サマラ・ウィービング : ウィキペディア(Wikipedia)
サマラ・ウィーヴィング(Samara Weaving, 1992年2月23日 - )は、オーストラリア出身の女優・モデル。
来歴
1992年2月23日にアデレードで生まれた。2005年に家族でキャンベラに引っ越し、Canberra Girls Grammar Schoolに通った。そこでdrama captainとなった彼女は、様々な学校や劇場の作品に出演した。
2008年のオーストラリア・イギリス合作のドラマ『Out of the Blue』のキルスティン・マロニー役で主要キャストとして初めて演じた。しかし、この作品はセカンドシーズンに継続されることなく、打ち切られた。
2009年にオーストラリアのソープオペラ『ホーム・アンド・アウェー』でインディゴ “インディ”・ウォーカーとして出演した。5週間にもわたって繰り返し登場した。プロデューサーがメインキャストとしてサマラを呼び戻したので、翌年からその役を再び演じた。撮影のためにキャンベラからシドニーへと引っ越した。
2012年にインディ役の演技が評価され、第1回オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞でテレビドラマ部門の最優秀女性演技オーディエンスチョイスアワードの候補になった。また、同年からオーストラリアの下着ブランドBondsのモデルを務める。
2013年7月には、『ホーム・アンド・アウェー』の最後のシーンを撮影したことが確認された。作品の国際的な成功でもって、新しい役を追求するのに適切な時期であると感じだした。 同年、叔父のヒューゴ・ウィーヴィングとともに犯罪映画『ミステリーロード/欲望の街』に出演した。
2015年の『死霊のはらわた リターンズ』第1シーズンで、ヘザー役として繰り返し演じた。
2016年に、ブリアンとしてアクションコメディ『モンスタートラック』に出演した。同役は、2014年に初めてロサンゼルスに行ったときに撮影された。
2017年にアクションコメディスリラーの『Z Inc. ゼット・インク』に出演し、10月にリリースされたコメディホラー映画『ザ・ベビーシッター』ではタイトルロールとして主演した。また、映画『スリー・ビルボード』でも役を獲得し、チャーリー・プースの歌「Attention」のミュージックビデオにも出演した。
2017年から2019年にかけて、Showtimeのシリーズ『SMILF』でネルソン・ローズを演じることになったが、2018年12月には、セカンドシーズン終了後に作品から去ることが発表された。原因としてヌードセックスシーンをしなければならないことについて苦情を述べた後に、契約破棄を求めたためである。雑誌「バラエティ」のダニエル・ホロウェイは、彼女が作品のクリエイターで共演者のフランキー・ショーの第1シーズンにおける同様のセックスシーンでの振る舞いに不快感を感じていたと報じた。そのことは、ショーによる不法行為の疑いの調査に至ったが、ショーの役には不正行為はなかったことが判明した。
2018年はハンギング・ロックへの修学旅行中に姿を消した3人の生徒の1人として、ミニシリーズ『ピクニックatハンギングロック』に出演した。
2019年はコメディホラー映画『レディ・オア・ノット』で主演を演じ、映画と彼女の演技は肯定的なレビューを受けた。 その後、彼女はアクションコメディ『ガンズ・アキンボ』(2019)に出演し、スリラー映画『シークレット・ランナー』(2020)を主演した。
2020年7月現在、『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』(2020)にティア・プレストンとして出演し、『』 (2020)ではスカーレットを演じた。
人物
イギリス人の父とマルタ人の母親を持つ。シンガポールやフィジー、インドネシアで育つ。父であるサイモン・ウィーヴィングは、ニューサウスウェールズ州ニューカッスルにあるニューカッスル大学の映画製作者および映画教授であり、キャンベラ国際映画祭の芸術監督でもあった。 母親のヘレナ・ベジーナは、ニューカッスル大学で博物館学を教えるアートセラピストである。 妹のモーガンも女優。叔父は俳優のヒューゴ・ウィーヴィング。
2019年3月10日にクリエイティブ・プロデューサーのジミー・ウォーデンとの婚約を発表した。
フィルモグラフィー
映画
年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2009 | Sprung | フラン | 短編映画 | |
Steps | 本人役 | 短編映画兼監督・脚本 | ||
2013 | Mystery Road | ペギー | 日本劇場未公開 | (吹き替え版なし) |
2014 | Growing Young | ミンクス | 短編映画 | |
Flex Off 2014 | 本人 | ドキュメンタリー | ||
2015 | He Who Has It All | セレナ | 短編映画 | |
2016 | Bad Girl | クロエ・ブキャナン / ジェシカ・クーパー | ||
モンスタートラックMonster Trucks | ブリアン | 日本劇場未公開 | ||
2017 | Mayhem | メラニー・クロス | 福宮あやの | |
スリー・ビルボードThree Billboards Outside Ebbing, Missouri | ペネロープ | 永宝千晶 | ||
ザ・ベビーシッターThe Babysitter | ビー | 小松由佳 | ||
2019 | レディ・オア・ノットReady or Not | グレース・ルドマス | 日本劇場未公開 | 志田有彩 |
ガンズ・アキンボGuns Akimbo | ニックス | 大地葉 | ||
2020 | キャプテン・プードル100% Wolf | バッティ | 声の出演 | 熊谷海麗 |
ザ・ベビーシッター キラークイーンThe Babysitter: Killer Queen | ビー | 小松由佳 | ||
Last Moment of Clarity | ジョージア・アウターブリッジ / ローレン・クラーク | 日本劇場未公開 | 竹村知美 | |
ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!Bill & Ted Face the Music | テオドラ “ティア”・プレストン | 島形麻衣奈 | ||
2021 | Snake Eyes: G.I. Joe Origins | シャナ・オハラ / スカーレット | 白石涼子 | |
2022 | The Valet | オリヴィア・アラン | 小松由佳 | |
Chevalier | マリー=ジョセフィーヌ | 日本劇場未公開 | (吹き替え版なし) | |
バビロンBabylon | コンスタンス・ムーア | 熊谷海麗 | ||
2023 | スクリーム6Scream VI | ローラ・クレーン | ||
2024 | Azrael | Azrael |
テレビ
年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2008 | Out of the Blue | キルスティン・マロニー | 主役 | |
2009-2013 | ホーム・アンド・アウェー Home and Away | インディゴ “インディ”・ウォーカー | 主役 | (吹き替え版なし) |
2011 | 第1回AACTAアワード | 本人 / プレゼンター | テレビスペシャル | |
2015 | Squirrel Boys | ケリー | ウェブシリーズ | |
2015-2016 | 死霊のはらわた リターンズAsh vs Evil Dead | ヘザー | レギュラー | 朝井彩加 |
2017-2019 | SMILF | ネルソン・ローズ | 主役 | |
2018 | ピクニックatハンギングロックPicnic at Hanging Rock | アーマ・レオポルド | 主役 | (吹き替え版なし) |
2020 | ハリウッドHollywood | クレア・ウッド | 主役 | 渡谷美帆 |
2021 | Nine Perfect Strangers | ジェシカ・チャンドラー | ミニシリーズ | (吹き替え版なし) |
TBA | Little Sky | Penelope Paul Porter | 兼製作総指揮 |
ミュージックビデオ
年 | 歌 | アーティスト | 役割 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2017 | 「 Attention 」 | チャーリー・プース | Love Interest |
賞とノミネート
年 | 協会 | 賞 | 作品 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
2017 | Film Critics Circle of Australia Awards | 最優秀女優賞 | Bad Girl | ||
2018 | Gold Derby Awards | Best Ensemble Cast | スリー・ビルボード | ||
第24回全米映画俳優組合賞 | 全米映画俳優組合賞キャスト賞 | ||||
2019 | Equity Ensenble Awards | Outstanding Perfomance by an Ensemble in a TV Movie or Miniseries | ピクニックatハンギングロック | ||
2020 | Fangoria Chainsaw Awards | 最優秀女優賞 | レディ・オア・ノット | ||
参考文献
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/20 14:06 UTC (変更履歴)
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