青木孝文 : ウィキペディア(Wikipedia)
青木 孝文(あおき たかふみ、1981年9月23日 - )は、日本中央競馬会(JRA)・美浦トレーニングセンターに所属する調教師。群馬県出身。
来歴
中学生の頃に競馬に興味を持つ。初めて競馬場でレースを見たのはアヌスミラビリスが制した1996年の毎日王冠だった。高校3年時「とにかく馬の世界に入りたかった。馬に乗りたくて仕方なかった」という思いからで漠然と競馬業界を志していたが、高校の副担任の先生の兄がJRAの役員をしており、「乗馬未経験でも騎乗技術を身に付けられる」「研修修了後の即戦力を目指して教育してくれる」旨を教えてもらい、北海道浦河町の軽種馬育成調教センター(BTC)の育成調教技術者養成研修に応募することを決める。高校卒業後は大学進学を希望していた親を説き伏せる形でBTCに研修生として入講。
1年間の研修修了後、ビッグレッドファームへ就職、配属先のビッグレッドファーム真歌トレーニングパークでマイネルセレクトを担当。2004年のドバイゴールデンシャヒーンには応援のため自腹で現地まで赴いた。
2004年7月にJRA競馬学校厩務員課程に入学。同年10月に美浦・成島英春厩舎の厩務員となり、2005年4月からは美浦・伊藤正徳厩舎に移籍する。同厩舎での厩務員時代にはアメリカジョッキークラブカップを連覇したネヴァブションを担当した。2011年5月に調教助手へ転身。2014年4月からは美浦・小桧山悟厩舎へ移った。当時は一貫して持ち乗りであり、攻め専の経験はなかった。
2015年に5度目の挑戦で調教師試験に合格。小桧山厩舎での技術調教師時代の2016年には矢作芳人調教師の好意によりドバイターフを制したリアルスティールの遠征に帯同した。2017年3月に美浦で厩舎を開業。BTC出身者として初の調教師となった。
2017年7月30日の札幌1Rをヴーディーズピアスで制し、通算79戦目で初勝利を挙げた。
2023年10月15日の東京ハイジャンプをマイネルグロンで制し、厩舎開業7年目で重賞初勝利を飾った。さらに12月23日には同馬が中山大障害を制し、GI級競走初優勝を果たした。
調教師成績
概要
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
初出走 | 2017年3月4日 | 1回小倉7日1R | 3歳未勝利 | ペイシャラジョワアロ | 15頭 | 11 | 12着14着 |
初勝利 | 2017年7月30日 | 1回札幌2日1R | 2歳未勝利 | ヴーディーズピアス | 6頭 | 2 | 1着 |
重賞初出走 | 2018年1月14日 | 1回中山5日11R | 京成杯 | ジョリルミエール | 15頭 | 14 | 14着 |
重賞初勝利 | 2023年10月15日 | 4回東京5日9R | 東京ハイジャンプ | マイネルグロン | 12頭 | 8 | 1着 |
GI初出走 | 2018年12月9日 | 5回阪神4日11R | 阪神ジュベナイルフィリーズ | ウインゼノビア | 18頭 | 10 | 13着 |
GI初勝利 | 2023年12月23日 | 5回中山7日10R | 中山大障害 | マイネルグロン | 12頭 | 1 | 1着 |
年度別成績
青木孝文の年度別成績(netkeiba.com)を参照
主な管理馬
太字はGI級競走
- マイネルグロン(2023年中山大障害、東京ハイジャンプ、2024年阪神スプリングジャンプ)
関連項目
- 競馬の調教師一覧
外部リンク
- 青木 孝文の調教師情報 - 競馬ラボ
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/16 13:56 UTC (変更履歴)
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