ジョン・テイラー : ウィキペディア(Wikipedia)

ジョン・テイラーJohn Taylor, 1962年3月31日 - )はニュージャージー州ペンソーケン出身の元アメリカンフットボール選手。ポジションはワイドレシーバー。現役中は引退後にプロフットボール殿堂入りを果たすスーパースターWR ジェリー・ライスがおりチームのエースレシーバーとはならなかったが3度のスーパーボウル制覇に貢献した。第23回スーパーボウルではジョー・モンタナから決勝点となる10ヤードのTDパスをキャッチしている。

大学時代

デラウェア州立大学在学中に42タッチダウン(うちレシービング33回)を獲得した。4年のときには10試合で15タッチダウン(うちレシービング13回)の活躍を見せている。また、2年、3年のときにもそれぞれ10タッチダウンずつを獲得した。彼はカンファレンスタイ記録となる通算254得点、カンファレンス記録となっている1試合で223ヤード獲得、カンファレンス記録の1位、2位を占めている97ヤード及び93ヤードのタッチダウンを記録した。彼の残した1キャッチあたり24.3ヤードは2005年にNFL、ヒューストン・テキサンズに入団したジェローム・マチスに抜かれるまでNCAA記録だった。彼の大学時代の獲得ヤード2426は、カンファレンス歴代2位であるが史上最も有名な選手となっており1985年にはオフェンス・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー、1984年、1985年にファーストチームに選ばれた。

NFL時代

卒業後、1986年のNFLドラフトでサンフランシスコ・フォーティナイナーズに3巡目で指名され、1987年から1995年まで同チームに所属した。スーパーボウルリングを3つ獲得している(第23回、第24回、第29回)。

1年目の1987年、ワシントン・レッドスキンズ戦で95ヤードのパントリターンTDを決めたが、レギュラーシーズンでのキャッチはわずか9回だった。翌年1月に行われた第23回スーパーボウルではジョー・モンタナから10ヤードの逆転タッチダウンパスをキャッチしたこの試合でのテイラーの唯一のパス捕球だった。。この試合ではスーパーボウル記録となる45ヤードのパントリターンも見せた。スーパーボウルの劇的なタッチダウンをあげたにもかかわらず、翌1988年のシーズンは主にリターナーとして起用された。この年パントリターンTDを2回あげた。11月21日のワシントン・レッドスキンズとのマンデーナイトフットボールでの95ヤードのリターンTDは、前年にシカゴ・ベアーズのデニス・マッキノンが作ったMNF記録を更新するものとなった。

1989年にはレシーブキャッチ60回で1077ヤードを獲得、リーグ4位タイの10タッチダウンをマークした。ロサンゼルス・ラムズとのマンデーナイトフットボールでは史上初となる90ヤード以上のタッチダウン2回を記録、1982年にウェス・チャンドラーがあげた260ヤードのレシーブ記録を更新する286ヤードを獲得した。また彼は連続2試合合計獲得ヤード448の新記録をつくり、これは2006年11月にチャオド・ジョンソンに抜かれるまでのNFL記録であった。1991年にもパスキャッチ64回で1011ヤードを稼ぎ、リーグ7位タイの9タッチダウンをマークした。

またに選出されている。

現役引退後

引退後は家禽を運搬する小さなトラック会社を運営している。

プレイスタイル

彼のプレイの特徴としてはランアフターキャッチ(パス捕球後の獲得ヤード)が顕著だったことがあげられる。1986年の検査で彼の手は11.2インチでありこれはレシーバーとして過去最大であった。彼はチームメイトたちに優れたアスリートであると認識されていたが、唯一40ヤードを4.3秒で走るスピードを持っていなかった。彼の記録は4.67秒でありこれが彼がセカンドレシーバーとなってしまった原因であった。

主な成績

  • レシーブキャッチ回数 347回
  • レシーブ獲得ヤード 5,598ヤード
  • タッチダウン数 43回(全てレシービング)
  • プロボウル出場2回(1988年、1989年)

人物

弟のも元NFL選手である。

関連項目

  • 兄弟スポーツ選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/29 14:34 UTC (変更履歴
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