イ・イギョン : ウィキペディア(Wikipedia)
イ・イギョンは、(이이경、1989年1月8日 - )は、韓国の俳優。
来歴
忠清北道清州市出身。中学時代は成績が5位以内に入る優等生で、空手選手でもあった。
高校進学後、運動に熱中するあまり成績が下がったが、その後運動を辞めたことで精神的なスランプを経験したという。それを見た父親の勧めで高校を中退 10代の頃、うつ病を患い、父親から「やりたいことを見つけなさい」と勧められた。2015年10月25日に放送された『本物の男』第129回海兵隊面接時にも以下のように答えている。「転校する過程で父の仕事の影響もあり、運動ができなくなってしまいました。それでひどいうつ病になり、父が『それなら自分のやりたいことを見つけなさい!』と言ってくれました。それでその時から早めに大学入試の勉強を始めました」し、18歳の時にソウルへ上京。ノリャンジン(鷺梁津) 数多くの予備校がある中で、勉強するためにノリャンジンを選択した。(ノリャンジンは予備校が多い街)で高卒認定試験と大学入試の準備を行い、2007年に体育大学に入学。しかし、膝の怪我で休学後に入隊した。軍隊で過ごす中で考えが変わり、体育大学在学中に演技学校に通い始めた。その後、体育大学を中退し、2011年にソウル芸術大学の演技科に新入生として入学したという。ちなみに、軍隊で初めてドラマを観たとされる。厳格な父親の影響でほとんどテレビを観ることができなかったためである。特にドラマ『IRIS-アイリス-』を見て、演技について考えるようになったという。このドラマは軍隊でも大人気で、観るだけでこれほど面白いなら、自分でやったらどれほど楽しいだろうという気持ちから、除隊直前の休暇で自宅近くの演技学校に飛び込んだという。
除隊後は編入試験を準備し、演劇映画関連の専攻で受けた12校のうち10校に合格 9校の編入試験に合格、1校の新入学試験に合格。。その中からソウル芸術大学を選んで新入生として入学したソウル芸術大学の場合、編入試験はなく、代わりに専門大学卒業以上を対象とした選抜試験がある。簡単に言えば「Uターン入学」と呼ばれるもので、4年制大学を卒業した人、または4学期以上修了した者、専門大学卒業生などが応募可能な選抜方法である。通常は、芸術への情熱を突然持つようになった人、未練を捨てきれない人、ソウル芸大への強い執念を持つ人が受験する。この方式は他の専門大学でのUターン入学とは大きく異なる点であり、この選抜方法で合格する学生の前籍大学の専攻や年齢は非常に多様である。専門大学卒業以上の選抜方式の場合、厳密に言えば編入試験ではないため、この方式で合格して登録すると1年生から通わなければならない。。
デビュー作は『』。ほぼ同時期に『ゆれながら咲く花』にも出演し、本名と同じ「イ・イギョン」役を演じた。元々は「オ・ジョンホ 『ゆれながら咲く花』では、クァク・ジョンウクが演じた役。序盤では現実的な不良の姿を見せ、多くの批判を受けたが、物語が進むにつれ家庭事情などが明らかになり、毎回切ない姿を見せた。イ・イギョンとイ・ジフン演じるキャラクターと主に行動を共にし、『ゆれながら咲く花』の物語の始まりと終わりを飾った。劇中最初の事件を引き起こした主犯であり、先生たちにとって痛手となる生徒として、終礼に来なかったオ・ジョンホを最後まで待ち続けるシーンでドラマが締めくくられた。の友人1」という端役だったと推測されるが、中盤以降は出番が増え、後半ではかなり多くのシーンを担当した。特にオ・ジョンホやイ・ジフン『ゆれながら咲く花』では、イ・ジフンが演じた役。序盤ではオ・ジョンホやイ・イギョンと共に行動し、友達から金品を脅し取るなど不良行為を見せていたが、中盤以降は改心した姿を見せるキャラクターだった。と共に登場し、学校暴力や友情など様々なテーマを描写した。また、劇中でナム・ギョンミン役のキャラクターとのラブラインを匂わせる展開もあった。インタビューによると、彼特有のアドリブがそのまま放送されることがあり、予定外の出番が生まれたことを明かしている。
2016年、ドラマ『太陽の末裔』に出演。
2017年2月5日、『覆面歌王』第47回コンテストに「ローマの紳士グレゴリー・ペック」という名前で参加。2AMの「この歌(이 노래)」との「Some Yearning(어떤 그리움)」を歌いながら正体を明かした。鋭い印象のため怖い役柄ばかりのイメージを払拭し、可愛い一面を見せるために出演したと述べている。
2017年11月公開の独立映画『』ではドイル役を熱演。この作品は自身のフィルモグラフィーの中で最も愛着のある作品だと語り、卓越した演技力で迷える青春を見事に描いた。
2017年10月にはドラマ『』でコミカルなキャラクター、コ・ドクジェ役を演じ、視聴者に強い印象を残した。その後、2018年2月に放送された『』では、さらにアップグレードされたコメディキャラクター、イ・ジュンギ役を演じた。このドラマと並行して公開された映画では、真剣で鋭い演技も披露し、一人の俳優が対照的なスタイルのキャラクターを同時に演じる様子が見られた。
『ウラチャチャ ワイキキ』の終了からわずか1か月後の2018年5月には、『』にチャ・スホ役で出演。同年11月からはMBCドラマ『』でキム・ソナと共に地上波で初の主演を務めた。2018年はまさに「働きづめ」の年だった イ・イギョン本人によると、以前から同時に4〜5作品に出演することもあり、本来、休む期間を設けながら作品に出演するのはあまり好きではないと語った。。
2019年3月には『ウラチャチャ ワイキキ シーズン2』に唯一続投。シーズン2出演のために前作のスケジュール終了を待ったという。この影響で『検法男女2』には出演できなかった。その後、コメディ映画『』が公開された。
2020年1月に公開された映画『ヒットマン』に出演し、チョル役を演じた。俳優クォン・サンウ、チョン・ジュンホ、ホ・ソンテらと共にコミカルな演技を繰り広げ、観客から熱い反響を得た。劇中では国家情報院の要員として初登場し、任務遂行のためにホームレスの姿で現れるシーンがある。重要で格好いいアクションシーンではガスマスクを着けたまま撮影したため、その後の映像に映るアクションが自分なのかスタント俳優なのかを区別できなかったと語っている。劇中、ホ・ソンテに「魚人に似ている」というセリフ このセリフはアドリブだったという。など、高い演技力とユーモアセンスでコメディ映画に大きな印象を与えた。 また、2020年2月にはソロ曲「定時退勤(칼퇴근)」をリリースし、トロット歌手に挑戦した。誰でも歌いやすく、中毒性のあるメロディが印象的な曲で、全国の会社員の退勤本能をウィットに表現した楽曲である。この曲に合わせた「定時退勤リレー」がSNSで流行した。
2024年1月には、NAVERの人気ウェブ小説を原作としたドラマ『私の夫と結婚して』でパク・ミンファン役を演じた。特にソン・ハユン演じるチョン・スミンとの共演で高く評価され、生涯最高作、さらには引退作とも呼ばれるほどの演技を見せた。
出演
ドラマ
- オレのことスキでしょ。(2011年、MBC) - 舞踊学科の学生 役
- ゆれながら咲く花(2012年、KBS 2TV) - イ・イギョン 役
- (2013年、tvN) - 1992年のハン・ヨンフン 役
- 剣と花(2013年、KBS 2TV) - テピョン 役
- 星から来たあなた(2013年、SBS) - イシン 役
- (2014年、SBS) - シン・ギジェ 役
- (2014年、KBS 2TV) - シン・ヒョヨル 役
- KBSドラマスペシャル - スニーカーを履いた花嫁(2014年、KBS 2TV) - 主演・キュチョル 役
- イニョプの道(2014年、JTBC) - ホ・ユンソ 役
- 就職戦争2(2015年、Naver TV) - 主演・イ・イギョン 役
- (2015年、tvN) - 主演・イギョン 役
- (2015年、O’live) - 主演・チョン・ナベク 役
- (2015年、ONSTYLE) - 主演・チェ・フン 役
- 残業王キム・ボトン(2015年、Naver TV) - 主演・キム・ボトン 役
- 太陽の末裔(2016年、KBS 2TV) - カン・ミンジェ 役
- 魔女宝鑑 〜ホジュン、若き日の恋〜(2016年、JTBC) - ヨグァン 役
- ルビールビーラブ(2017年、ONSTYLE) - 主演・ナ・ジソク 役
- ホンイクスーパー(2017年、Naver TV) - 主演・ユ・ミョンハン 役
- (2017年、KBS 2TV) - 主演・コ・ドクジェ 役
- (2018年、JTBC) - 主演・イ・ジュンギ 役
- (2019年らJTBC)
- SUITS/スーツ〜運命の選択〜(2018年、KBS 2TV) - パク・ジュンピョ 役(特別出演)
- (2018年、MBC) - 主演・チャ・スホ 役
- (2019年、MBC)(特別出演)
- (2018-2019年、MBC) - 主演・カン・ジホン 役
- ドラマステージ - 妻のベッド(2019年、tvN) - 主演・シム・ジョンウ 役
- ホテルデルーナ(2019年、tvN) - ユオ 役(特別出演)
- (2020年、KBS 2TV) - 主演・パク・チュンサム 役
- (2021年、JTBC) - クォン・ミングク 役(特別出演)
- (2022年、Wavve) - ウジン 役
- (2022年、KBS 2TV) - パク・ノグァン 役(特別出演)
- 恋人(2023年、MBC) - 男性社員3 役(特別出演)
- 私の夫と結婚して(2024年、tvN) - 主演・パク・ミニョン 役
- オタクの娘(2024年、tvN) - イ・イギョン 役(特別出演)
- (2024年、KBS 2TV) - 主演・ハン・ウジン 役
- (2024年、Channel A) - 主演・ポン・チョルヒ 役
映画
- 日米理髪館(2011年)
- 一個一個(2011年)
- (2012年) - 主演・テジュン 役
- パイレーツ(2014年) - チャムボク 役
- 殺されたミンジュ(2014年) - 影1 役
- 夜間飛行(2014年) - アルバイト生 役(友情出演)
- (2016年) - ウシク 役
- (2017年) - 主演・ドイル 役
- コンフィデンシャル/共助(2017年) - イ・ドンフン 役
- 残酷な怪物(2018年) - 主演・ヤンフン 役
- (2018年) - 主演・インホ 役
- (2019年) - 主演・コ・ミンス 役
- (2020年) - 主演・チョル 役
- (2022年) - 主演・リ・ヨンホ 役
- (2022年) - 主演・アン・テヨン 役
- (2023年) - 主演・チョ・マルボン 役
- (2023年) - チョ・ユンジョン 役(友情出演)
- (2025年) - 主演・チョル 役
ミュージカル
- アルターボーイズ(2016年) - マシュー 役
- 愛の不時着(2022年) - ク・スンジュン 役
ミュージックビデオ
- ヤングクリーム(M.I.B) - 《Do You Like Me》
- - 《Alone(feat.キム・ナヨン)》、《Mirror(feat.ソン・ウジョンア)》、《Things I can't say(feat.ナビ)》
- SG Wannabe - 《Love You》、《Good Memory》
- イウ - 《あなたを..》
- - 《Night of Beautiful Stars》
- X - 《残酷な女、分別のない男》
CM
- ホテルズコンバインド - 男性編
- 現代自動車 - アクセント
- ロッテハイマート
- 傑作トッポッキチキン
- d.essential - daypack
- X2 - イクリプス
レコード
- ドラマ「」OST Part 1(2015年) - 「우리 느낌(僕たちの感じ)」イ・ユンチャン (feat. パク・ソダム、キム・ミンジェ、イ・イギョン)
- 「」Part 29 - 「사랑하고 있다는 걸(愛しているということ)」(2016年)(原曲:ソン・ジチャン)
- 「」Episode 2(2016年) - 「슈퍼카(スーパーカー)」(with チャンジョ、パク・ジュンミョン、キム・ボア、チャン・ギヨン)
- 「ヒップホップの民族 2」Episode 2(2016年) - 「미션임파서블 하이라이트(ミッションインポッシブル・ハイライト)」(Paloalto、Reddy、イ・イギョン、NC.A)
- 「칼퇴근(定時退勤)」(2020年)
- 映画「」OST - 「with your love」
- 「JSエンターテインメント」(2023年) - 「Say Yes()」、 「Maybe I’m not in love(」
その他
2020年3月19日未明、ソウルの漢南(ハンナム)大橋上を走行中の貨物輸送トラックに身を投げようとした市民を救助した。酔っ払った市民が車道や川に飛び込もうとした際、トラックの後方で車を運転していたイ・イギョンがすぐに車を降り、市民を制止して警察に引き渡した。 目撃者の証言によると、「イ・イギョンが車道や川に飛び込もうとする酔っ払いを捕まえるようにしっかりと押さえ、しばらく説得していた。周りの人々は当惑し、怖くて車を降りられず足踏みするだけだったが、彼は迷わず車を降りて行った。寒さで震えていた酔っ払いに自分の服を脱いで着せ、再び自殺を試みないようにしっかりと抱えていた。イ・イギョンの勇気が命を救った」と当時を振り返った。 この善行が後になって目撃者の証言で明らかになると、イ・イギョンは「当然のことをしただけです」「誰でもそこにいれば同じようにしたはずです」と意図せず知られてしまったことに照れくさそうな様子を見せながらも謙虚に語った。
注釈
出典
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/01/20 11:11 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.