加藤健一 : ウィキペディア(Wikipedia)

加藤 健一(かとう けんいち、1949年10月31日 - )は、日本の俳優。静岡県磐田市出身。加藤健一事務所主宰、青年座映画放送部所属。文化庁芸術選奨新人賞(1989年)、第11回読売演劇大賞優秀男優賞受賞(2004年)、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞(2004年)、紫綬褒章(2007年)、旭日小綬章(2024年)『官報』号外第106号、令和6年4月30日受章。愛称は、カトケン。

来歴

静岡県立袋井商業高等学校卒業後『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.538、半年間のサラリーマン生活を経て劇団俳優小劇場の養成所に入所。その後、劇団新芸を結成しその上演を続けつつ、劇団つかこうへい事務所の作品に出演していた。1980年に一人芝居『審判』を上演するため加藤健一事務所を設立。以降現在に至るまで年間3、4本のペースで東京都世田谷区の本多劇場を中心に公演を行い、主役を演じ続けている。また、1986年には加藤健一事務所俳優教室を開設し、若手俳優の育成にも力を入れている。

映画やテレビドラマなどの映像作品については、舞台の稽古のためにスケジュールが合わないなどの理由から最近は少なくなっているが、ドラマ『想い出づくり。』、映画『椿姫』などへの出演経験がある。テレビ番組『おしゃべり人物伝』(NHK)にもゲスト出演している。

2016年、『母と暮せば』で第70回毎日映画コンクール・男優助演賞を受賞。

活動

舞台

加藤健一事務所

  • 1980年 審判
  • 1981年 審判
  • 1981年 幽霊
  • 1981年 寿歌
  • 1982年 寿歌
  • 1982年 審判
  • 1982年 コレクター
  • 1983年 寿歌
  • 1983年 審判
  • 1983年 ザ・シェルター
  • 1983年 ちいさき神の作りし子ら
  • 1984年 改訂版 ザ・シェルター
  • 1984年 ちいさき神の、つくりし子ら
  • 1984年 最後の淋しい猫
  • 1984年 寿歌
  • 1985年 セイムタイム・ネクストイヤー
  • 1985年 キング・リチャードIII
  • 1985年 サラ・ちいさき神の、作りし子ら
  • 1986年 アダムとイヴの日記
  • 1986年 審判
  • 1986年 寿歌
  • 1986年 vol.1 最後の畜生
  • 1986年 vol.2 BENT
  • 1987年 vol.3 審判
  • 1987年 vol.4 建築家とアッシリアの皇帝
  • 1987年 vol.5 セイムタイム・ネクストイヤー
  • 1988年 vol.6 BENT
  • 1988年 vol.7 ザ・シェルター
  • 1988年 vol.7 寿歌
  • 1988年 vol.8 第二章
  • 1989年 vol.9 マイ・ファット・フレンド
  • 1989年 vol.10 ステイジ・ストラック
  • 1989年 vol.11 おかしな二人
  • 1990年 vol.12 ブラック・コメディ
  • 1990年 vol.13 審判
  • 1990年 vol.14 レンド・ミー・ア・テナー
  • 1990年 vol.15 セイムタイム・ネクストイヤー
  • 1991年 vol.16 ラブ・ゲーム
  • 1991年 vol.17 おかしな二人
  • 1991年 vol.18 カッコーの巣の上を
  • 1992年 vol.19 マイ・ファット・フレンド
  • 1992年 vol.20 第二章
  • 1992年 vol.21 牡丹燈籠
  • 1993年 vol.22 ラン・フォー・ユア・ワイフ
  • 1993年 vol.23 くたばれハムレット
  • 1993年 vol.24 三人姉妹
  • 1994年 vol.25 パパ、I LOVE YOU!
  • 1994年 vol.26 It's SHOW TIME!
  • 1994年 vol.27 審判
  • 1994年 vol.28 ブラック・コメディ
  • 1995年 vol.29 What a Sexy Dinner!
  • 1995年 vol.30 松ヶ浦ゴドー戒
  • 1995年 vol.31 セイムタイム・ネクストイヤー
  • 1996年 vol.32 レグと過ごした甘い夜
  • 1996年 vol.33 レンド・ミー・ア・テナー
  • 1996年 vol.34 私はラッパポートじゃないよ
  • 1997年 vol.35 ザ・フォーリナー
  • 1997年 vol.36 カッコーの巣の上を
  • 1997年 vol.37 K2
  • 1998年 vol.38 Prelude To A Kiss
  • 1998年 vol.39 トーチソング・トリロジー
  • 1998年 vol.40 千人のピエロ
  • 1999年 vol.41 銀幕の向うに
  • 1999年 vol.42 ザ・フォーリナー
  • 1999年 vol.43 おお、星条旗娘!
  • 2000年 vol.44 煙が目にしみる
  • 2000年 vol.45 審判
  • 2000年 vol.46 ラン・フォー・ユア・ワイフ
  • 2001年 vol.47 銀幕の向うに
  • 2001年 vol.48 セイムタイム・ネクストイヤー
  • 2001年 vol.49 すべて世は事も無し
  • 2002年 vol.50 煙が目にしみる
  • 2002年 vol.51 劇評
  • 2002年 vol.52 バッファローの月
  • 2003年 vol.53 ギャンブラー
  • 2003年 vol.54 木の皿
  • 2003年 vol.55 詩人の恋
  • 2004年 vol.56 すべて世は事も無し
  • 2004年 vol.57 コミック・ポテンシャル
  • 2004年 vol.58 バッファローの月
  • 2005年 vol.59 煙が目にしみる
  • 2005年 vol.60 ヒーロー
  • 2005年 vol.61 審判
  • 2006年 vol.62 エキスポ
  • 2006年 vol.63 器の皿
  • 2006年 vol.64 詩人の恋
  • 2007年 vol.65 特急二十世紀
  • 2007年 vol.66 モスクワからの退却
  • 2007年 vol.67 コミック・ポテンシャル
  • 2008年 vol.68 思い出のすきまに
  • 2008年 vol.69 レンド・ミー・ア・テナー
  • 2008年 vol.70 詩人の恋
  • 2009年 vol.71 川を越えて、森を抜けて
  • 2009年 vol.72 パパ、I LOVE YOU!
  • 2009年 vol.73 高き彼物
  • 2010年 vol.74 シャドーランズ
  • 2010年 vol.75 モリー先生との火曜日
  • 2010年 vol.76 木の皿
  • 2011年 vol.77 コラボレーション
  • 2011年 vol.78 出発の詩集~モスクワからの退却~
  • 2011年 vol.79 滝沢家の内乱
  • 2011年 vol.80 詩人の恋
  • 2012年 vol.81 「ザ・シェルター」「寿歌」2本立て公演
  • 2012年 vol.82 川を越えて、森を抜けて
  • 2012年 vol.83 シュペリオール・ドーナツ
  • 2012年 vol.84 バカのカベ~フランス風~
  • 2013年 vol.85 八月のラブソング
  • 2013年 vol.86 モリー先生との火曜日
  • 2013年 vol.87 Be My Baby~いとしのベイビー~
  • 2014年 vol.88 あとにさきだつうたかたの
  • 2014年 vol.89 請願~核なき世界~
  • 2014年 vol.90 If I Were You~こっちの身にもなってよ!~
  • 2014年 vol.91 ブロードウェイから45秒
  • 2015年 vol.92 カトケン・シェイクスピア劇場 ペリクリーズ
  • 2015年 vol.93 バカのカベ~フランス風~
  • 2015年 vol.94 滝沢家の内乱
  • 2015年 vol.95 女学生とムッシュ・アンリ
  • 2016年 vol.96 Be My Baby~いとしのベイビー~
  • 2016年 vol.97 SHAKESPEARE IN HOLLYWOOD~ハリウッドでシェイクスピアを~
  • 2016年 vol.98 誰も喋ってはならぬ!
  • 2017年 vol.99 喝采
  • 2017年 vol.100 夢一夜
  • 2018年 vol.101 ドレッサー
  • 2018年 vol.102 煙が目にしみる
  • 2018年 vol.103 Out of Order~イカれてるぜ!~
  • 2019年 vol.104 喝采
  • 2019年 vol.105 Taking Sides~それぞれの旋律~
  • 2019年 vol.106 パパ、I LOVE YOU!
  • 2020年 vol.108 プレッシャー~ノルマンディーの空~
  • 2021年 vol.109 ドレッサー
  • 2021年 vol.110 THE SHOW MUST GO ON~ショーマストゴーオン~
  • 2021年 vol.111 叔母との旅
  • 2022年 vol.107(延期公演) サンシャイン・ボーイズ
  • 2022年 vol.112 スカラムーシュ・ジョーンズor(あるいは)七つの白い仮面
  • 2024年 vol.118 灯に佇む
  • 2024年 vol.119 詩人の恋
劇団つかこうへい事務所
  • 1977年 戦争で死ねなかったお父さんのために
  • 1978年 改訂版・出発
  • 1979年 初級革命講座・飛龍伝
  • 1979年 いつも心に太陽を
  • 1979年 広島に原爆を落とす日
  • 1980年 熱海殺人事件
  • 1980年 蒲田行進曲
  • 1981年 ヒモのはなし

劇団「暫」

  • 1975年 松ヶ浦ゴドー戒

テレビ番組

  • 1984年 - 1985年 おしゃべり人物伝 - NHK

映画

  • 1973年 しなの川
  • 1974年 砂の器
  • 1977年 八甲田山
  • 1978年 事件
  • 1979年 蘇える金狼
  • 1984年 麻雀放浪記
  • 1985年 時代屋の女房2
  • 1986年 幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬
  • 1988年 椿姫
  • 2015年 母と暮せば - 「上海のおじさん」 役

テレビドラマ

  • 1976年 三男三女婿一匹
  • 1977年 - 1998年 お手々つないで(NBN・ANB・ABC・HTB・KHB・KSB・UHT・KBC)
  • 1979年 草燃える(NHK) - 佐藤継信
  • 1979年 男たちの旅路
  • 1979年 マー姉ちゃん(NHK) 第145話 - 池田
  • 1980年 太郎の青春
  • 1980年 優しさごっこ
  • 1980年 噂の刑事トミーとマツ - 郷田教諭
  • 1981年 おんな太閤記
  • 1981年 想い出づくり。
  • 1982年 銀河テレビ小説 夢見る頃を過ぎても(NHK) - 桑田正己
  • 1983年 金曜日の妻たちへ
  • 1984年 くれない族の反乱
  • 1985年 東芝日曜劇場(TBS)
    • 第1505話「東京の秋(前編) 家族ふたつ」 - 千場久松
    • 第1506話「東京の秋(後編) 愛、けれど-」 - 千場久松
  • 1986年 大人になるまでガマンする(TBS) -山口松男
  • 1987年 瑠璃の爪(ザ・ドラマチックナイト)
  • 1988年 窓を開けますか? - 端田英輔
  • 2009年 遥かなる絆
  • 2020年 戦争童画集~75年目のショートストーリー~(NHK)
  • 2022年 ひきこもり先生 シーズン2(NHK) - 依田潔 役

著書

  • 『加藤健一の俳優のすすめ』劇書房, 1984.2

外部リンク

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