ハル・ブレイン : ウィキペディア(Wikipedia)

ハル・ブレイン(Hal Blaine, 出生名:Harold Simon Belsky, 1929年2月5日 - 2019年3月11日)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身のセッション・ドラマーでスタジオ・ミュージシャン。ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」のイントロのドラミングなどで知られ、1960年代から1970年代を中心に全米1位約40曲、全米10位以内約150曲Hal BlainePAS Hall of Fameを含む、延べ3万5千曲以上の録音に参加した。

略歴

12歳の頃、姉にプレゼントされドラムを始めるRock and Roll Hall of Fame Drummer Hal Blaine and The Wrecking Crewlinkedin 2014年11月22日。1948年にカリフォルニア州でプロの仕事を始める。サム・クック、ジャン&ディーンらのバックの仕事の後、60年代初頭フィル・スペクターのセッション・メンバーとなりPhil Spector | Rolling Stone Music一流のドラマーと認められるようになった。その後は多くのプロデューサーから起用されアメリカのポップスとロック・ミュージシャンの膨大な数のレコーディングに参加した。主にベースのジョー・オズボーン、キーボードのラリー・ネクテルとのレコーディングセッションが多く、この3人は黄金のリズム・セクションと呼ばれた。 参加した代表アーティストにエルヴィス・プレスリービーチ・ボーイズ、サイモン&ガーファンクル、フランク・シナトラ、フィフス・ディメンション、モンキーズ、カーペンターズなどがいるCredits - AllMusic

グラミー賞

1966年度から6年連続でグラミー賞最優秀レコード賞を受賞した。

  • 1966年度『蜜の味』
  • 1967年度『夜のストレンジャー』
  • 1968年度『ビートでジャンプ』
  • 1969年度『ミセス・ロビンソン』
  • 1970年度『輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン』
  • 1971年度『明日に架ける橋』
  • 1976年度『愛ある限り』
  • 2018年度特別功労賞生涯業績賞

エピソード

2000年にスタジオ・ミュージシャンとして初のロックンロール殿堂入りを果たす。

2016年ローリング・ストーン誌の選ぶ「歴史上最も偉大な100人のドラマー」において5位となる。

主な参加曲

参考IMDbHal Blaine Other Works

  • コニー・フランシス 『ボーイ・ハント』1961年
  • エルヴィス・プレスリー 『好きにならずにいられない』1961年『心の届かぬラヴ・レター』1962年『おしゃべりはやめて』1968年
  • シェリー・フェブレー 『ジョニー・エンジェル』1962年
  • カスケーズ 『悲しき雨音』1962年
  • ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス 『悲しき闘牛』1962年『蜜の味』1965年
  • クリスタルズ 『ヒーズ・ア・レベル』1962年『Da Doo Ron Ron(ハイ・ロン・ロン)』1963年
  • ボビー・ヴィー 『燃ゆる瞳』1963年
  • ザ・ロネッツ 『ビー・マイ・ベイビー』1963年
  • ジャン&ディーン 『サーフ・シティ』1963年『デッドマンズ・カーヴ』『パサデナのおばあちゃん』1964年
  • ローン・グリーン 『リンゴー』1964年
  • ディーン・マーティン 『誰かが誰かを愛してる』1964年
  • ロイ・オービソン 『It's Over』1964年
  • ザ・ビーチ・ボーイズ 『サーファー・ガール』1963年『ファン・ファン・ファン』『アイ・ゲット・アラウンド』1964年『カリフォルニア・ガールズ』『バーバラ・アン』1965年『素敵じゃないか』『スループ・ジョン・B』『神のみぞ知る』『グッド・ヴァイブレーション』1966年
  • サイモン&ガーファンクル 『冬の散歩道』『早く家へ帰りたい』『アイ・アム・ア・ロック』1966年『ミセス・ロビンソン』1968年『ボクサー』1969年『明日に架ける橋』『コンドルは飛んでいく』1970年
  • ソニー&シェール 『I Got You Babe』1965年
  • バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』1965年
  • バリー・マクガイア 『明日なき世界』1965年
  • ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ 『恋のダイアモンド・リング』『君のハートは僕のもの』1965年
  • Tボーンズ 『真赤な太陽』1966年 ※日本のみヒット
  • ママス&パパス 『夢のカリフォルニア』1965年『マンデー・マンデー』1966年
  • ジョニー・リバース 『秘密諜報員』1966年
  • ヴォーグス 『マイ・スペシャル・エンジェル』1966年
  • ペトゥラ・クラーク 『マイ・ラブ』1966年
  • フランク・シナトラ 『夜のストレンジャー』『That's Life』1966年
  • ナンシー・シナトラ 『にくい貴方』『シュガー・タウンは恋の町』1966年
  • ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ『Kicks』1966年『Hungry』『Indian Reservation』1968年
  • フランク・シナトラ&ナンシー・シナトラ 『恋のひとこと』1967年
  • グラス・ルーツ『今日を生きよう』1967年『真夜中の誓い』1968年
  • スプリームス 『恋にご用心(The Happening)』1967年
  • アソシエイション 『ウィンディ』『Never My Love』1967年
  • モンキーズ 『MaryMary』1966年『恋はちょっぴり』1967年
  • リチャード・ハリス 『マッカーサー・パーク』1968年
  • ヘンリー・マンシーニ楽団『ロミオとジュリエット~愛のテーマ』 1968年
  • ケニー・ロジャース&ファースト・エディション『Just Dropped』1968年
  • 島倉千代子 『愛のさざなみ』「愛のさざなみ」は、なぜロス・レコーディングされたか?~名ドラマー、ハル・ブレイン起用で島倉千代子をよみがえらせた浜口庫之助TAP the POP 2019年3月12日1968年
  • フィフス・ディメンション 『ビートでジャンプ』1967年『輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン』『ウェディング・ベル・ブルース』1969年
  • トミー・ロウ 『ディジー』1969年
  • パートリッジ・ファミリー 『悲しき初恋』1970年
  • ニール・ダイアモンド 『クラックリン・ロージー』1970年『ソング・サング・ブルー』1972年
  • カーペンターズ 『遙かなる影』1970年『トップ・オブ・ザ・ワールド』1973年
  • アメリカ 『ヴェンチュラ・ハイウェイ』1972年
  • シェール 『ハーフ・ブリード』1973年
  • バーブラ・ストライサンド『 追憶』1973年
  • ジョン・デンバー 『緑の風のアニー』1974年『すばらしきカントリー・ボーイ』『I'm Sorry』1975年
  • キャプテン&テニール 『愛ある限り』1975年
  • ダイアナ・ロス 『マホガニーのテーマ』1976年

関連項目

  • ウォール・オブ・サウンド

外部リンク

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