大崎梢 : ウィキペディア(Wikipedia)
は、日本の小説家、推理作家。元書店員。2006年、東京創元社発行の連作短編集『配達あかずきん』にてデビュー配達あかずきん【単行本版】 - 大崎梢|東京創元社。ミステリーズ!新人賞選考委員第14回 ミステリーズ!新人賞 |東京創元社。
経歴・人物
東京都出身。2006年5月、東京創元社発行の連作短編集『配達あかずきん』を発表、小説家デビューを果たす。同年春まで書店に勤務していた大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』[2006年5月]|ここだけのあとがき経験があり、デビュー作をはじめとした『成風堂書店事件メモ』シリーズは、駅ビル内にある中規模書店を舞台とし、しっかり者の店員、木下杏子をワトソン役兼語り手に、勘のいい学生アルバイト西巻多絵を名探偵役としている楽天ブックス: 配達あかずきん - 成風堂書店事件メモ - 大崎梢 - 4488017266 : 本。同シリーズは、多くが書店を舞台として日常の謎を扱っていることから、「本格書店ミステリ」とも呼ばれる。同じく書店勤務の経験がある漫画家の久世番子オンライン書店 Honya Club.comにより、新書館発行の漫画雑誌『月刊ウィングス』の2007年7月号から漫画版『配達あかずきん』が連載開始された(同誌2007年3月号に予告漫画が掲載された)。ジャンルは、ミステリー作品が中心であるが、天才探偵SENシリーズなどの児童書も発表している天才探偵Sen 公園七不思議 :大崎 梢,久都 りか|ポプラ社。2014年5月17日、「王様のブランチ」(TBSテレビ)で『忘れ物が届きます』が取り上げられた2014年5月17日のBOOK|TBSテレビ:王様のブランチ。好きな作家は横溝正史で、中でも『獄門島』と『八つ墓村』と『悪魔の手毬唄』が好きだという[https://allabout.co.jp/gm/gc/210107/ 本格書店ミステリ誕生!大崎梢さん [ミステリー小説] All About]。書店を舞台にした小説を書き始めたのは、書店での仕事の話をすると、友達に好評だったことがきっかけという。現在は神奈川県横浜市に在住【大崎 梢】さんの巻 : 今日の一枚 しばたのブログ。
作品リスト
単著
成風堂書店事件メモシリーズ
- 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ(2006年5月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2009年3月 創元推理文庫)
- 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)(2006年9月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2009年11月 創元推理文庫)
- サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ(2007年4月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2010年3月 創元推理文庫)
- ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)(2013年11月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2017年2月 創元推理文庫)
出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ
- 平台がおまちかね(2008年6月 東京創元社 創元クライム・クラブ / 2011年9月 創元推理文庫)
- 背表紙は歌う(2010年9月 東京創元社 創元クライム・クラブ / 2013年7月 創元推理文庫)
天才探偵Senシリーズ
- 天才探偵Sen 公園七不思議(2007年11月 ポプラポケット文庫)
- オルゴール屋敷の罠(2008年7月 ポプラポケット文庫)
- 呪いだらけの礼拝堂(2009年2月 ポプラポケット文庫)
- 神かくしドール(2009年10月 ポプラポケット文庫)
- 亡霊プリンスの秘密(2010年9月 ポプラポケット文庫)
- 迷宮水族館(2011年6月 ポプラポケット文庫)
- テレビ局ハプニング・ツアー(2012年2月 ポプラポケット文庫)
千石社シリーズ
- プリティが多すぎる(2012年1月 文藝春秋 / 2014年10月 文春文庫)
- クローバー・レイン(2012年6月 ポプラ社 / 2014年8月 ポプラ文庫)
- スクープのたまご(2016年4月 文藝春秋 / 2018年9月 文春文庫)
- 彼方のゴールド(2019年10月 文藝春秋 / 2021年7月 文春文庫)
めぐりん
- 本バスめぐりん。(2016年11月 東京創元社 / 2019年10月 創元推理文庫)
- めぐりんと私。(2021年4月 東京創元社)
その他
- 片耳うさぎ(2007年8月 光文社 / 2009年11月 光文社文庫)
- 夏のくじら(2008年8月 文藝春秋 / 2011年6月 文春文庫)
- スノーフレーク(2009年2月 角川グループパブリッシング / 2011年7月 角川文庫)
- ねずみ石(2009年9月 光文社 / 2012年1月 光文社文庫)
- かがみのもり(2011年3月 光文社 BOOK WITH YOU / 2013年9月 光文社文庫)
- キミは知らない(2011年5月 幻冬舎 / 2014年4月 幻冬舎文庫)
- ふたつめの庭(2013年5月 新潮社 / 2015年10月 新潮文庫)
- 忘れ物が届きます(2014年4月 光文社 / 2016年8月 光文社文庫)
- だいじな本のみつけかた(2014年10月 光文社 BOOK WITH YOU / 2017年4月 光文社文庫)
- 空色の小鳥(2015年9月 祥伝社 / 2018年6月 祥伝社文庫)
- 誰にも探せない(2016年2月 幻冬舎)
- 【改題】宝の地図をみつけたら(2019年4月 幻冬舎文庫)
- よっつ屋根の下(2016年8月 光文社 / 2018年12月 光文社文庫)
- 横濱エトランゼ(2017年6月 講談社 / 2020年3月 講談社文庫)
- ドアを開けたら(2018年9月 祥伝社 / 2022年4月 祥伝社文庫)
- さよなら願いごと(2020年5月 光文社)
- もしかして ひょっとして(2020年10月 光文社)
- バスクル新宿(2021年8月 講談社)
- 27000冊ガーデン(2023年4月 双葉社)
アンソロジー
「」内が大崎梢の作品
- ザ・ベストミステリーズ 2007 推理小説年鑑(2007年7月 講談社)「標野にて 君が袖振る」
- 【分冊・改題】MARVELOUS MYSTERY 至高のミステリー、ここにあり(2010年11月 講談社文庫)
- きみも名探偵 名探偵はどっち?(2008年2月 偕成社)「名探偵はどっち?」
- 片想い。(2008年3月 ピュアフル文庫)「北風のマント」
- 初恋。(2009年1月 ピュアフル文庫)「冬の日のツルゲーネフ」
- きみが見つける物語 不思議な話編(2010年1月 角川文庫)「標野にて 君が袖振る」
- とっさの方言(2012年8月 ポプラ文庫)※エッセイアンソロジー「肥えちゅう」
- エール! 1(2012年10月 実業之日本社文庫)「ウェイク・アップ」
- 君と過ごす季節 春から夏へ、12の暦物語(2012年12月 ポプラ文庫)「小暑」
- 風色デイズ(2012年12月 ハルキ文庫)「体育館フォーメーション」
- 大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年8月 光文社文庫)「ショップtoショップ」
- 近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年7月 光文社文庫)「灰色のエルミー」
- 驚愕遊園地(2013年11月 光文社 / 2016年5月 光文社文庫)「君の歌」
- 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)※エッセイアンソロジー「楽しかったり、びくついたり、開き直ったり」
- 3時のおやつ(2014年10月 ポプラ文庫)※エッセイアンソロジー「いもだんご」
- Wonderful Story(2014年10月 PHP研究所 / 2017年9月 PHP文芸文庫)「海に吠える」※犬崎梢名義
- パレス・メイヂ (4) 同人誌付き特装版(2015年8月 著:久世番子 白泉社花とゆめCOMICS)「ヨコハマの休日」
- アンソロジー 捨てる(2015年11月 文藝春秋 / 2018年10月 文春文庫)「箱の中身は」
- みんなの少年探偵団2(2016年3月 ポプラ社 / 2018年4月 ポプラ文庫)「闇からの予告状」
- 自薦 THE どんでん返し2(2017年1月 双葉文庫)「絵本の神さま」
- アンソロジー 隠す(2017年2月 文藝春秋 / 2019年11月 文春文庫)「バースデイブーケをあなたに」
- ザ・ベストミステリーズ 2017 推理小説年鑑(2017年5月 講談社)「都忘れの理由」
- 十歳までに読んだ本(2017年7月 ポプラ社)※エッセイアンソロジー「ニルスのふしぎな旅」
- 惑―まどう― アンソロジー(2017年7月 新潮社 / 2022年2月 実業之日本社文庫)「かもしれない」
- 推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ(2017年8月 角川文庫)※エッセイアンソロジー
- 女ともだち(2018年3月 文春文庫)「水底の星」
- 怪を編む ショートショート・アンソロジー(2018年4月 光文社文庫)「と・み・た」
- アンソロジー 嘘と約束(2019年4月 光文社)「いつかのみらい」
- あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選(2019年7月 PHP文芸文庫)「君の歌」
- アンソロジー 初恋(2019年12月 実業之日本社文庫)「レモネード」
- 蠱惑の本 異形コレクション L(2020年12月 光文社文庫)「蔵書の中の」
- Day to Day(2021年3月 講談社 / 2021年3月 講談社【愛蔵版】)「4/3」
- Story for you(2021年3月 講談社)「寄道小道」
- 11の秘密 ラスト・メッセージ(2021年12月 ポプラ社)「もうひとつある」
- おいしい旅 想い出編(2022年7月 角川文庫)「横浜アラモード」
- ここだけのお金の使いかた(2022年12月 中公文庫)「12万円わんこ」
- 思い出ごはん(2023年3月 PHP文芸文庫)※エッセイアンソロジー「無敵な炊き込みご飯」
単著未収録作品
- 再会(PHP研究所『文蔵』2013年10月号)
- 春休みに出会った探偵は(光文社『ジャーロ』No.84 2022 SEPTEMBER - )
メディア・ミックス
映画
テレビドラマ
- プリティが多すぎる(2018年10月19日 - 12月21日、全10話、日本テレビ系、主演:千葉雄大)
配信ドラマ
- 古書堂ものがたり 第5話・第6話(2023年5月9日・16日、Lemino・ひかりTV、出演:中西アルノ・池田瑛紗、原作:パンダは囁く『配達あかずきん』所収)
コミックス
作画:久世番子
- 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1(2008年2月 新書館〈WINGS COMICS〉)
- サイン会はいかが 成風堂書店事件メモ2(2009年3月 新書館〈WINGS COMICS〉)
- 平台がおまちかね(2011年4月 新書館〈WINGS COMICS〉)
関連項目
- 日本の小説家一覧
- 推理作家一覧
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/02 05:23 UTC (変更履歴)
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