネイロオリンピックのゴルフ競技・男子

チーム代表歴

アマチュア

  • ウォーカーカップ (英/愛代表): 1997年
  • ジャック・レグリーズ・トロフィー (英/愛代表): 1982

プロ

  • ワールドカップ (イングランド): 2002年, 2003年, 2007, 2011
  • セベ・トロフィー (英/愛代表): 2003年 (勝利), 2007年 (勝利)
  • ライダーカップ (欧州代表): 2008, 2012 (勝利), 2014 (勝利), 2016

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/10/28 09:34 UTC (変更履歴
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