川野京輔 : ウィキペディア(Wikipedia)
川野 京輔(かわの きょうすけ、1931年8月29日会員名簿 川野京輔|日本推理作家協会 - )は、広島県生まれの日本の作家、作詞家。作詞時の筆名は杉野 まもる。本名は上野 友夫。日本推理作家協会名誉会員。中央大学法学部法科卒業。
推理小説、歴史小説、評論、ノンフィクション、エッセイなど幅広く執筆。
経歴
中央大学在学中の1953年から『千一夜』『風俗草紙』などの性風俗雑誌、『宝石』『探偵倶楽部』『探偵実話』などの探偵小説誌に短編の投稿を始め、同年末には『別冊宝石』の懸賞に本名で応募した「復讐」が入選し、「宝石新人二十五人集」として作家デビュー『川野京輔探偵小説選Ⅱ』(論創ミステリ叢書) P.297 解題(日下三蔵)。1955年「消えた街」で第9回宝石賞佳作。
1954年にNHKに入局し、NHK広島中央放送局放送部、NHK松江放送局放送部を経て、1960年より東京芸能局ラジオ文芸部に転属となり、ラジオドラマの演出などを担当。1991年にNHKを定年退職。
その後はフリーの脚本家、演出家として、NHKラジオ第一放送のラジオドラマ「日曜名作座」を担当。
作品
小説・エッセイ等
- 『妖美館の招待状』(品川書房 怪奇スリラー・シリーズ) 1956年
- 『犬神の村』(放送文芸社 パールブックNo.1) 1958年
- 『たそがれの肉体 - 妖美幻想作品集』(あまとりあ社) 1959年
- 『消えた町』(東洋文芸社) 1959年
- 『あなたの身近にあるタレントへの道』 (林書店) 1967年
- 『現代の不安 - 人間蒸発』 (山王書房) 1968年
- 『マイカー自衛術』(ノーベル書房)1969年
- 『原田甲斐 - 伊達騒動を推理する』(新人物往来社)1970年
- 『尋問・拷問・処刑 戦犯の悲劇の記録』(秋田書店)1970年
- 『天下御免の男 平賀源内 波乱の生涯』(日本文華社)1971年
- 『平将門・純友風雲録 炎の時代を生きた野望の系譜』(波書房)1975年
- 『元禄非情物語 - 柳沢側近政治の光と影』(波書房)1975年
- 『11月5日大村益次郎暗殺さる(証言=明治維新)』(ビッグフォー出版)1977年
- (上野友夫 名義)
- (上野友夫 名義)
- 『推理SFドラマの六〇年』(論創社) 2019年
- 『コールサイン殺人事件』(広済堂 ブルーブックス)1994年
- 『王朝哀歌 - 太平記幻想』(近代文藝社)1996年
- 『猿神の呪い』(新風舎)2003年
- 『川野京輔探偵小説選I』 (論創ミステリ叢書)論創社 2018年
- 『川野京輔探偵小説選Ⅱ』 (論創ミステリ叢書)論創社 2018年
共著
- 『モデルガンの楽しみ』郡正史共著 (林書店) 1968年
- 『謎の二本誕生 ~古代史への挑戦~ 推理史話会』:和歌森太郎、中島河太郎、川村正夫、豊田有恒と共著(新人物往来社)1969年
- 『飛鳥の謎 - 貴人のロマンが蘇る高松塚古墳』麦野広志共著(立教院)
映画原作
- 「サラリーマン物語 新入社員第一課」(日活、監督:井田探) 1962年
- 「サラリーマン物語 大器晩成」(日活、監督:春原政久) 1963年
- 「アカシアの雨がやむとき」(日活、監督:吉村廉) 1963年
- 「機動捜査班 静かなる暴力」(日活、監督:小杉勇) 1963年
作詞
杉野まもる名義
- 『さいはての慕情』(西田佐知子)作詞:杉野まもる、作曲:水時富二雄
- 『未練の夜汽車』(西田佐知子)作詞:杉野まもる、作曲:水時富二雄
- 『小さな二人の幸せを』(倍賞千恵子)作詞:杉野まもる、作曲:桜田誠一
- 『逃亡列車のテーマ』(石原裕次郎)作詞:杉野まもる、作曲:山本直純
- 『番外野郎』(石原裕次郎)作詞:杉野まもる、作曲:山本直純
- 『花と怒涛』(小林旭)作詞:杉野まもる、作曲:古賀政男
- 『逢いたいぜ』(ジェリー藤尾)作詞:杉野まもる、作曲:伊達政男
- 『黄金仮面』(GAL)作詞:杉野まもる、作曲:京田誠一
- 『悪魔のように』(GAL)作詞: 杉野まもる、作曲:京田誠一
- 『冬薔薇』(麻上洋子)作詞:杉野まもる、作曲:桜田誠一
- 『ミサイルマン・マミーの唄』(吉田亜矢)作詞:杉野まもる、作曲:西山真彦
- 『ホップ畑の白い道』(仲宗根美樹)作詞:杉野まもる、作曲:西山真彦
- 『源平出世マーチ』(春日八郎)作詞:杉野まもる、作曲:西山真彦
- 『ミステリアス・ユー』(冨永みーな)作詞:杉野まもる、作曲:桜田誠一
- 『道化師』(江高マモル)作詞:杉野まもる、作曲:桜田誠一
関連項目
- 日本の小説家一覧
- 時代小説・歴史小説作家一覧
- 推理作家一覧
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/12 00:22 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.