加納秀人 : ウィキペディア(Wikipedia)

加納 秀人 (かのう ひでと、1952年6月22日 - )は、日本のギタリスト、シンガーソングライター。ロックバンド「外道」の中心メンバー。北海道美唄市出身。

来歴

小学3年の時に北海道から一家で横浜に引っ越す。もとは音楽よりも運動が好きな子供だったが、小学5年の時に友人宅で初めてエレクトリック・ギターを見たのがきっかけでミュージシャンになると直感したという。中学時代に安いギターを手に入れ練習を重ねその他にもマラソン選手とギタリストの両方を目指していたため、夜中に走りながらギターを弾く練習をしていた。(出典:『smart(2003.8.4&8.18号)』インタビュー 他)、高校1年で中退してミュージシャンの道へ。過去のインタビューでは奏法について「日がな1日、テレビから溢れる音楽に合わせて弾く自己流の練習で身につけた」と語っている北海道新聞、2014年1月20日付夕刊。セッション・ミュージシャンを経て、“世界の誰にも負けないオリジナルなバンド”を作るべくミック・ジャガーに対抗して50m(100m説もある)のシールドを自作し、走り回りながらギターを弾くようになった。(出典:『smart(2003.8.4&8.18号)』インタビュー 他)、1973年に「外道」としてデビュー。1976年に外道を解散。その後再結成、封印、再結成を重ね現在に至る。ソロ、外道の他、別ユニット・ATOMIC POODLEなどでも活動。2013年は外道結成40周年として10年ぶりのスタジオ・アルバム『魂の叫び』を発表した。

年譜

  • 1968年 16歳の時高校を中退しバンドマンとしてのキャリアをスタート。
  • 1971年 The Mに参加。
  • 1972年 自身のバンドを結成。(サーカス)
  • 1973年 バンド名を「外道」と改名、同年8月白樺高原音楽祭でライブデビュー。
  • 1976年 外道解散。
  • 1977年 ジョニー吉長らとレコーディング・セッション・グループ「加納秀人Withイースト・ジャンキー・ファミリー」結成。
  • 1978年 1stソロアルバム『地球の夜明け』リリース。ジャズ・フュージョン的アプローチを見せる。
  • 1979年 2ndソロアルバム『IN THE HEAT』を発表。
  • 1980年 3rdソロ『エレクトリック・ウズ』を発表。レコーディングに外道のメンバー(青木正行、中野良一)参加。
  • 1981年 外道を再結成。通算5枚目のアルバム『POWER CUT』をリリース。
  • 1982年 外道、アルバム『Mooning』をリリース。その後外道は自然消滅。
  • 1983〜1986年 プロデュース及びセッション活動。
  • 1991年 解散ライブを含む未発表2枚組ライブ・アルバム『外道LIVE』をリリース。角松敏生プロデュース『ONE,TWO』をGedo名義で発表。
  • 1993年 加納秀人with外道名義で『DIE FOR YOU』を発表。映画『極道記者』音楽監督。
  • 1994年 『極道記者2』の音楽監督。
  • 1995年 イメージアルバム『疾風列伝 特攻の拓〜野生の天使たち〜』リリース(加納秀人with外道名義)。
  • 1996年 4thソロアルバム『SWEET MISERY』リリース。
  • 1999年 5thソロアルバム『意識の彼方へ』リリース。
  • 2001年 外道再始動。
  • 2002年 ユニバーサルミュージック/MUSIC OF THE SPHEREより『地球の夜明け』『IN THE HEAT』『エレクトリック・ウズ』の初CD化と通算ソロ6作目・初の未発表ライブ・アルバム『加納秀人LIVE 1979』同時発売。外道『外道LIVE』『POWER CUT』『Mooning』の再発売。未発表2枚組『水金地火木土天回明〜外道・秘蔵音源集その壱』『水金地火木土天回明〜外道・秘蔵音源集その弐』等、多数リリースされる。
  • 2003年 外道30周年を迎えて初のベスト盤『ベスト外道』、28年ぶりの新作『外道NφW』。2枚組CD『外道マル秘シリーズ』等、計6タイトルを発表。フジロックフェスティバル'03、沖縄ピースフルラブ・ロックフェスティバル等、多数のライブイベントに参加。中島美嘉のアルバム『LØVE』に参加。
  • 2004年 外道封印。ソロシングル『On My Own』、外道初のDVD『Video 外道』を発売。
  • 2005年 ジョニー吉長、FUKUSHINとJFKを結成、ライブ活動開始。
  • 2007年 JFKアルバム『JFK』発表。7thソロアルバム『加納秀人 LIVE IN クロコダイル』を発表。
  • 2008年 新バンドATOMIC POODLEを結成、2枚のアルバム(『ATOMIC POODLE』『ATOMIC POODLE2』)を発表。
  • 2008年 映画『ロック誕生 The Movement 70'S』に出演。
  • 2009年 DVD『加納秀人 LIVE ANALYZE』発売。そうる透、鳴瀬喜博と約20年振りに加納秀人BANDとしてスタジオライブ。
  • 2010年 外道再始動(加納秀人、そうる透、松本慎二)。全国各地のライブイベント等に精力的に参加。
  • 2011年 外道、頭脳警察、山口冨士夫バンド等と共演。
  • 2012年 『外道LIVE IN CROCODILE』(外道名義)をリリース。
  • 2013年 外道として10年振りのスタジオ・アルバム『魂の叫び』を発表。ATOMIC POODLEとしても5年振りにアルバム『弾丸ベイベー』を発表。
  • 2020年 ATOMIC POODLE、7年ぶりのアルバム『MONSTAR』を発表。

ディスコグラフィー

「外道」名義を除く

アルバム

加納秀人ソロ

  1. 地球の夜明け(1978年/RVC)
  2. IN THE HEAT(1979年/RVC)
  3. エレクトリック・ウズ(1980年/日本コロムビア)
  4. SWEET MISERY(1996年/ポリドール)
  5. 意識の彼方へ(1999年/アイドル・ジャパン・レコーズ)
  6. 加納秀人LIVE 1979(2002年/MUSIC OF THE SPHERE)
  7. 加納秀人LIVE IN クロコダイル(2007年/SPICE RECORDS)
  8. 旅人(2016年/自主制作盤)
  9. Thank You - HIDETO KANOH 50th Anniversary(2018年/テイチクエンタテインメント)

JFK

  1. JFK(2007年/SPICE RECORDS)

ATOMIC POODLE

  1. ATOMIC POODLE(2008年/SPICE RECORDS)
  2. ATOMIC POODLE2(2008年/SPICE RECORDS)
  3. 弾丸ベイベー(2013年)
  4. MONSTAR(2020年/テイチクエンタテインメント)

シングル

  1. イエロー・モンキー/遊星とランデブー(1978年/RVC)
  2. VIVA!カリフォルニア/ファンタジック・モーニング(1979年/RVC)
  3. SWEET MISERY/Dreamer/左記2曲のオリジナル・カラオケ(1996年/ポリドール)(テレビ東京系「P-Walker」エンディングテーマ)
  4. 「On my Own」OH my my/淋しすぎる夜(2004年/ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

DVD

  1. 加納秀人 LIVE ANALYZE(2009年/アトス・インターナショナル)
  2. ロック誕生 The Movement 70'S (2010年/NAYUTAWAVE RECORDS)

ユニット別メンバー

  • Gedo 加納秀人(G)、そうる透(Dr)、関谷聡(Key)
  • 加納秀人with外道 加納秀人(G)、そうる透(Dr)、関谷聡(Key)
  • JFK ジョニー吉長(Dr)、加納秀人(G)、FUKUSHIN(Bs)
  • ATOMIC POODLE 加納秀人(G)、五十嵐公太(Dr)、満園庄太郎(Bs)

参考文献

  • 越谷政義『ジャパニーズ・ロック・インタビュー集』2010年、TOブックス

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/09 09:51 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「加納秀人」の人物情報へ