マイケル・タイ : ウィキペディア(Wikipedia)
マイケル・タイ(Michael Tye)は、アメリカ合衆国の哲学者。テキサス大学オースティン校教授。心の哲学の領域の代表的な論者の一人。
略歴
タイはイギリスのオックスフォード大学でまず物理学の教育を受けた。その後、哲学と物理学の両方を専攻した。最終的には哲学者となった。
テキサス大学へ移る前、フィラデルフィアにあるテンプル大学と、フィラデルフィア郊外にあるハバフォード・カレッジで教えていた。アメリカのテンプル大学と、イギリス・スコットランドのセント・アンドルーズ大学でチェアーであった間、通算して約10年ほどキングス・カレッジ・ロンドンの客員教授をつとめた。
タイの主要な研究領域は心の哲学である。心の哲学のほかに認知科学、形而上学、哲学的論理学にも関心を持っている。とりわけ曖昧性(vagueness)と関わる問題に関心を持っている。
フレッド・ドレツキに言わせると、タイは表象主義(representationalism)を擁護している表象主義者である。
著作
- The Metaphysics of Mind (1989)
- The Imagery Debate (1991)
- Ten Problems of Consciousness (1995)
- Consciousness, Color, and Content (2000)
- Consciousness and Persons (2003)
- Consciousness Revisited: Materialism without Phenomenal Concepts (2009)
タイはこれ以外にも多数の論文を執筆している。その内のいくつかは彼のホームページからダウンロードできる。
関連項目
- 意識
- 直接実在論
- フレッド・ドレツキ
- 心の哲学
- クオリア
外部リンク
- Michael Tye's Page - テキサス大学のタイのページ (いくらかの論文がダウンロードできる).
- タイが書いたスタンフォード哲学事典の項目 "Qualia"
- オックスフォード大学の Bill Brewer によるタイの著作 "Consciousness, Colour, and Content" のレビュー
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/08/04 03:13 UTC (変更履歴)
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