藤木大地 : ウィキペディア(Wikipedia)

藤木 大地(ふじき だいち 1980年1月17日 - )は、日本の声楽家,カウンターテナー歌手。AMATI所属。バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで活動を展開し、デビューから現在まで絶えず話題の中心に存在するアーティストのひとりである。

来歴

宮崎県に生まれる。宮崎大学教育学部附属中学校合唱部に所属し、NHK全国学校音楽コンクール・全日本合唱コンクールにおいて全国大会へ出場。宮崎県立宮崎大宮高等学校文科情報科に入学後はテノールとして声楽を始める。

東京藝術大学音楽学部声楽科をテノールとして卒業し、新国立劇場オペラ研修所第5期を修了。2003年に新国立劇場公演、オペラ『フィガロの結婚』ドン・クルツィオ役でデビューする。その後の2011年、ウィーンへ留学をしていた際、風邪をひいたまま練習したことをきっかけにカウンターテナーへ転向した。

2012年、第31回国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールにてオーストリア代表として2年連続で選出、世界大会でファイナリストとなりハンス・ガボア賞を受賞。同年、第81回日本音楽コンクールにて優勝を収める。カウンターテナーの優勝は大会史上初の出来事であった。

2013年、ボローニャ歌劇場、日生劇場にデビュー。ウィーン国立歌劇場と東洋人カウンターテナーとして初めて、客演契約を結ぶ。国際的に高い評価を得、国内では主要オーケストラとの公演や各地でのリサイタルが常に絶賛され、全国からのオファーが絶えない。

2017年、NHKニューイヤーオペラコンサートに4年連続出演。ウィーン国立歌劇場と3シーズン連続の客演契約を結び、2016/2017シーズンにアリベルト・ライマン作曲のメデアにおけるヘロルド役で、日本人カウンターテナーとして史上初めて同歌劇場にデビューすることが、2016年4月6日にウィーン国立歌劇場のマーラーザールで行われた記者会見で発表された。2017年4月7日にキングインターナショナルよりファーストソロCD「死んだ男の残したものは」をリリース。同日、ウィーン国立歌劇場にデビュー。4月19日まで4公演に出演。その模様はNHKおはよう日本(2017年5月21日放送)、NHK-BS1国際報道2017(2017年7月24日)などで紹介された。

2018年、NHKニューイヤーオペラコンサートに5年連続出演。ウィーン国立歌劇場と4シーズン連続の客演契約を結ぶ。村上春樹原作の映画ハナレイ・ベイの主題歌愛の喜びは〜Plaisir d'amourを担当。ワーナーミュージックよりメジャーデビューアルバム「愛のよろこびは」をリリース。

2020年には、自身が東京文化会館からオファーを受け、企画原案・主演を務めた新作歌劇『400歳のカストラート』が上演以前より注目を集め、初演、地方公演、再演(2022年)ともに大成功をおさめた。またエッセイストとしても神戸新聞やWebマガジン「ONTOMO」などで連載をもったほか、教育活動は歌唱指導のみならず、東京藝術大学(2015年)、洗足学園音楽大学(2020年より)、横浜国立大学(2020年より)、愛知県立芸術大学(2021年)、名古屋音楽大学(2022年)、スター・クラシックス・アカデミア(名古屋:2020年より)などでアートマネジメントの講義も担当している。

第19回松方ホール音楽賞受賞。第25回青山音楽賞青山賞受賞。

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。

ウィーン国立音楽大学大学院(文化経営学)修了。

洗足学園音楽大学客員教授。

横浜みなとみらいホール 初代プロデューサー(2021-2023)。

大和高田さざんかホール レジデント・アーティスト(2024-)。

みやざき大使。

出典

外部リンク

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