グァルティエロ・ヤコペッティ : ウィキペディア(Wikipedia)
グァルティエロ・ヤコペッティ(Gualtiero Jacopetti, 1919年9月4日 - 2011年8月17日)は、イタリアの映画監督、雑誌記者。
略歴
雑誌社で芸能記者として働いた後、当時「夜もの」と呼ばれた、性風俗を紹介する一連のドキュメンタリー映画の製作に参加する。
1961年、世界中の奇妙なまた野蛮な風習を描いたドキュメンタリー映画『世界残酷物語』を発表。やらせも含まれたこの映画は、主題曲「モア」のヒットとともに世界中で興行的成功を収めた。その後も同じ路線の作品を製作しつづけ、モンド映画というジャンルを築いた。
『ヤコペッティの大残酷』以後は監督業からは遠のき、ショッキング映画のプロデュースなど表だった活動はしていなかったが、2004年にアメリカで発売されたDVDボックスのボーナストラックThe Godfathers of Mondoで世界残酷物語シリーズの撮影裏話を披露し健在ぶりをアピールした。
2011年8月17日、ローマ市内の自宅で死去。91歳没伊映画監督のヤコペッティさん死去 世界残酷物語 朝日新聞 2011年8月19日閲覧。
主な監督作品
- 世界残酷物語 Mondo cane (1962年)
- 続・世界残酷物語 Mondo cane 2 (1963年)
- 世界女族物語 La Donna nel mondo (1963年)
- Africa addio (1966年)
- ヤコペッティの残酷大陸 Addio zio Tom (1971年)
- ヤコペッティの大残酷 Mondo candido (1974年)
製作・脚本
- 世界の夜 Il Mondo di Notte (1959年) - 脚本・ナレーション
- ヨーロッパの夜 Europa di Notte (1960年) - 脚本
- 生きる歓び Quelle Joie de Vivre (1960年) - 脚本
- グレート・ドライバー Fangio (1979年) - 製作
関連項目
- モンド映画
- モジャ公 - ヤコペッティをもじった「タコペッティ」という名の宇宙人キャラクターが登場する。こちらはやらせなしでカメラ片手に奮闘取材する。単身で活動するので、ビデオジャーナリストに近い。
- 野生の眼/世紀末猟奇地帯 - ヤコペッティをモデルにした映画。
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/10/09 08:00 UTC (変更履歴)
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