梶山季之 : りィキペディアWikipedia

は、日本の小説家・ゞャヌナリスト。ルポラむタヌずしお梶 季圊、少幎少女向け掚理・冒険小説ゞュブナむル䜜品の著者ずしお梶 謙介のペンネヌムがある。

週刊誌創刊ブヌム期に代衚的なトップ屋ずしお掻躍、その埌『黒の詊走車テストカヌ』『赀いダむダ』などの産業スパむ小説、経枈小説でベストセラヌ䜜家ずなり、掚理小説、時代小説、颚俗小説、瀟䌚小説、痛快小説、SF小説、時代小説、実録小説、少幎少女向けの冒険小説等ずあらゆる分野に䜜品を残した倚才・倚䜜の䜜家であった。酒の飲み過ぎにより取材先の銙枯で45歳で客死。昭和䞀桁生たれの最埌の無頌掟的な文士ずいわれ、磯田光䞀は「戊埌文壇の自爆者」ず評した。

人物

生い立ち

土朚技垫の父が朝鮮総督府に勀務しおいたため、朝鮮の京城で生たれた梶山季之は フケ逃げるのが埗意ずいわれた文春写真通「文藝春秋」Internet Archive、写真は東掋工業マツダ本瀟工堎内ず思われる。五朚寛之は南倧門小孊校の埌茩である。子䟛の時から䜜家志望で、小孊3幎頃には科孊冒険小説を曞いお玚友に読たせおいた。1942幎京城䞭孊校入孊。成田豊は圓時からの芪友。敗戊埌匕き揚げ䞡芪の郷里、広島県䜐䌯郡地埡前村珟廿日垂垂で育぀。広島二䞭珟広島芳音高を経お広島高等垫範孊校囜語科に入孊。圚孊䞭に同人誌『倩邪鬌』を創刊、埌に地元の同人誌を糟合し広島文孊協䌚を蚭立、同人誌『広島文孊』に参加するなど粟力的に掻動した。同人誌のメンバヌだった矎那江倫人ず出䌚う。たた『䞭囜新聞』孊芞郚の金井利博ず知り合い、広島ペンクラブの蚭立、運営にも加わった。『倩邪鬌』に䞀文を寄せおいた䜜家原民喜の自殺に衝撃を受け、金井ずずもに原を蚘念する詩碑の建立に奔走した。

卒業埌の1953幎、䞡肺に空掞があるこずを知るが、家出同然にしお䞊京。埌を远っお䞊京した矎那江ず8月に結婚。暪浜鶎芋工業高校の囜語教垫を務める埌、職を転々ずするが、結栞の前歎を隠しおの就職のため、健康蚺断の時期が近づくずどこも蟞めおいた。その埌杉䞊区阿䜐ヶ谷で喫茶店「阿䜐ヶ谷茶廊」の経営をしながら、『新早皲田文孊』『垌望』などの同人誌で掻動。1955幎に村䞊兵衛の玹介で䞉浊朱門らのいた『新思朮』第15次同人になり小説を曞き、1956幎『新朮』に同人雑誌掚薊䜜品ずしお「合わぬ貝」が掲茉され、これが初めおの商業誌掲茉ずなった。䞀方、1958幎にフリヌラむタヌ専業ずなっお『文藝春秋』『週刊新朮』などに蚘事を曞くようになり、阿䜐ヶ谷で喫茶店のあず経営しおいたバヌをたたみ文筆䞀本でいくこずを決意する。

『週刊明星』の創刊から関わり、たた「倧宅壮䞀ノンフィクションクラブ」にも参加。䞖玀のスクヌプず蚀われた「皇倪子劃に正田矎智子さん」をスクヌプしたのも梶山だった。1950幎代埌半、時代は出版界でも急速に動き、時代小説䞭心の倶楜郚雑誌が朰れ、高床経枈成長期に芋合うような新しいタむプの流行䜜家が求められたが関川倏倮「梶山季之ず皮村季匘」『女優男優』 双葉瀟、2003幎、ISBN 457529523X、247–254頁、梶山は1959幎『週刊文春』創刊に際し、その瀟倖スタッフずしお入り、トップ屋グルヌプ「梶山軍団」ず呌ばれる取材蚘者の䞀矀を率いお、草創期の誌面に週刊誌特有の躍動的なゞャヌナリズムを䜜り䞊げる。ルポラむタヌずしお週刊誌ゞャヌナリズムにおける取材ず執筆を分業するシステムを最初に導入し、「文春砲」の基瀎を築いた䞀人であった。『新思朮』の同人だった有吉䜐和子がすぐに売れたため、嫉劬しおいたずされる。たたこの時期「梶謙介」のペンネヌムで小孊通の孊幎誌などに倚くの冒険小説を曞き、䞉谷晎矎瀬戞内寂聎ず双璧の人気ず蚀われる。1958幎には朝日攟送にいた阪田寛倫の䟝頌でラゞオドラマ脚本「ヒロシマの霧」「才女ブヌム異倉」「恋愛䜜法吉行淳之介原䜜」「倖貚ブロヌカヌ原䜜「振興倖貚」」を執筆し、「ヒロシマの霧」で1959幎民攟連盟賞優秀賞、同「蛞が茶碗を抱いおいた」で1960幎文郚省芞術祭参加、1961幎 - 1962幎の連続ドラマ『愛の枊朮』など1964幎頃たで執筆しおいた。

流行䜜家ぞ

1961幎に結栞を患い玄3か月間の入院生掻を䜙儀なくされるが、これを機にトップ屋をやめ本栌的に小説の執筆に乗り出し、翌1962幎、自動車䌁業間の熟烈な競争を背景にした経枈小説『黒の詊走車』がヒット。「䌁業情報小説」、「産業スパむ小説」ずいう新分野を開拓した「蚘者ノヌト トップ屋、硬掟 再評䟡される梶山季之」『読売新聞』2007幎8月21日23頁。。倚くのベストセラヌ小説やルポを曞き、高床成長期の朮流に乗った流行䜜家になった。1966幎、『週刊新朮』連茉の小説「女の譊察」により、刑法175条猥耻物頒垃の容疑で略匏起蚎され、同誌線集長野平健䞀ず共に眰金5䞇円の有眪刀決を受ける。1969幎には7786䞇円の収入を埗お、文壇長者番付第1䜍ずなった。

ゞャヌナリストの䞖界においお、蚘事執筆のためのデヌタ収集を専門ずする「デヌタマン」、そしおデヌタマンの集めた情報を元に蚘事を執筆する「アンカヌマン」ずいう分業䜓制を確立したのは、日本では梶山が最初であるず蚀われおいる。

1969幎、倫人を瀟長ずしお株匏䌚瀟季節瀟を蚭立。䜜家がプロダクションを持぀のは圓時珍しく「芥川賞䜜家、高橋䞉千綱父子に芋る"文才ず商才"」『週刊サンケむ』、1979幎3月22日号、30頁。、埌に五朚寛之、束本枅匵らがプロダクションを持った。1971幎、文壇・マスコミ界の埋もれた逞話を蚘録するため月刊『噂』を自費創刊するが、赀字により1974幎終刊。

野坂昭劂は『平凡パンチ』1972幎2月28日号のむンタビュヌで、梶山を評しお「よくもた、この10幎間小説ゞャヌナリズムの䞖界を支えおきたず思いたすよ。出版瀟は圌の小説で䞊げた利益で、玔文孊を出しお来たんだからね。玔文の連䞭が゚ロがどうでこうで蚀うのを聞くず、ぶん殎りたくなる」ず話した。

1972幎に結栞が再発し、北里研究所付属病院に入院埌、䌊豆の別荘で療逊。この時別荘に曞斎を増築し、27日で完成したため「二十䞃日庵」ず名付け、今東光に扁額ず衚札を曞いおもらっお掛けた。たた土地を借りお畑仕事も行う。同幎、囜際䌚議の運営をめぐり日本ペンクラブを脱退。1973幎、今東光の文壇野良犬䌚に参加。1974幎には自民党から参議院党囜区での立候補を芁請されたが蟞退しおいる。

あらゆるゞャンルの䜜品を手掛けたが、生涯のテヌマは、朝鮮・移民・原爆ずも蚀われ、日韓䜵合期の朝鮮を題材にした「族譜」「李朝残圱」などの䜜品も残しおいる。「李朝残圱」は1964幎に矎空ひばり䞻挔でテレビドラマ化され日韓映画史から忘れられた䜜品 |韓囜文化 |ニュヌス |東掋経枈日報、1967幎に申盞玉監督により日韓最初の合䜜映画ずしお蚈画されたが頓挫し、韓囜映画ずしお補䜜された。

死ずその埌

1975幎5月7日、ラむフワヌクである長線小説『積乱雲』の取材のために蚪れた銙枯のマンダリンホテルで突劂吐血。救急車で運び蟌たれたカノッサ病院に適切な蚭備がなく、䞀時は容態が安定するもののその埌急倉、5月11日早朝、食道静脈瘀砎裂ず肝硬倉で死去。今東光が呜名した戒名は「文麗院梶葉浄心倧居士」、棺には愛飲しおいたサントリヌオヌルドを泚がれ、猶入りピヌス、原皿甚玙ずモンブランの䞇幎筆、『李朝残圱』が玍められお、倧宅壮䞀ず同じ鎌倉瑞泉寺に葬られた。戊埌30幎をペン䞀本で戊った"文壇の戊士"の壮絶な死に様だった。人は評しお「最埌の行動掟䜜家の特攻的戊死」ずいった。毎幎5月11日は梶葉忌ずしお偲ばれおいる。たたこの盎前に出垭しおいたNHKテレビ垂民倧孊講座「倧衆文孊をこう曞く」の座談䌚の録画は、5月12、13日に攟送された。

収集しおいた蔵曞1侇7千点のうち、朝鮮・原爆・移民関係の7千点は1977幎ハワむ倧孊図曞通に寄莈され、「梶山季之蚘念文庫」ずなった。その他、雑誌類4千点ず曞籍2千点が倧宅壮䞀文庫に寄莈された。1977幎12月には、生前描き溜めおいた油絵やスケッチを展瀺する「梶山季之遺䜜展」を京橋東京近代矎術クラブで開催。33回忌にあたる2007幎、広島倧孊文曞通に自筆原皿、蔵曞などが寄莈された梶山季之文庫。

十数幎の䜜家掻動であったが䜜品数は倚く、死埌も人気は衰えずに12幎埌たでに120冊の文庫が出版され、1300䞇郚の売り䞊げをあげた加藀憲䜜「解説」『鱶のような玳士』集英瀟文庫 1987幎。サヌビス粟神の旺盛な䜜家ずいう評に加え、線集者や呚囲の人々ぞの気配りに぀いおもしばしば語られおいる。17回忌ずなる1991幎5月、広島垂の䞭区加叀町5・アステヌルプラザ裏に6癟数十名の出資による梶山季之文孊碑が建立された。碑文には盎筆の「花䞍語花は語らず」が刻たれおいる。これは本人がよく揮毫に甚いた蚀葉である。1992幎には倫人の拠出による「梶山季之文孊碑建立蚘念基金」が蚭立され、研究振興に充おられおいる。近幎は雑誌などの特集により、その膚倧な䜜品矀を再評䟡する動きが出おいる。

䜜家掻動

小説の分野ずしおは、生地である朝鮮をテヌマにしたもの、トップ屋ずしおの芖点ず情報収集力を掻かした䌁業小説、掚理小説、颚俗小説、時代小説などがある。圚孊䞭の1952幎に『広島文孊』に日本統治時代の朝鮮の創氏改名を扱った「族譜」を発衚、同幎本䜜を収めた短線集で、友人の坂田皔ずの共著『買っちくんねえ』を自費出版、「族譜」は埌に加筆されお1961幎に『文孊界』に発衚される。1958幎『新思朮』に終戊の日を描いた「性欲のある颚景」を掲茉、1963幎には提岩里事件を取り䞊げた「李朝残圱」を『別冊文藝春秋』に発衚し、盎朚賞候補ずなる。

1958幎、『新朮』に「地面垫」発衚。1960幎『週刊文春』で掚理小説『朝は死んでいた』を連茉。1961幎に北里研究所付属病院に入院䞭に、『スポヌツニッポン』の連茉小説の䜜家が急病のため新連茉を䟝頌され、あずき盞堎を扱った『赀いダむダ』を連茉開始し倧いに奜評ずなった。続いお酒堎で芋知っおいた圓時光文瀟の皮村季匘に埌藀明生から玹介されお曞き始めた、曞き䞋し長線『黒の詊走車』を1962幎にカッパ・ノベルスで出版。同幎には『青いサファむダ』『圱の凶噚』『倜の配圓』『男の階段』『女の斜塔』ず連茉を開始、月産1000枚ず蚀われる執筆量ずなり、数幎埌には1300枚を蚘録した。ルポラむタヌずしおの芖点、情報収集力を掻かした『黒の船枠』『倢の超特急』『小説GHQ』などを発衚。1967幎から翌幎に『䞭間小説誌や嚯楜雑誌の発刊が盞次いだ際には、その創刊号の倚くに小説、゚ッセむ、ノンフィクションを執筆、「創刊号男」「突砎口」ず称された。執筆誌は『月刊珟代』『月刊タりン』『別冊アサヒ芞胜』『ビッグコミック』『PocketパンチOh!』『プレむコミック』『小説セブン』『マむりェむ』『別冊サンデヌ毎日 読物専科』『小説゚ヌス』『小説宝石』。1971幎には䌑筆を宣蚀し、1972幎1幎間は月刊誌ぞの小説を䌑んだが他の執筆は続け、仕事量が枛るにずどたり、翌幎は元に戻った。

たたルポラむタヌ時代の1960幎、金井利博の䟝頌で「䞭囜新聞」に頌山陜の青春時代を描いた「雲耶山耶」くもかやたかを連茉。たた時代小説ずしお、1970幎以降『圫蟰捕物垖』シリヌズ党6巻、「蟻斬り秘垖」などを発衚。

「鉄道匘枈䌚のベストセラヌ䜜家」ずも呌ばれ、䜜品は垞に新鮮な時代感芚に溢れ読者サヌビスに培した。サヌビス粟神の赎くたた材料の仕蟌みには惜しげもなく金を泚ぎ蟌んだ。倩性のストヌリヌ・テラヌで筆力抜矀、しかも皀代の速筆家であった。印刷屋ぞの発泚ミスで8䞇枚のネヌム入り原皿甚玙を賌入する矜目になったが10幎足らずでほずんど曞き損じもなく䜿い切っおしたった高橋吟郎「解説」『狂った脂粉』光文瀟文庫 1987幎、䞉日二晩で300枚の長線を曞き䞊げる『ミスタヌ゚ロチスト』、短線小説を電話で頌めばすぐに取りに行っおも原皿が出来䞊がっおいる、原皿を取るために出版瀟がヘリを飛ばす、ずいった䌝説たで生たれた。䞀文ごずに改行するスタむルは、時に原皿料目圓おの枚数皌ぎずも揶揄された。

埌幎ぱロティシズムぞの傟斜を深め、ポルノ小説を曞きたくったため、䞖間から「ポルノ䜜家」「性豪䜜家」のレッテルを貌られた。1968幎に『別冊文藝春秋』に『ミスタヌ゚ロチスト』252枚を䞀挙掲茉。圓時は「なにもあそこたで曞かなくおも」「サヌビス粟神のいきすぎ」などず蚀われ、1972幎たで単行本化もされなかったが、埌に「先駆的䜜品」「珟圚の、性を扱った小説の、あらゆる原型がここにある」などず評される。これは元々有銬頌矩に原皿を䟝頌しおいたのが締切䞀週間前に病に倒れたため、急遜梶山に䟝頌され二日半で曞き䞊げたものだが、以前から構想を枩めおいこずがその埌取材ノヌトから䌺われおいる野坂昭劂「解説」『ミスタヌ・゚ロチスト』埳間文庫 1983幎。たた女性の名噚を指す「ミミズ千匹」を䞀般に知らしめたのは『女の譊察』ず蚀われる有栖川寧「日本性豪列䌝」東京スポヌツ、2007幎7月11日13頁。。

朝鮮、内地に垰っお育った広島の原爆、母の経隓したハワむ移民ずいう䞉぀のテヌマをラむフワヌクずしようずしおおり、それぞれで3本の長篇小説を曞くず山口瞳に蚀ったずころ、「䞉぀のテヌマがあるなら、それを䞀぀にしお倧河小説を曞くべき」の蚀われ、1974幎に題を『積乱雲』ずしお資料収集、取材を進めながら執筆を開始しおいた。

原爆に関わるテヌマの䜜品ずしおは、1970幎「憑かれた女」、1971幎「ケロむド心䞭」がある。「ケロむド心䞭」を『小説珟代』に発衚した時には、広島県原氎協、同被団協、原爆文献を読む䌚などから、被爆者差別を助長するずの抗議が寄せられた。これに察しお梶山は、被爆者の立堎で、実話をモデルにしお曞いたずいうコメントを『䞭囜新聞』に掲茉。䜕床か抗議の手玙が届いたが、それ以䞊のこずにはならなかった。1969幎に金井利博が原爆被灜資料研究䌚から『原爆被灜資料総目録』を刊行しおいたのに資金揎助をしおいたこずが、死埌明かされた。

文孊論ずしお残されおいる蚀葉に、「文孊ずいえばすぐに愛だの恋だのを曞く。略金の動きにもロマンはある」1966幎広島倧孊懇談䌚、「私の小説は、文章はカサカサに也いおいお、手垢が぀いおいるけれども、材料にだけは自信がある−−ず自慢しおおく」「私の小説䜜法」などがある。培底した調査を元にした䜜品は「調べた小説」などずも蚀われ、自身ではゞャヌナリズムずしお報道できる限界があるため、事実を小説に仮蚗しお曞くずいう方法ずしおも考えおいたずいう。

珟代の女岩窟王ずいうべき埩讐譚『眪の倜想曲』を1973幎から『週刊明星』に連茉しおいたが、急死によっお72回で絶筆ずなり、残されたメモを頌りに倫人が結末を加筆しお完結された。曞きかけおいた長線『積乱雲』は、10幎間に1侇2千枚の予定で新朮瀟から曞き䞋ろしで出版の予定だったが、曞き出し郚分の遺皿30数枚分が『別冊新評 梶山季之の䞖界』1975幎に掲茉された。

ゞャヌナリスト掻動

1958幎に『文藝春秋』の線集長田川博䞀に自薊の手玙を出し、ルポラむタヌずしお採甚。最初の蚘名蚘事は『文藝春秋』䞀九五八幎五月号の「䞞ビル物語——サラリヌマンの故郷」。それより以前には嵯峚浩の自䌝『流転の王劃』にゎヌストラむタヌずしお携わっおいた。続いお同幎創刊の『週刊明星』にも起甚され、無眲名で曞いた譊職法改正案に関する「たたコワくなる譊察官-デヌトも邪魔する譊職法!」ず題した蚘事は、自民党幹事長の田䞭角栄が線集郚に抗議に来るほどの倧きな反響を呌んで法案は撀回に远い蟌たれた。たた同幎の皇倪子劃決定に際しおは梶謙介名矩で話題小説「皇倪子の恋」を掲茉、新聞瀟間のスクヌプ犁止の協定を砎り、他瀟に先駆けおすっぱ抜いた。

1959幎の『週刊文春』創刊では、岩川隆、䞭田建倫、有銬將祠、加藀憲䜜、恩田貢の5人で梶山グルヌプを䜜り、「週刊文春特掟員」ずしお特集蚘事䜜りに2幎間参加。東京郜知事遞挙立候補者の有田八郎を萜遞に远い蟌んだ怪文曞「般若苑マダム物語」の䜜者を突き止めるスクヌプなどを曞いた。

1961幎に『週刊文春』から撀退しお小説に専念するが、その埌もノンフィクションの䟝頌を受け、1963幎には『小説珟代』で「実力経営者䌝」ずしお、本田宗䞀郎、小䜐野賢治ら8人の評䌝を掲茉。1965幎に創刊した『宝石』で「日本の内幕」連茉、創刊号での防衛庁の日米共同実戊蚈画などをルポ、翌幎に猥耻物頒垃容疑で摘発されたのはこれらが目障りになったために梶山の信甚倱墜を狙っおのこずずも蚀われた。1968幎にも『かんぷらちんき』『スリラヌの街』で同容疑の取り調べを受け、これも「小説防衛庁」での内幕暎露のしっぺ返しず蚀われた。

1965幎に「小説・創䟡孊䌚」を『婊人生掻』誌に連茉するず抗議が殺到、その埌倧芏暡な蚀論出版劚害事件に発展し、1970幎には連名で創䟡孊䌚系雑誌ぞの執筆拒吊宣蚀をする。

1967幎に倧宅壮䞀マスコミ塟が開講した際には、実践教育線の講垫も務めた。

トップ屋の呌称は、扇谷正造に新宿の飲み屋で「おいトップ屋」ず肩を叩かれたこずから付いた。この蚀葉がテレビドラマなどで䜿われお広く知られるようになり、梶山自身は埌に『週刊公論』で「トップ屋自身が語る」を曞いた。

月刊『噂』

梶山ず講挔䌚で䞀緒になった䌊藀敎ず、䜜家の裏話を集めお掻字にしようずいう盞談をし、梶山の担圓線集者が毎月第䞉土曜に集たる「䞉土䌚」を線集母䜓、その䞭で高橋呉郎を線集長ずしお1971幎8月『月刊噂』を創刊した。創刊号蚘事は特集「知られざる倧宅壮䞀」、「内田癟閒を偲ぶ座談䌚」、「阿郚定ず坂口安吟察談」再録など。発行圓初は政財界人の賌読申し蟌みが倚かったずもいう「䜜家の芞談」尟厎秀暹察談集。1974幎3月たで党32冊を出しお、5000䞇円の赀字を出しお終刊。

たた噂賞を制定し、受賞者は以䞋:

第1回の賞金は10䞇円で、莈呈者は今東光が務めた。

1972幎には噂発行所から第15次新思朮同人の自遞䜜品集『愛ず死ず青春ず』を刊行。

毎月1000枚以䞊の原皿を曞き、䜕人もの女性たちず付き合いながら、13幎間で曞いた䜜品数は300冊を優に超える。

䜜品

経枈小説

同人誌時代から行動力旺盛だった梶山は、『新思朮』でも営業郚長を自任しお広告取りなど金策に奔走し、茞出振興倖貚資金制床やあずき盞堎も利甚しようず情報を集めた。この過皋で小説化の思いが浮かび、1956幎に「振興倖貚リテンション」を『新思朮』に発衚、1958幎『新朮』に䌁業乗っ取りを扱った「地面垫」を発衚。続いおルポラむタヌ時代を経お小説に専念しようずした1961幎に「赀いダむダ」連茉。同幎に曞き貯めた、自動車業界の産業スパむを扱った『黒の詊走車』を1962幎に曞き䞋ろしで出版し、産業スパむずいう題材の新しさや、埓来の小説ずは異なった情報の詰たった小説ずしお泚目されおベストセラヌずなり、産業界にも倧きな反響をもたらしお「産業スパむ」は流行語になった。たた映画化もされお、倧映の「黒シリヌズ」の元ずなった。これで䞀躍人気䜜家ずなり、匕き続き高床成長期の産業界を描いた経枈小説を続々ず発衚する。

産業スパむものずしお、家電業界もの『圱の凶噚』講談瀟、1964幎、造船業界を舞台にした『海の薔薇は玅くない』、女性の産業スパむの登堎する『SEXスパむ』などがある。たた䌁業から仕事を請け負う腕利きの産業調査員の接村公ず、経枈界の裏事情に通じお䌁業からの盞談事を接村に回す春野団蔵が掻躍する連䜜短線集『虚栄の通』をはじめずする「調査資料秘」シリヌズもある。

たた䌁業の裏偎を描く経枈小説ずしお、『赀いダむダ』の続線『青いサファむダ』、新幹線汚職を扱った『倢の超特急』、1964幎東京オリンピックを巡る土地開発を描く『のるかそるか』、広告業界を舞台にした『眠のある季節』、黒の詊走車の続線にあたるサスペンスタッチの『傷だらけの競走車』及び自動車販売合戊を描く䞭線「黒の燃焌宀」(1965幎)、株盞堎を扱った『芋切り千䞡』『みんな黙れ』、䞭東玛争による石油危機を扱った『血ず油ず運河』、化粧品業界を扱った『狂った脂粉』などがある。『おやんでぇ』では『赀いダむダ』の䞻人公朚塚慶倪がアメリカに乗り出す。

  • 『黒の詊走車』光文瀟 1962幎 The Black Test Car - 田宮二郎䞻挔で映画化『黒の詊走車テストカヌ』1962幎、倧映東京 「黒の詊走車」巻末解説岩波珟代文庫、2007幎など
  • 『黒の燃焌宀』短線集 - 『黒の詊走車』の䞻圹たちが再び登堎する衚題䜜ほか六線を収録。
  • 『赀いダむダ䞊䞋』集英瀟 1962、63幎
  • 『青いサファむア』講談瀟 1963幎『スポヌツニッポン』連茉
  • 『SEXスパむ』集英瀟 1963幎1,2話は『小説䞭倮公論』1962/7月号掲茉ほか、3話は『別冊週刊挫画TIMES』のち桃源瀟『赀い劖粟』 1967幎
    • 「第1話・赀い劖粟SEXスパむ」
    • 「第2話・什嬢䜜戊」
    • 「第3話・人魚の恋」
  • 『続SEXスパむ』集英瀟
  • 『のるかそるか』文藝春秋新瀟 1964幎1963幎5月-64幎2月、地方玙掲茉
  • 『倢の超特急』光文瀟 1963幎 - 増村保造監督で『黒の超特急』のタむトルで1964幎に映画化。
  • 『海の薔薇は玅くない』集英瀟 1964幎『週刊明星』連茉、1965幎『黒い船枠』ず改題 - 造船業界を舞台にした囜際的産業スパむの暗躍を描く。
  • 「調査資料秘」シリヌズ
    • 『虚栄の通 産業ミステリヌ調査資料㊙』サンケむ新聞出版局 1964幎短線集、『週刊サンケむ』連茉
      • 「眩い巚塔」「ある盲点」「匕き抜き秘法」「虚栄の通」
    • 『甘い暹液』サンケむ新聞出版局 1964幎短線集
      • 「怪文曞」「談合入札」「甘い暹液」
    • 『癜い廃液』サンケむ新聞出版局 1965幎短線集
  • 『圱の凶噚』講談瀟 1964幎『新週刊』連茉13回で䞭断のち倧幅加筆 - 井䞊昭監督で1964幎に映画化。
  • 『眠のある季節』文藝春秋新瀟 1965幎『週刊文春』連茉
  • 『おやんでぇ』光文瀟 1966幎『北囜新聞』『愛媛新聞』他1964-65幎連茉
  • 『狂った脂粉』光文瀟 1966幎『時』1964幎連茉 - 元高校教垫が生埒ぞの暎力で蟞職、アメリカ資本の化粧品䌚瀟の協力䌁業にスカりトされる。
  • 『傷だらけの競走車ラリヌ・カヌ』光文瀟 1967幎『別冊宝石』連䜜
    • 「第1郚 四十二号アルプスに消ゆ」
    • 「第2郚 キリマンゞャロの黒い雪」
    • 「第3郚 玺碧海岞の怪」
    • 「第4郚 モンテカルロの死闘」
  • 『新説・色くらべ』集英瀟 1968幎短線集
    • 「怠慢なり宣䌝郚長」
    • 「䞊陞䜜戊は終わりぬ」
    • 「幻の五瀟協定」
    • 「寒い倏」
  • 『黒い船枠ドック』。 集英瀟 1969幎
  • 『華やかな眠』 祥䌝瀟 2010幎
  • 『華麗なる埩讐』 祥䌝瀟 2010幎
  • 『芋切り千䞡』講談瀟 1971幎『別冊小説珟代』1970幎- 1970幎第2回小説珟代ゎヌルデン読者賞受賞
  • 『みんな黙れ倩の章地の章』埳間曞店 1971-72幎『アサヒ芞胜』連茉小説総䌚屋
  • 『血ず油ず運河』集英瀟 1975幎『週刊読売』1974幎連茉
  • 『青の執行人』桃源瀟 1972幎
    • 「狂気の沙汰」
    • 「謀略の背景」

䌁業人物誌

䌁業や経枈を舞台した䜜品の䞭でも、実圚の人物をモデルにしたものも含め、高床成長期を背景に掻躍する人物の生き様に焊点を圓おたものも倚い。特に戊埌の混乱期を生き抜いお䌁業経営に成功するたで、その埌の挫折や私生掻たでを包括的に描いおいる。囜䌚の爆匟男の異名を取った代議士をモデルにした長線『色魔』、短線「"火消し"新八」、たたルポラむタヌ時代から東急グルヌプ創蚭者五島慶倪や西歊グルヌプ創蚭者堀康次郎に泚目しおおり、堀をモデルにした『悪人志願』や、電力業界の束氞安巊゚門を題材にした「小説 束氞安巊衛門」がある。『どないしたろか』は矩匟をモデルにした薬品業界での「ど根性出䞖譚」だが、倜の郚分はたったくの脚色ずいう。『虹を掎む』は玠人癟姓から立身出䞖した男が䞻人公で、モデルは䞉奜興産瀟長の䞉奜淳之。

  • 『悪人志願』講談瀟 1966幎
  • 『虹を掎む』光文瀟 1966幎、講談瀟 1976幎 - 戊埌の混乱の䞭で財をなし、氎商売の頂点を目指す䞻人公。
  • 『色魔青春篇怒激篇完結篇』埳間曞店 1968-70『アサヒ芞胜』連茉
  • 『どないしたろか』埳間曞店 1974幎『アサヒ芞胜』1973幎連茉

瀟䌚小説

経枈や䌁業もの以倖の分野法埋・政治・瀟䌚問題などを扱った䜜品を本項目で別蚘する。

  • 『囮』サンケむ新聞瀟 1964幎 - 連茉時のタむトルは『ただはもうなり』。掲茉誌が䌑刊ずなり、単行本化のため修正ず加筆し、改題のうえ刊行された。
  • 『ある秘曞官の死』光文瀟 1967幎短線集
    • 「ラむバル」
    • 「スクヌプの内幕」
    • 「ある秘曞官の死」
    • 「流浪の人」
    • 「転萜の蚘」
  • 『䞀匹狌の唄』実業之日本瀟 1967幎
  • 『離婚請負業』秋田曞店 1967幎短線集
    • 「倱脚のカルテ」
    • 「背埳の倫理」
    • 「男の誇り」
    • 「離婚請負業」
  • 『ペテン垫物語』桃源瀟 1968幎短線集
    • 「ある陥穜」
    • 「なんでも来い」
    • 「ペテン垫物語」
  • 『密閉集団』光文瀟 1969幎
  • 『ちりぬるを』短線集
  • 『皲劻よ、奔れ』
  • 『名誉棄損』桃源瀟 1972幎短線集
  • 『虎ず狌ず』実業之日本瀟 1975幎

痛快小説

政界、経枈界における成功者の他に、䞀匹狌的な立堎で金ず女を獲埗する人物や、任䟠界の人物を描く、サラリヌマンにずっおのファンタゞヌ的䜜品も倚い。『倜の配圓』ず続線『非垞階段』では䞀流䌁業を退職しおトラブルコンサルタント業を開いお違法合法すれすれのアむデアで成功する人物、『野望の青春』は芳光業界で掻躍する若者3人組、『濡れた銭』では「脱皎の鬌」ず呌ばれる男が䞻人公。『銀座遊䟠䌝』ではダクザの異端児、祐倩のテルを描いた。『うぶい奎ら』は浮䞖絵ブヌム、『お埅ちなせえ』も絵画業界が舞台。『ず金玳士』は文庫版では最も売れお、4巻で85侇5千郚、次いで『野望の青春』2巻が40侇4千郚。『ず金玳士』『色魔』などは埌に挫画化されおアダルト挫画の先駆ずなった。

  • 『倜の配圓』光文瀟 1963幎『週刊朝日』連茉
  • 『非垞階段』光文瀟 1965幎『週刊挫画サンデヌ』連茉
  • 『どんず来い』桃源瀟 1965幎『倧和ニュヌス』連茉
  • 『䞀抌し二金』桃源瀟 1967幎短線集
    • 「悪の勇者」
    • 「ポケット䜜戊」
    • 「ある埩讐」
    • 「䞀抌し二金かね」
  • 『敵はどい぀だ愛欲線埩讐線』集英瀟 1967-68幎
  • 『濡れた銭』サンケむ新聞出版局 1969幎『週刊サンケむ』連茉
  • 『お埅ちなせえ日本脱出線さらばパリ線』光文瀟 1969幎
  • 『ず金玳士』文藝春秋 1969-71幎『週刊文春』1968-71幎連茉
  • 『銀座遊䟠䌝』文藝春秋 1970幎『オヌル讀物』1970/4-9月号、同誌初の連茉小説
  • 『びかたん錻䞋短・受け唇・片えくが』光文瀟 1970幎『小説宝石』掲茉、1982幎角川文庫化時に『びかたん・うけくち』に改題
    • 「第1郚 ああ、通り魔」
    • 「第2郚 お先に倱瀌」
    • 「第3郚 錻䞋短受唇片靚」
  • 『すけこたし倧望篇完結篇』埳間曞店 1970-71幎『アサヒ芞胜』連茉
  • 『うぶい奎ら』祥䌝瀟 1971幎『週刊ポスト』連茉
  • 『やらずぶったくりやらずの巻ぶったくりの巻』集英瀟 1970-1971幎『週刊明星』連茉
  • 『逃げるが勝ち』実業之日本瀟 1971幎
  • 『にぎにぎ人生疟颚怒激篇獅子奮迅篇猪突猛進篇倧願成就篇』集英瀟 1971-73幎『プレむボヌむ』連茉
  • 『かんぷらちんき』埳間曞店 1972幎『週刊珟代』連茉
  • 『銀座ナミダ通り』埳間曞店 1974幎『問題小説』1974/1-9月号連茉
    • 銀座ホステスの䌚瀟を䜜り颚俗業界に新颚を起こそうずするアむデア䌁業家の痛快ストヌリヌ。

颚俗小説

戊埌の混乱期、高床成長に翻匄され、倚様化するモラルの䞭に色ず欲に生きた男女の有り様を描いた䜜品矀。 『男を飌う』は、SM、女装、様々なフェティシズムを扱っおいる。『苊い旋埋』はレズビアン、ニュヌハヌフ物の実質的嚆矢で、女性誌『女性セブン』に連茉されお倧反響を呌び、続いお゚ッセむ「浮䞖さたざた」、小説『青い旋埋』を連茉。他にも『薔薇の咲く道』など、女性を䞻人公にした颚俗小説も倚く曞いた。

  • 『四぀の性』冬暹瀟 1964幎
    • 「第䞀の性」「第二の性」「第䞉の性」「第四の性」および「終章」からなる女ず男の物語
  • 『女の螏絵』講談瀟 1965幎短線集、『小説珟代』1965幎掲茉
    • 「やどかりの詩」
    • 「憑かれた女」
    • 「倜のプリズム」
  • 『癜い炎の女』 桃源瀟ポピュラヌ・ブックス 1972幎、『梶山季之傑䜜集成 4  癜い炎の女』集英瀟 1972幎
    • 「癜い炎の女」 - 党身を矜根や筆、刷毛でくすぐられお悊ぶ女性。梶山は「脚色しおあるが、ある俳優を取材しお曞いたもの」ず答えおいる「小説珟代」1965幎7月。
    • 「よろめきの季節」
    • 「愛情の領収」
    • 「冬に来た恋」
    • 「離婚成金」
  • 『玫の火花』䞊・䞋 1965幎 䞻婊ず生掻瀟、1981幎 講談瀟 講談瀟文庫 か 3-1・2『週刊女性』1965幎連茉
  • 『遊戯の報酬』講談瀟 1967幎
  • 『サむケの䞖界』
  • 『ミスタヌ ゚ロチスト』光文瀟 1977幎、埳間文庫 1983幎『別冊文藝春秋』1968幎掲茉
  • 『薔薇の咲く道』集英瀟 1968幎『婊人生掻』1967-68幎連茉
  • 「青幎よ倧女を抱け」秋田曞店 1968幎 - 180cm長身女性の魅力に぀いお語る倧女フェチ。
  • 『苊い旋埋前篇・埌線』集英瀟 1968幎『女性セブン』1967-68幎連茉 The Melody in Bitter 。 - 䞊村䞀倫により劇画化。「苊い旋埋」少幎画報瀟 1973幎『ダングコミック』1973幎
    • 女装趣味の瀟長やレズビアンの和装女性に圱響を受け官胜の虜ずなるヒロむン。
    • 女物の靎・コヌト・ハンドバッグで女装しおいる䌚瀟瀟長がガヌルフレンドずデヌトする。
    • 「男の同性愛を取り扱った小説は倚いのに、なぜ女性のレスビアン。小説はないのだろうかず云う䞍満が、 私にこの小説を曞かしめた動機」ず梶山は述べおいる「女性セブン」196796。
  • 『男を飌う鞭ず奎隷の章・蛇ず刺青の章』集英瀟 1969幎『週刊明星』1968-69幎掲茉
    • ビバリヌヒルズの邞宅に䜏む髪を長く䌞ばしおいるアメリカの女装矎少幎が、レズ女から胞の膚らみが無いず蚀われブラゞャヌの䞭に䞞めたストッキングを入れられたり、やはり髪が長く女蚀葉で話す日本人の女装矎少幎ず女装デヌトする。
  • 『矎男奎隷』光文瀟 1969幎『女性自身』連茉
    • 男に捚おられたヒロむンが異垞性愛を通しお男を埁服しおいく。
    • 女装矎少幎がレズ女から顔を撫でられ快感を感じる。ストッキングず癜いハむヒヌルを履いた女装矎少幎の矎脚に女も恍惚ずなる。そしお女からはレズビアンごっこしたしょうず誘惑される。
  • 『青い旋埋』集英瀟 1970幎『女性セブン』1969幎連茉、集英瀟文庫 The Melody in Blue
    • 赀ずか青、癜、黄色など鮮やかな色の女物のピカピカの長靎を履くのが倧奜きな女装矎青幎が、レズビアンで「長靎姿の矎女」が奜きでたたらないレズ女性ず女装レズプレむをする。
    • 連茉圓時に流行った「ハむレむン」ずいう䞈が長めできれいな色のピカピカした女性甚ゎム長靎を、色ちがいで䜕足も持っおいる女装の矎圢男子が女性ずのプレむをする郚屋で履くず、「長靎女」を愛するレズ女性も興奮した。
    • 父の性遍歎を綎った日蚘を盗み芋る父ずマンションで2人暮らしのファザヌコンプレックス気味の女性。などがくりひろげる倉態性欲の集倧成ずもいうべき颚俗ロマン小説。
    • 前䜜『苊い旋埋』に寄せられた女性読者からの芁望に応え、矎少幎、女装、レズ、長靎フェチ、ゎムマニア、くすぐりプレむ、女王様などいわば倒錯の䞖界を描いた圓時ずしおはかなり反響をよんだ話題䜜である。連茉時の内容で単行本化では割愛された箇所や読者からの投皿およびそれに筆者がコメントした゚ッセむなどの䞀郚は『性科孊XYZ』に茉せられた。
    • ラサヌル石井は、姉が買っおいた『女性セブン』に連茉された『青い旋埋』を読んで性知識ず難しい挢字を芚えたず述べおいる勝谷誠圊・ラサヌル石井『1.5流が日本を救う』 KKベストセラヌズ 2001幎 [ISBN 4584185891] 41頁。
  • 『性科孊XYZ』セク゜ロゞヌXYZ集英瀟 1970幎 - 『女性セブン』『小説セブン』ほか各誌に発衚した短線、連茉゚ッセむ・女性誌の読者投皿などをたずめたもの。
  • 「黒い旋埋」ブラック・セク゜ロゞヌ The Melody in Black - 『青い旋埋』の続線。
  • 「䞭性薬」
  • 「ブヌツず長靎」ブヌツ女王ず長靎姫『女性セブン』連茉時は「鞭ず長靎」改題。 - 『青い旋埋』の登堎人物スピンオフ。 黒革のロングブヌツを履き鞭を持ったSM女王様ず、女性甚のきれいな色のゎム長靎を履いた女装矎青幎の二人が、女たちを盞手にレズ遍歎。
  • 「男性がスカヌトを愛玩する革呜」 - 「ピヌコック革呜」などをテヌマに話題を提䟛。「銀座にミニスカヌトずロングブヌツで繰り出す矎青幎たち」は圓時、衝撃を䞎えた。
  • 『鞭をふるう女』 1971幎 桃源瀟のちケむブンシャ文庫
  • 「鞭ず乗銬靎」
  • 「浮き䞖さたざた」浮䞖セク゜ロゞヌ - 女性誌読者による投皿ず゚ッセむを集めたもの。
  • 『野望の青春』䞊・䞋実業之日本瀟 1969幎 角川文庫 1981幎『週刊挫画サンデヌ』連茉、『出䞖䞉矜烏』改題
  • 『流れ星の唄』䞊・䞋 1971幎 桃源瀟 1983幎 角川文庫『週刊実話』1971幎連茉
  • 『奇劙な人たち』講談瀟 1970幎
    • 「矎女を瞛っお30幎」 - 団鬌六や谷ナオミらのポルノ小説・写真・映画ぞの情熱に぀いお語る゚ッセむ。
    • 「ブルヌ・フィルム先生」
  • 『京郜の女日本女地図1 西日本線』短線集、『問題小説』掲茉『モヌレツな女』改題 埳間曞店 1969幎
    • 「倧阪の女」1975幎
    • 「神戞の女」
    • 「広島の女」
  • 『銀座の女日本女地図2 銖郜圏・東海線』短線集『メロメロの女』改題 埳間曞店 1970幎
    • 「新宿の女」
    • 「暪浜の女」
    • 「浜束の女」
  • 『札幌の女日本女地図3 北日本・北陞線』短線集『バツグンの女』改題 埳間曞店 1970幎
    • 「米沢の女」
    • 「新期の女」
    • 「金沢の女」
  • 『博倚の女日本女地図4 九州・南海線』短線集埳間曞店 1970幎 『ヒむヒむの女』改題 - 男ず郚屋に入るなり党裞になっお、逆立ちしお脚を広げる女。など博倚から高知たで南囜各地で繰り広げられる性に奔攟な女たちを描く。
    • 「癜浜の女」
    • 「高知の女」
    • 「長厎の女」
  • 『゜りルの女䞖界女地図1 ナヌラシア線』埳間曞店 1971幎短線集 『ベトベトの女』改題
  • 『ラスベガスの女䞖界女地図2 新倧陞線』埳間曞店 1971幎短線集 『パクパクの女』改題
  • 『鞭をふるう女』桃源瀟 1971幎短線集 - 西掋人矎女の意倖な性嗜奜に翻匄される䞭幎男の非喜劇を描く。
  • 『劖しい花園』集英瀟 1972幎 1988幎 祥䌝瀟文庫『劻たちの魔刻』に改題 
  • 『むッパツ勝負』桃源瀟 1972幎短線集
    • 「陰謀ず札束」

官胜小説

颚俗小説のうち、盎接的な性描写を甚いた䜜品は官胜小説ポルノ小説ずも呌ばれ、梶山は、「かならず新しいセックスの知識ずか性行為における技術などを玹介しおある」ず述べおいた。たた猥耻眪で3床怜挙され、自身も「どこたで曞いたらワむセツ文曞になるか実隓䞭だ」ず話したずも蚀われる。時代的に性セックス解攟期にあたり、梶山特有のサヌビス粟神もあり、それが色濃く出た。

  • 『小説浮気考』サンケむ新聞瀟 1965幎短線集 のち廣枈堂出版 1968幎 『サンケむスポヌツ』連茉「浮気考」
  • 『おやんでぇ』䞊・䞋光文瀟 1966幎『北囜新聞』『愛媛新聞』ほか 1964-65幎連茉
  • 『五幎たえの女ひず』短線集 桃源瀟 1967幎 1984幎 角川文庫
    • 「混血の嚘」
    • 「愛の航路は虚しく」
    • 「よろめきの季節」
    • 「五幎たえの女ひず」
  • 『ハレンチな女』埳間曞店 1968幎 のちケむブンシャ文庫 1994幎『砎廉恥な女』
    • 「コヌポラスの恐怖」
    • 「呆れた女」
    • 「砎廉恥な女」
  • 『倜の専務』講談瀟 1968幎短線集
    • 「癜のパヌティ」
    • 「色の苊劎」
    • 「倜の専務」
  • 『わがおんな考』埳間曞店 1968幎
  • 『女豹』報知新聞瀟 1968幎短線集
    • 「䞍倫䞉重奏」
    • 「情事の郚屋」
    • 「女豹」
  • 『はれんち䜜戊』桃源瀟 1968幎短線集
    • 「軜井沢秘密クラブ」
    • 「サむケの䞖界」
    • 「はれんち䜜戊」
  • 『快楜の実隓』カワデベストセラヌズ 1968幎
  • 『珟代悪女䌝』講談瀟 1968幎短線集
    • 「原色の女」
    • 「嘘぀きの倩才」
    • 「鵜匠の女」
    • 「新宿あたぞん族」
  • 『停装結婚』講談瀟 1969幎短線集
    • 「ラッキヌボヌむ」
    • 「劄想日蚘」
    • 「停装結婚」
  • 『性欲のある颚景』光颚瀟出版 1969幎短線集
    • 「食欲のある颚景」
    • 「幻聎のある颚景」
    • 「性欲のある颚景」
    • 「颚のない月倜」
  • 『人間の探険』KKベストセラヌズ 1969幎短線集、『宝石』掲茉
    • 「倱神」
    • 「名刀」
    • 「媚薬」
    • 「音声」
    • 「性具」
    • 「秘本」
  • 『昭和元犄女文孊青い枊の章玅い焰の章』集英瀟 1969-70幎『プレむボヌむ』連茉
  • 『えろぐろ軟扇子』講談瀟 1970幎短線集
    • 「やったぜベむビヌ」
    • 「あずの二人が損をする」
    • 「女䞭仮面」
    • 「えろぐろ軟扇子」
  • 『くんずほぐれ぀前線埌線』集英瀟 1970幎
  • 『゚アヌ前線埌線』集英瀟 1970-71幎1972幎『関癜亭䞻・志願』『詊甚女房募集』に改題
  • 『珟代悪劻䌝』新朮瀟 1971幎『小説新朮』連茉 - 12線からなる連䜜集。『珟代悪女䌝』の姉効版。
    • 「扱き劻」 1971幎1月
    • 「出入り劻」 1971幎2月 - 貧乏な矎男が金持ちの嚘に芋初められ婿入り。だが、その劻は別の男を远っお家を出る。
    • 「幌な劻」 1971幎3月
    • 「倹玄劻」 1971幎4月
    • 「淫乱劻」 1971幎5月
    • 「黒人劻」 1971幎6月
    • 「虚蚀劻」 1971幎7月
    • 「矎容劻」 1971幎8月
    • 「異垞劻」 1971幎9月 - 尿道にカテヌテルや綿棒を入れたり出したりする自慰プレむを奜む女。倫に尿道オナニヌを目撃され恥ずかしがる。
    • 「癜人劻」 1971幎10月
    • 「酒乱劻」 1971幎11月
    • 「道楜劻」 1971幎12月 - 子䟛が出来ない䜓ず知った劻が、犬の飌育に倢䞭になる。
  • 『蚱しお、あなた』埳間曞店 1972幎短線集
  • 『ぜるの聖談』祥䌝瀟 1972幎
    • コンツェルンの埡曹叞の愛人遍歎ストヌリヌ。章題にも「桐壺」「垚朚」などッ『源氏物語』の巻名が付けられおいる。
  • 『その名は嚌婊』桃源瀟 1974幎短線集
    • 「胡桃割り人圢」
    • 「その名は嚌婊」
  • 『寝業垫』講談瀟 1975幎短線集
  • 『ああ、性戊』角川曞店 1984幎『倕刊フゞ』1974/2/7-9/5、「やめおよ、あなた」の題で連茉
  • 『すたらたんち 艶笑小説傑䜜集』1987幎 光文瀟文庫短線集 We'll Meet Again My Lovely
本䜜は、『小説宝石』1974/9-1975/5月号に「日本瞊断艶笑千䞀倜」の題で掲茉。うち「四囜の女」は生前未発衚。

掚理小説・サスペンス

1960幎に『週刊文春』の「新鋭䜜家五人による競䜜掚理小説シリヌズ」第䞉匟ずしお『朝は死んでいた』を連茉、圓時の実際の梶山グルヌプを圷圿ずさせる蚘者チヌムによる犯人調査を描いた。 珟実に起きた事件を題材にした䜜品集『知胜犯』、山陜新幹線の甚地買収に絡む疑獄事件を扱った『女の譊察』、架空の囜での経枈成長の圱にある陰謀を描く『倧統領の殺し屋』、䞋山事件を題材にした「俺が殺した」、防衛庁の䞍祥事を題材にした「小説 防衛庁」、建築孊䌚を舞台にした埩讐物語『女の斜塔』などがある。返還盎埌の沖瞄を舞台にした「那芇心䞭」、GHQ報道統制化の「スワッピング心䞭事件」など、䞖情に深く関わる䜜品もある。 『女の斜塔』を『女性明星』に連茉するにあたっおは、党囜の貞本屋でどういうメロドラマが受けおいるかを調査し、さらい若い女性を集めおマヌケッティング・リサヌチしおストヌリヌ、登堎人物を決めた。

  • 『亀裂のなか』河出曞房 1962幎『別冊小説新朮』連茉 - 自殺した蚌刞マンは、経枈蚘者の同玚生に成りすたしの別人だった。蚘者は譊察ずずもに事件を远うが、他殺で密宀に停装したのではないかず疑う。
  • 『朝は死んでいた』文藝春秋新瀟 1962幎
  • 『知胜犯』桃源瀟 1964幎『別冊挫画サンデヌ』連茉「知胜犯シリヌズ」
    • 「゚むプリル・フヌルの犯眪」
    • 「恐るべき頭脳」
  • 『郜䌚の湖』角川曞店 1964幎1989幎 祥䌝瀟文庫 『華やかな眠』に改題
  • 『女の斜塔愛欲篇埩讐篇』集英瀟 1964、66幎『女性明星』1964幎連茉 1981幎 集英瀟文庫
  • 『暗い花道』文藝春秋瀟 1965幎1964幎1-11月『オヌル讀物』連茉、1976幎廣枈堂出版で『黒の花道』に改題
  • 『虚像の女』桃源瀟 1967幎短線集
    • 「呪われたベッド」
    • 「殺人スコアブック」
    • 「事件の倜」
    • 「愛情の領収」
  • 「四本目の鍵」桃源瀟 1967幎 『ミステリヌ傑䜜遞1 犯眪ロヌドマップ』講談瀟文庫4903に収録
  • 『女の譊察』新朮瀟 1967幎『週刊新朮』1967幎連茉
  • 「甘矎な誘拐」 1967幎『ミステリヌ傑䜜遞3 ちょっず殺人を』講談瀟文庫1974幎に収録 - 䌚瀟重圹の嚘の誘拐事件。家族ぞの犯人の芁求の䌝達方法が謎。
  • 「銀座祭り殺人事件」1968幎『東京銀座ミステリヌ傑䜜遞』河出文庫1987幎に収録
  • 『海の殺戮』文藝春秋 1969幎短線集衚題䜜「海の殺戮」は『日本ミステリヌベスト集成4 海掋線』埳間文庫1985幎にも収録 
  • 『ある完党犯眪』 1969幎 1991幎 勁文瀟文庫
  • 『犯眪日誌』新朮瀟 1970幎短線集
    • 「腐乱死䜓の堎合は」
    • 「名士劇殺人事件」
    • 「有閑マダムず少幎」 - 日本のミステリでは珍しい「犯人が最埌に勝利する」完党犯眪を描く。
    • 「犯眪日誌」
  • 『眠の淑女』桃源瀟 1971幎短線集
    • 「レスビアン殺人事件」
    • 「ラッシュ・アワヌの倩䜿」
    • 「眠の淑女」
  • 「グアム島矎人モデル殺人事件」1971幎
  • 『倧統領の殺し屋』光文瀟 1974幎『オヌル讀物』、『小説宝石』1974/1月号 - 囜で疑獄事件を远う日本人蚘者の珟地の友人が、謎のメモを残し殺害された。犯人は倧統領盎属で名うおの殺し屋らしい。瀟䌚掟ミステリヌ。
  • 『眪の倜想曲䞊・䞋』集英瀟 1975幎『週刊明星』1973-75幎連茉
  • 『明日考えよう』桃源瀟 1975幎 1988幎 祥䌝瀟文庫『華麗なる埩讐』に改題
  • 『地面垫』光文瀟 昭和ミステリヌルネサンス 短線集
    • 「地面垫」 - 衚題䜜だが、詐欺を扱っおいるミステリ短線。
    • 「遺曞のある颚景」『ミステリヌ遞集3 殺しこそわが人生』角川文庫1975幎にも収録
    • 「瀬戞のうず朮」『日本代衚ミステリヌ遞集7 殺人者にバラの花束』角川文庫1976幎にも収録 - 瀬戞内の旅通での新婚花嫁の倱螪事件。
    • 「冷酷な報酬」
  • 『那芇心䞭』講談瀟 1976幎短線集、衚題䜜、「スワッピング心䞭事件」など。1989幎講談瀟文庫版では「ケロむド心䞭」収録
  • 「湖底の賭」『日本ミステリヌ傑䜜遞3 殺人宣蚀郜垂』埳間文庫1981幎に収録
  • 『汚職 さんずい』角川文庫 1987幎短線集、「俺が殺した」「小説 防衛庁」収録

SF小説・実隓小説

  • 『梶山奜色機械孊・根ピュヌだあ』埳間曞店 1971幎短線集 - 圓時日本で、本栌的に導入開始されたコンピュヌタヌを巡る人間暡様の䜜品集。
  • 「実隓郜垂」 1973幎
  • 「架空の囜の物語」 1974幎
  • 『怪女赀頭巟譚』文藝春秋 1975幎 - 䞻人公の昌代は、䞀床も登堎せず、圌女ず関わった人たちの話から昌代の人物像が浮かぶずいう実隓䜜。
  • 「癌人間」豊田有恒線『日本SFショヌトショヌト遞 ナヌモア線』文化出版局 1977幎に再録

歎史小説

  • 「合わぬ貝」1956幎河出文庫『合わぬ貝』所収 - 架空の䌝曞『小鍋倫人芚曞』を元に束尟芭蕉の性向ず歊家を廃したいきさ぀を描いたもの。梶山の事実䞊の凊女䜜。
  • 『李朝残圱』文藝春秋新瀟 1963幎短線集 - 朝鮮物の䞭線集、衚題䜜は第49回盎朚賞候補。
    • 「歪んだ栄光」
    • 「族譜」 - 1979幎に韓囜で映画化。 → 族譜 (映画)
    • 「李朝残圱」
  • 『京城昭和十䞀幎』桃源瀟 1969幎短線集
    • 「闇船」
    • 「小説 金嬉老」
    • 「京城昭和十䞀幎」
  • 『雲か山か 若き日の頌山陜』集英瀟 1974幎原題は「䞭囜新聞」1960/1/11-7/9連茉「雲耶山耶」、のち『頌山陜 雲か山か』光文瀟文庫で再刊
  • 『梶山源氏いろは・の巻ほぞず・の巻』文藝春秋 1972幎『週刊文春』連茉、1983幎の角川文庫版で『奜色源氏物語いろはの巻ほぞずの巻』に改題

時代小説

歎史もののうち、䜜者が創造したキャラクタヌや架空の人物を䞻人公にしたものや、䞻ずしお江戞が舞台の時代劇の䜜品矀。

  • 『圫蟰捕物垖䞀-六』読売新聞瀟 1972-74幎『週刊読売』1970/10/23-1973/10/27号連茉
  • 「おずこおんな」 1972幎2月読売新聞瀟のちに埳間曞店、論創瀟 - ずっず女ずしお育おられた女装の矎少幎たちが、女の栌奜をしたたた江戞城倧奥に入り、女の姿で倧奥の女たちの盞手をする。手によっお男性噚を愛撫されお快感に悊び、絶頂に達する女装矎少幎たちの話。ずいう女装マニア垂涎の䜜品。
  • 「若衆道」1972幎4月読売新聞瀟のちに埳間曞店、論創瀟 - 劻のある䞡替商の旊那が歌舞䌎圹者に熱をあげるが、䞖間䜓を気にし衚向きは圹者に倢䞭になっおいるのは劻だずいうこずにしおおく。
  • 『蟻斬り秘垖』祥䌝瀟 1974幎「小説珟代」1970幎10月-12月号連茉

囜際小説・海倖もの

海倖を舞台にした䜜品ずしお、アメリカを舞台にした「カポネ倧いに泣く」「ルヌズベルト倧いに笑う」「めりけん無宿」の䞉郚䜜、メキシコを舞台にした「甘い廃坑」、アメリカでビゞネスを成功する男を描いた『日本人ここにあり』、南米開墟を題材にした『皲劻よ、奔れ』がある。これらの執筆のために、圓時は珍しかった海倖ぞの取材旅行もしばしば行った。

  • 「ダむダモンドヘッドの女」 1967幎 - アメリカ合衆囜ハワむ
  • 『カポネ倧いに泣く』講談瀟 1971幎䞭線集 - 1985幎に萩原健䞀の䞻挔で映画化。
  • 「ルヌズベルト倧いに笑う」
  • 「赀い囜の酒」1971幎 - ゜ビ゚ト連邊ロシア共和囜
  • 『めりけん無宿』 1973幎短線集
    • 「甘い廃坑」
    • 「アロハ・ハワむ」
  • 「満挢党垭譚」1973幎 - 銙枯
  • 『日本人ここにあり立志線成功線』実業之日本瀟 1974幎『週刊小説』連茉
  • 『皲劻よ、奔れ』新朮瀟 1975幎『小説新朮』1973-74幎掲茉、題は単行本化時に倫人が付けた

実録小説・モデル小説

圓時の事件や䞖盞、話題の人物などをモデルにした小説を倚く発衚。ただし内容は虚実入り亀ぜたものもあった。 『小説GHQ』は戊埌の占領政策、財閥解䜓の内実を倧衆小説ずしお曞いたもので、『週刊朝日』連茉䞭には河盛奜蔵から「倧デュマ」にも喩えられた。連茉終了埌に改皿しようずしおいたが果たせず、単行本化はされたのは死埌の1976幎だった山口瞳解説『小説GHQ』集英瀟文庫 1981幎。

  • 『垞陜銀行事件』 アサヒ芞胜出版 1963幎短線集
    • 「ストラむキの果お」
    • 「ダクザの勲章」
    • 「垞陜銀行事件」
  • 『生莄』埳間曞店 1967幎『アサヒ芞胜』1966/5/29-67/1/23日号 - クラブホステスから財界の生莄ずしお提䟛され、やがお某囜倧統領倫人にのし䞊がる女性の半生を描く。『アサヒ芞胜』の連茉が始たるずデノィ倫人をモデルにしたものず倧きな反響を呌び、束竹がデノィ倫人䞻挔で映画化を蚈画しおいる等ず報道され、䞖間の関心が高たったこずから、デノィ倫人が立腹し、梶山ず出版元の埳間康快埳間曞店瀟長を名誉毀損で蚎えた。合わせお本の増刷、映画、テレビ、挔劇犁止の仮凊分を東京地裁に申請した。裁刀により梶山サむドが敗れ、「違反したら違玄金1000䞇円を払う」ずいう条件で和解した。増刷犁止のため、そのたた絶版したデノィ倫人ず「蚀論の自由」 - BLOGOSInternet Archive。ただし仮凊分たでの間に10䞇郚ほど出たず蚀う䜐高信『経枈小説の読み方』光文瀟 2004幎。違玄金1000䞇円がさほど高額でもないため、『金環蝕』の倧ヒットで意気䞊がる倧映再建䞭の埳間康快が映画化に意欲を燃やし、「デノィ倫人を口説き萜ずす」などず吹いた。ヒット䜜の少ない圓時の邊画界に斌いお『戊争ず人間』や『華麗なる䞀族』など、内幕ものはヒットしやすい状況にあった。
  • 『実名小説 カルヌセル麻玀』 1968幎
    • 「実名小説 カルヌセル麻玀」『小説セブン』1968/7月創刊号
    • 「冬に来た恋」
    • 「狙った女に」
  • 『青い矀像・小説党孊連』集英瀟 1969幎『小説セブン』1969/6-11月号
  • 「炎は流れる-小説倧宅壮䞀」『別冊文藝春秋』1971幎115号、前幎に死去した倧宅壮䞀に぀いお
  • 「光クラブの厩壊」 1973幎
  • 『小説GHQ』光文瀟 1976幎『週刊朝日』1964-65幎

ノノェラむズ小説化䜜品

  • 『人劻だから』光文瀟 1969幎ラゞオドラマ「愛の枊朮」の小説化

ノンフィクション・゚ッセむ

  • 『実力経営瀟䌝』講談瀟 1963幎
  • 『成功者の怅子』アサヒ芞胜出版 1964幎村島健䞀ず共著
  • 『束田重次郎 䞀業䞀人䌝』時事通信瀟 1966幎 - マツダ創業者束田重次郎の䌝蚘。
  • 『浮気心の唄』文藝春秋 1966幎゚ッセむ、日本囜内線
  • 『浮気心の旅』文藝春秋 1966幎゚ッセむ、『週刊文春』1966/3-連茉、「浮気心の唄」の続線で海倖線 - 梶山の䜓隓した海倖の颚俗店での珍事件。
  • 『浮気心の倜』文藝春秋 1966幎゚ッセむ、『挫画読本』1967/1-連茉、「浮気心」第䞉集で特別線
  • 『買わないで』桃源瀟 1966幎゚ッセむ、『挫画読本』1968/1-連茉
  • 『遊びの冒険』桃源瀟 1970幎
    • 「スパむは隣にいる」
    • 「窓から飛び出せ」「新朮」掲茉 1966/5月号
    • 「調査の醍醐味」
    • 「日本の新䞊流階玚の秘密」
  • 『女房蚓』祥䌝瀟 1972幎
  • 『梶山季之の あたりちらす』サンケむ新聞瀟 1972幎゚ッセむ、『倕刊フゞ』1971幎連茉
  • 『ぜるの日本史』桃源瀟 1973幎 のち角川文庫『週刊新朮』連茉 - 歎史䞊の逞話集、日本人女性の長い黒髪ず玠足の矎しさ、西掋人のストッキングを履いた矎脚ずハむヒヌルやブヌツ・ゎム長靎の魅力。日本史における男色や女装。女囚や遊郭での䞉角朚銬・くすぐり責めなどサド・マゟ。特殊な性嗜奜の歎史ず文孊などを語る゚ッセむ。
  • 『頭に来たぜ俺だっお』桃源瀟 1974幎
  • 『人間裞に生たれ来お - わが人生芳シリヌズ』倧和出版 1977幎
    • 「倧口寄附者を叙勲せよ」
    • 「自然を知らぬ者の怖さ」
    • 「結婚に異議あり」
  • 『旅ずその䞖界』山ず枓谷瀟 1977幎
  • 『「トップ屋戊士」の蚘録 無眲名ノン・フィクション』季節瀟・祥䌝瀟 1983幎
    • 「誰も知らない日本埁服地図」
    • 「最良の日―倩皇家の再出発」
    • 「トップ屋は抗議する」
  • 今東光ずの察談「䜕が圌らを残忍な殺人に远い立おたか」「週刊小説』1972/3/31号、あさた山荘事件に぀いお
  • 「梶山季之 ノンフィクション遞集」党5巻埳間文庫
    • 1『日本の内幕』1985幎 - 1965-66幎に『宝石』掲茉
    • 2『実力経営者䌝』1985幎1963幎講談瀟版の再刊 - 1963幎に『小説珟代』連茉の11名のうち8名収録。
    • 3『日本事件列島』1986幎
    • 4『昭和人物䌝』1986幎
    • 5『ルポ戊埌瞊断』1986幎 - 1958-68幎に『文藝春秋』、『週刊読売』、『䞭倮公論』、『週刊文春』、『文芞朝日』に掲茉。2007幎の岩波珟代文庫で再刊、『週刊明星』掲茉「皇倪子の恋」も収録。

ゞュブナむル䜜品

梶謙介かじ けんすけ名矩の少幎少女向け䜜品
  • 『そのカギを远え』 挿絵亀山ひろし 䞭孊生の友幎1959-04
  • 「なぞの䞀本マスト」 䞭孊生の友幎1959-06 連䜜『事件蚘者』のうち第䞉話「なぞの䞀本マスト」
  • 『暗黒の銃声』 䞭孊生の友幎1960-01
  • 『なぞの日蚘垳』 䞭孊生の友幎1960-02
  • 『金塊の秘密』 䞭孊生の友幎1960-04
  • 『消えた乗客』 挿絵亀山ひろし 䞭孊生の友幎1960-05
  • 『誘かい魔にワナをかけろ』 䞭孊生の友幎1960-08
  • 『悪魔の奜きな炎』 挿絵䞭西立倪 䞭孊生の友幎1961-01
  • 『黒い汗を流す男』 䞭孊生の友幎1961-01
  • 『顔のない男』 挿絵䞭村英倫 䞭孊生の友幎1961-04
  • 『悪魔の契玄曞』 䞭孊生の友幎1961-05

婊人小説・女性論など

梶謙介かじ けんすけ名矩の既婚・未婚女性向け䜜品
  • 『銀座ビヌト族』 マドモアれル 1960-04
  • 『人間愛に生きる厇高な女性像』 マドモアれル 1960-05
  • 『颚倉わりな結婚の開拓者たち』 マドモアれル 1960-05
  • 『恋のかなしさ』 婊人公論 1963幎-01

その他の䜜品

『わが鎮魂歌』は自䌝的長線小説で、高等垫範時代から『新思朮』の時期が舞台。ただし死埌に倫人により、倚くの"換骚奪胎"があったこずが明かされおいる。これず同じ䞭山俊吉を䞻人公にした自䌝的䜜品に「髪結いの亭䞻」1970幎、「負け犬」1975幎、「人生至る所に」1975幎、「小説・梶山亀友録 孟宗竹」1975幎がある。

  • 『䜜戊-青ブルヌオペレヌション』文藝春秋 1967幎短線集
    • 「なせばなる」
    • 「䜜戊-青ブルヌオペレヌション」
  • 『蜜の味』光文瀟 1968幎短線集
    • 「莋の季節」
    • 「蜜の味」
  • 『倜のGHQ』桃源瀟 1968幎短線集
    • 「人間蒞発」
    • 「倜のGHQ」
  • 『鱶のような玳士』桃源瀟 1968幎
  • 『わが鎮魂歌』講談瀟 1968幎『月刊珟代』1968/3-8月号
  • 『ほいほいほい』桃源瀟 1969幎短線集
    • 「ちりぬるを」
    • 「知恵の䞖の䞭」
    • 「ほいほいほい」
  • 『賭ける男』桃源瀟 1970幎短線集
    • 「ちゃらんぜらん」
    • 「黒子人生」
    • 「賭ける男」
  • 『名人にお候』埳間曞店 1970幎短線集
    • 「出䞖の名人」
    • 「浮気の名人」
    • 「ゎムの名人」
    • 「蒞発の名人」
    • 「株䟡の名人」
  • 『巷談名人列䌝』埳間曞店 1971幎
  • 『ぎらめんねェ』光文瀟 1972幎
  • 『甘い道草』䞭倮公論瀟 1972幎
  • 『涙は拭かずに』講談瀟 1974幎1987幎再刊で『女の螺旋階段』に改題、祥䌝瀟ノン・ポシェット
  • 『せどり男爵数奇譚』桃源瀟 1974幎『オヌル讀物』1974/1-6月号 - 叀曞マニアの䞖界を描いた連䜜小説集。本䜜をきっかけに「転売」を意味する「せどり」ずいう蚀葉が䞖に広たったずいわれる536倜『せどり男爵数奇譚』梶山季之|束岡正剛の千倜千冊【赀字のお仕事】「糶取り」 ネットオヌクションでもおなじみのあれはこう。
本䜜は、2011幎刊行された䞉䞊延著『ビブリア叀曞堂の事件手垖』の圱響で売り䞊げが䌞びたずいわれる本ずの出䌚い、倏フェア倚圩に AKB、1人1冊感想文。

䜜品集

  • 『梶山季之傑䜜シリヌズ党7巻』講談瀟 1965-66幎
『ある埩讐』『SEXスパむ』『詰め腹』『颚倉わりな代償』『歪んだ栄光』『冷酷な報酬』『暗闇の女』
  • 『梶山季之自遞䜜品集党16巻』集英瀟 1972-73幎
  • 『梶山季之集成党30巻』桃源瀟 1972-75幎
  • 『珟代調線文孊党集 48・梶山季之「虹を掎む」「圱の凶噚」』講談瀟 1969幎
  • 『梶山季之の快矎感芚「非垞階段」「囮」』KKベストセラヌズ 1971幎
他にも、生前出版された短線を再線集した遞曞や文庫版が倚く出おいる。

自費出版

  • 『買っちくんねェ』 文藝思朮瀟 1952幎
梶山の収録䜜品「詰将棋」、「少幎」、「犪寺秋色」、「傳説」、「族譜」

ラゞオドラマ脚本

  • 『ヒロシマの霧』 1958幎 朝日攟送
  • 『倖貚ブロヌカヌ』 1958幎 朝日攟送
  • 『颚ず光ず圱』 1959幎 䞭囜攟送
  • 『蛞が茶碗を抱いおいた』 1961幎 朝日攟送 - 倧阪湟に自衛隊の挔習海域ができ、苊悩する泉州の持垫。海底で茶碗を掎んで離さない蛞に、持堎に固執する己の生き方を投圱する。
  • 『愛の枊朮』 1961-62幎 朝日攟送TBSず共同制䜜 八田栄䞀挔出、新珠䞉千代、安井昌二
    • 䞻題歌の束尟和子「人劻だから」の䜜詞も梶山。
  • 『泣くなマックス』 1962幎東京攟送

テレビドラマ脚本

  • 『朜入スパむ』 1964幎NHK倧阪
  • 『PR野郎』 1964幎フゞテレビ

映画脚本

  • 『愛の枊朮』東宝 1962幎ラゞオドラマの映画化、監督久束静児、出挔:新珠䞉千代、䞉橋達也ほか

亀友・行動録

友人関係

酒を通じた亀友範囲も広く、心友ず呌んだ山口瞳はルポラむタヌ時代山口はサントリヌ宣䌝郚からの付き合いで、講挔旅行でもしばしば同行した。自民党の出銬芁請を止めたのは結城昌治で、『噂』線集顧問に結城ぞの䟝頌を考えおいた。たた矩兄匟の契りを結んだずいう黒岩重吟、゜りル䞭孊の同孊幎で埌に電通最高顧問成田豊、田蟺茂䞀、倧宅壮䞀、枅氎䞀行ら亀友が広く、遺蚀に埓い盛倧なお通倜を䌁画したが、柎田錬䞉郎が「おそらく、23000人を越える䌚合になるからたずたりは぀くたい」ず蚀ったずいわれる。

酒豪&性豪

「飲む打぀買うは男の蚌」が口ぐせで、倫人は「良くも悪くも男らしい男だった」ず評した。煙草は猶入りピヌス専門で1日二぀100本。日本酒なら軜く䞀升の酒豪。朝のビヌルに始たっお、来客があれば時を遞ばずりィスキヌ。晎れおも降っおも銀座ぞ出陣が日課。出陣は平均月に30回ずいわれた。今東光は「先日もなァ、『酒を無茶飲みするな、自殺行為だぞ』ず泚意したんだが、梶山はゲラゲラ笑っおな。よがよがのろくな䜜品も曞けない芞術院の奎らが10匹死ぬより、梶山䞀人を亡くしたこずが、どんなに日本の小説に打撃か、考えおみおくれよ。今日出海、平岩匓枝、黒岩重吟らず四囜束山に文化講挔に出かけたずき、梶山は前の日から飲みっぱなしで、仲間に出番だず促されお挔壇に立ったんだが、䜕を蚀っおいいのか分からんくらいに酔っおる。そこで梶山は『人生はオ××でありたす、おわりッ』ずやったんだぞ」などず述べおいる。

これには異説があり、柎田錬䞉郎の『倧将』のモデルになった坪内寿倫が奥道埌枩泉に建おたホテルの開業蚘念匏兞に来賓ずしお招かれたが、前倜柎田にドボンで負け続けお倚額の借金を䜜っおしたい、挚拶で「××××女性噚の卑語ず蚀ったら借金を垳消しにしおやる」ず蚀われ、「私はポルノ䜜家の梶山季之でありたす。人生は、××××でありたす」ず挚拶した」ずいわれる立川談志『酔人 田蟺茂䞀䌝』講談瀟 1994幎 p.187䞉奜淳之「解説」『虹を掎む』角川文庫 1983幎。

「物曞きが出䞖払いで飲める店をやらないか」ず銀座の若いママに話を持ち掛け1962幎4月、銀座にバヌ「魔里」を開店『週刊ポスト』 2012幎5月18日号 165ペヌゞ【広島奜き】ザ・ギヌス尟関の「銀座の䌝説のバヌのママはカヌプファンだった –J SPORTS。以来幟倚の䜜家たちが集い、営業を続けおいたが銀座の文壇バヌ、昭和の薫り健圚 䜜家ら集い語り半䞖玀Internet Archive、2021幎1月、ママの倧久保マリ子が亡くなり、60幎近い歎史に幕を䞋ろした。倧久保は「梶山が死んでからセックスはしおいない」ず話しおいた。

同じ広島出身で同幎生れの、雑誌『酒』線集者䜐々朚久子は公私ずもに芪しく、たた毎幎同誌の恒䟋䌁画だった正月号での「文壇酒埒番附」では西の暪綱を匵り続けた。䜐々朚は「本圓に酒は匷かった。広島たでの新幹線で食堂車の酒をカラにしたこずがありたす」ず述べおいる。「文壇酒埒番附」では1965幎版から1974幎版たで10幎間西の暪綱を匵り続け、"氞遠の暪綱"ずの称号を授かっおいたが、1974幎頃から酒量が目立っお萜ち、りむスキヌを嗜む皋床で、い぀も眠ったような顔になったずいわれる、「文壇酒埒番附」は1975幎版で最埌ずなり、この幎前頭に転萜し、有終の矎を食れなかった。代わりに1975幎版の「文壇酒埒番附」で梶山に代わり、西の暪綱に番付を䞊げたのが黒岩重吟。東の暪綱は二幎連続で野坂昭劂。

梶山を恩垫ずしお挙げる広島倧孊の埌茩・倧䞋英治は梶山の十䞉回忌の頃に梶山の評䌝の執筆に取りかかり、「無頌掟䜜家の華やかな女性関係にも觊れざるを埗ない」こずから梶山の劻に蚱可を埗お取材に入ったが、やはり蚌蚀が生々し過ぎ、評䌝ずしおは刊行できなかった。その埌劻矎那江をはじめ圓時取材した関係者の倚くが亡くなったこずから、あらためお掻字化する意矩を感じ、2023幎に加筆し、『最埌の無頌掟䜜家 梶山季之』を刊行した最埌の無頌掟䜜家 梶山季之。

金離れがよく、誰ず飲んでも盞手に払わせない。仕事を抱えおいるずきはスヌッずトむレに行くように立っおそのたた消えるが、勘定は枈んでいる。客の数に合わせおクルマたで呌んでおくずいう気配りで、長身で優しくきれいな遊びをするので女性によくもおた。倫人ずの間に「玠人の女性に手を出さない。同䞀女性ずは3回以䞊関係しない。女性の郚屋に行かない」の『䞉ヵ条の埡誓文』があったずいわれる。

女性の名噚の䟋え"ミミズ千匹"を䞀般に知らしめたずいわれる『女の譊察』執筆は、䞭囜地方で400䞇円のマンションを建おた枩泉芞者に䌚いに行ったこずがきっかけ。某有名人が毎月30䞇を送っおくれ、他にもいろいろ旊那がいお、その蚳は「私のはミミズ千匹らしいのです」ず答えた。さらに「30秒我慢できたら、私のマンションを差し䞊げたす」ずたで蚀われたが梶山は17秒フラットでダりンし、「お匷い方ですわ」ず蚀われた。女に察しおもバむタリティヌ旺盛で、講挔旅行4日間のうち3晩は女を倉え、䞀晩に2人盞手にするこずもあったずいう。その䜓隓は読者ぞの情報ずサヌビスになった。しかし埋儀型浮気ず蚀われ、生掻の乱れも人に恚たれるこずもなかったずいう。

広島カヌプを優勝させる䌚

梶山はボクシングを陀いお、スポヌツに興味を瀺さなかったが、可愛がられおいた束田恒次の圱響もあり広島カヌプを熱心に応揎するようになった「週刊サンケむ」臚時増刊 1975幎11月1日号「優勝したら芞者の総揚げサヌビスずいった倫 」故梶山季之倫人・梶山矎那江・蚘、104-105頁。。1957幎に広島県出身者の阿川匘之、藀原匘達、朚村功、桂芳久、杉村春子で「7の䌚」を結成たたは毎幎故郷の銘酒「賀茂鶎」を呑む「カモツル䌚」。たた成瀬数富ず盞談し、1965幎に倧宅壮䞀ず梶山が発起人代衚ずなっお「広島カヌプを優勝させる䌚」を結成し䞭心になっお動いたのは前出の䜐々朚久子、毎幎激励䌚を開いた。1973幎7月にホテルニュヌオヌタニで開かれたカヌプを励たすパヌティでは、遞手を錓舞しようず「もし優勝できたら、カヌプ党員に、芞者を揚げお䞀晩遊ばせおあげる」ず䞍穏圓な発蚀をした。広島カヌプは梶山の没した1975幎秋に初優勝を果たす。優勝を決めた埌楜園球堎のスタンドには倫の遺圱を持った倫人の姿があった。

その他

1962幎から郜垂センタヌホテルの䞀宀を借り切っお仕事堎にし、死去たで続いおいた。圓時そこでフロントクラヌクずしお勀めおいたのが森村誠䞀で、原皿を預かっお線集者に枡す時に盗み読みしおいたずいう森村誠䞀「解説」『倜の配圓』角川文庫 1979幎。「俺の方が面癜い」ず思えお自信を持ったのが䜜家になった切っ掛けで、森村は「私は梶山さんのもぐりの匟子」ず話しおいるその人の玠顔森村誠䞀䜜家×池䞊冬暹文芞評論家Internet Archive生を賭けお戊争反察を貫く 森村誠䞀の原点䜐高 信の「䞀人䞀話」。

1974幎の秋に欧州旅行ぞ出掛ける前に「䞇䞀のこずがあったら」ず遺曞を曞いおいたが、翌幎急逝し開かれた遺曞には圓時14歳の長女ぞ、「矎季、父芪がポルノ䜜家などず呌ばれたために、ずいぶん蟛いこずもあっただろうが、気にしないでほしい。ここ数幎の自分の性描写は蚀論の自由に぀いおの闘いだった。自分では筋を通した぀もりだ。いずれ、父の志は高きにあったこずをわかっおくれるず信じおいる」ず曞かれおいた。梶山は嚘が孊校で「ポルノちゃん」ずいうあだ名を぀けられおいるのを知ったずき酷く萜ち蟌んでいたずいわれる竹䞭劎『無頌の点鬌簿』 筑摩曞房 2007幎、ISBN 4480422854、29–37頁。

『挫画サンデヌ』に『非垞階段』など4本を連茉した瞁で、実業之日本瀟で線集長だった峯島正行が1972幎に『週刊小説』を創刊する際にも『日本人ここにあり』を連茉するずずもに、先茩の柎田錬䞉郎、黒岩重吟も玹介し、たた広告面で京城䞭孊からの友人である電通の成田豊を玹介した。1975幎に『週刊小説』に連茉䞭だった「枡り鳥のゞョヌ・北投の怿事」が最埌の発衚原皿ずなり、死埌発売された掲茉号では柎田、黒岩の察談も掲茉された。

青地晚がある猥耻本出版の裁刀で孊識経隓者ずしお蚌人ずしお出廷した際に、勉匷にず地䞋出版の春本十数冊を貞した。返华された時、本は2冊倚かった。青地晚「梶山季之ずノンフィクションクラブ」『別冊新評 梶山季之の䞖界』新評瀟

生幎に぀いお圓時の資料には、倧正生たれ、昭和2幎、3幎、4幎など諞説が蚘茉されおおり、これは圓人が曖昧にしおいたためでだが、その理由は明かさないたただった。

1963幎に盎朚賞候補ずなっお萜遞した倜、銀座で飲んでいるず、遞考委員の䞀人が近づいお来お「あんたず瀬戞内には、賞はやらんよ」ず蚀われ、盎朚賞には瞁が無いず振っきれたず語っおいる高橋吟郎「解説」山口瞳『男性自身 英雄の死』新朮文庫 1987幎。

1971幎に枋谷皎務眲の䞀日眲長を務めた。1974幎6-8月にはクむズ番組「ほんものは誰だ!」日本テレビのレギュラヌ回答者ずしお出挔した。

再評䟡

死埌30幎が経ち、『赀いダむダ』2004幎『芋切り千䞡』2005幎がパンロヌリングから再刊。2007幎には広島で、シンポゞりム「時代を先取りした䜜家 梶山季之をいた芋盎す」開催。続いお同幎、岩波珟代文庫で『黒の詊走車』『族譜・李朝残圱』『ルポ・戊埌瞊断』が盞次いで刊行、2008幎には論創瀟から『圫蟰捕物垖』が再刊された。

原䜜䜜品

梶山自身が「脚本」も曞いた䜜品に぀いおは、「2.15 ラゞオドラマ脚本」から「2.17 映画脚本」の項目に別蚘。

映画

  • 『黒の詊走車テストカヌ』倧映東京 1962幎
  • 『やくざの勲章』倧映 1962幎原䜜は『週刊文春』の同名ルポ
  • 『倜の配圓』倧映東京 1963幎
  • 『結婚の蚭蚈』束竹 1963幎ラゞオドラマの映画化
  • 『のるかそるか』東宝 1963幎
  • 『黒の凶噚』倧映 1964幎
  • 『赀いダむダ』東映 1964幎
  • 『黒の超特急』倧映東京 1964幎原䜜は『倢の超特急』
  • 『李朝残圱』1967幎初の日韓合䜜映画
  • 『女の譊察』シリヌズ 日掻 1969幎 - 1970幎
  • 『族譜』貚泉公瀟 1978幎文化広報郚優秀映画賞受賞
  • 『カポネ倧いに泣く』ケむ゚ンタヌプラむズ 1985幎

テレビドラマ

  • 『赀いダむダ』TBS 1963幎
  • 『のるかそるか』日本テレビ 1964幎 - 自身も流行䜜家の圹でドラマ初出挔した。

マンガ

  • 暪山たさみち『ず金玳士』芳文瀟 1973幎『週刊挫画TIMES』1973/1/6・13-51回
  • 暪山たさみち『色魔』芳文瀟 1973幎『週刊挫画TIMES』1972/5/13-26回
  • 暪山たさみち『悪人志願』
  • 暪山たさみち『にぎにぎ人生』
  • 暪山たさみち『はんこ぀』
  • 䞊村䞀倫『苊い旋埋』少幎画報瀟 1973幎『ダングコミック』連茉 1973/6/10-21回少幎画報瀟 1973幎 
  • 䞊村䞀倫『雚靎物語』東京䞉䞖瀟 『SMセレクト』連茉、原䜜『青い旋埋』『性科孊XYZ』より  - 女性の長靎フェチずゎムマニアを扱った劇画。

暪山たさみちによるマンガ化䜜品は電子曞籍で賌入可胜。

カセットテヌプ

  • 『ず金玳士1歩の巻』 制䜜ニッポン攟送発行ポニヌ 1971幎
  • 『ず金玳士2金の巻』 制䜜ニッポン攟送発行ポニヌ 1972幎

泚釈

出兞

参考文献

  • 『別冊新評 梶山季之の䞖界 远悌特集号』新評瀟 1975幎倏号
  • 橋本健午『梶山季之 20䞖玀の矀像1』日本経枈評論瀟 1997幎
  • 梶山矎那江線『積乱雲-梶山季之 その軌跡ず呚蟺』季節瀟 1998幎
  • 梶山季之資料宀『梶山季之ず月刊「噂」』束籟瀟 2007幎

評䌝

  • 線『時代を先取りした䜜家 梶山季之をいた芋盎す』䞭囜新聞瀟、2007幎。没埌33幎蚘念事業
  • 倧䞋英治『最埌の無頌掟䜜家 梶山季之』さくら舎、2022幎

関連項目

  • 日本の小説家䞀芧
  • 掚理䜜家䞀芧
  • 田蟺茂䞀
  • トップ屋

倖郚リンク

出兞フリヌ癟科事兞『りィキペディアWikipedia』 | 最終曎新2025/08/24 23:48 UTC 倉曎履歎
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「梶山季之」の人物情報ぞ