石原和幸 : ウィキペディア(Wikipedia)

石原 和幸(いしはら かずゆき、1958年 - )は、長崎市出身の景観アーティスト。庭園デザイナー。株式会社石原和幸デザイン研究所代表取締役。 ガーデニングの本場・イギリスの「チェルシー・フラワー・ショー」で3年連続(2006年 - 2008年)ゴールドメダル受賞 &quot;Oasis of peace in Tokyo&quot;, The Japan Times, 24 October 2013 <i>About Kazuyuki Ishihara</i>, Kazuyuki Ishihara Design Laboratory, archived from the original on 2019-01-13, retrieved 2019-03-08 Robin Lane Fox (24 May 2017), &quot;Chelsea Flower Show review: a springtime treat&quot;, Financial Times。よしもとクリエイティブエージェンシー所属(マネジメント契約)。

経歴

(より)

1958年、長崎市で生まれるKazuyuki Ishihara Design Laboratory Official Website。久留米工業大学HTBガーデニングワールドカップ2014 日誌8日目 では、交通機械工学科に所属。当時の夢は「モトクロスのレーサーになりたい」。卒業後、自動車販売会社「マツダオート長崎」に就職。整備士となる。整備の仕事の傍ら、大学時代に知人から「花屋はもうかるぞ」と聞かされていたことが頭の片隅に残っており、生け花の本流「池坊」に入門。22歳のときで、池坊生け花の勉強を開始しKazuyuki Ishihara Design Laboratory Official Website、強く感動、23歳の頃、「人生これで行くんだ」と決意。勤務先近くの路上販売の生花店に「給料なしで雇ってください」と飛びこむ。

25歳の時、独立。実家の牛小屋を改造して「花風」という名称で開店。1982年7月、長崎大水害に見舞われ、全財産である軽トラックが流され、花畑も全滅する。

その後、生花販売の「花泉」に雇われる。商店街の店舗を1人で受け持ち、畳一畳のスペースながら、月300万円もの売り上げをあげるようになる。その秘訣は、お客さんのよろず相談、頼まれ事をひたすら引き受けたこと。いつも走って花を届けるため、「銅座の」とあだ名される。

29歳で再び独立したが、花市場に入る許可が得られなかった。直接生産者のところに足を運び、花を仕入れていたところ、知人から福岡県 久留米市の花市場を紹介される。長崎から片道3-4時間かけ、車で寝泊まりしながら仕入れに通う。

長崎一の繁華街・銅座で、自販機置き場など小さなスペースに次々と店を出し、2年間で30店をオープン。心に抱いたモットーは「花を売らずに、夢を売る」。時には、3000円の花束を長崎から福岡まで自ら届けるなど、採算を度外視した行動で顧客を感動させ、ファンを増やしていった。

35歳の頃から庭づくりを始める。37歳の時、父親の死をきっかけに「自分は何のために生きているのか」と考え始める。

41歳の時、石原の成功を聞きつけた大手商社から合弁会社設立のアプローチを受ける。計画では「全国800店、従業員数千人。5年後には株式を店頭公開する」というもの。東京進出し、港区白金に本社を置く。ところが売り上げは伸びず、8億円の負債を抱え、2年で会社をたたむ。

長崎で原点に戻り、庭づくりと花の販売で、借金を返済。45歳の時、世界一権威のある庭と花のコンテスト「チェルシー・フラワー・ショー」の存在を知る。現地イギリスでレベルの高さを目の当たりにして衝撃を受け、挑戦を決意する。

2004年、「チェルシー・フラワー・ショー」初挑戦。銀メダルに当たるシルバーギルトを受賞。2005年、長崎市から特別表彰を受ける。

2006年、「チェルシー・フラワーショー」再挑戦で、初めてゴールドメダルを受賞。2007年、「チェルシー・フラワーショー」で再びゴールドメダルを受賞。

2008年、「チェルシー・フラワーショー」で3年連続でゴールドメダルを受賞。

2009年10月3日、東日本ハウスと業務提携を結び、同社モデルハウスのデザインや同社ガーデニングセミナーなど行う - 東日本ハウス提案4 緑化|環境への取り組み|注文住宅の東日本ハウス - 東日本ハウス。

2011年、「チェルシー・フラワーショー」で、作品の庭の前でエリザベス女王と談笑。その様子が英国BBCに報じられる。その際、女王から「あなたは緑の魔法使い(Green Switch)ね」と言われ、以後これが彼の呼び名となる。BBC - Chelsea Flower Show 2011 - Photographs and pictures - BBC

2012年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン賞受賞。

2012年3月9日、羽田空港国内線 第1旅客ターミナル内の屋内庭園「花の楽園」(150m)を手がける第1ターミナル 出発エリア・屋上エリア リニューアル完了!|日本空港ビルデング株式会社 - 日本空港ビルデング株式会社。2012年3月頃、「花と緑の力で幸せな人を増やしたい」という石原氏の思いに共鳴した人々が、勝手連的組織「石原和幸サポーターズ世界的なランドスケープ・アーティスト石原和幸さんのサポーターズサイトです。チェルシーチャレンジ情報やイベント情報など、楽しく元気のでる情報をお届けします。 - 石原和幸サポーターズサイト! - 石原和幸サポーターズ」を発足、支援の取り組みを行っている。

2013年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン賞2年連続受賞。

2014年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン賞3年連続受賞。

2015年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。

2016年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。プレジデントアワード受賞。

2016年、JR大阪駅北側の再開発エリア「うめきた2期」の庭園「うめきたガーデン」の2つの庭園や10万株の花畑をプロデュース(開園10月7日、運営は産経新聞社など)。そのほか、新潟県の妙高高原、長崎県の雲仙普賢岳で、花と緑で町をよみがえらせる「里山プロジェクト」に取り組んでいる。

2017年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。

2018年、「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン賞5度目の受賞。今回で10度目のゴールドメダルを受賞。

2019年、「チェルシー・フラワーショー」で発表した都市環境から自然環境への切り替えをテーマとした職人の庭「Green Switch」はつくし、アイリス、カエデ、苔、松、クレソンが植えられており、2つの滝と茶室を設けているSimon Swift (16 January 2019), &quot;Everything you need to know about the RHS Chelsea Flower Show 2019&quot;, Good Housekeeping。本作品は「チェルシー・フラワーショー」で、ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。今回で11度目のゴールドメダルを受賞。本作品でゴールドメダルを8年連続受賞。

作品

いずれも基本的に、石原氏が育った長崎の里山風景を原点としている石原和幸プロフィール|ガーデンデザイン ランドスケープアーティスト 石原和幸デザイン研究所 - 石原和幸デザイン研究所。

  • 「源」
    熊本県 南阿蘇村で着想を得る。雨が大地にしみ込み、川の流れとなり、海にそそぎ、やがて再び雲となる、という循環を表現。2004年英国チェルシーフラワーショー出品作品。シルバーギルトメダル受賞。シックガーデン部門第2位
  • 「青嵐」
    初夏に吹きわたる青葉を揺らす風がコンセプト。2006年英国チェルシーフラワーショー出品作品。ゴールドメダル受賞。シックガーデン部門第1位。ベストシックガーデン受賞。
  • 「雲庭」
    2007年英国チェルシーフラワーショー出品作品。ゴールドメダルを受賞。シティガーデン部門第1位。
  • 「緑の扉」
    2008年英国チェルシーフラワーショー出品作品。ゴールドメダル受賞。アーバンガーデン部門第1位。
  • 「緑風庭」
    2008年シンガポール・ガーデン・フェスティバル出品作品。ランドスケープガーデン部門ゴールドメダル受賞。Best of show賞。
  • 「風花-kazahana-」
    2010年英国チェルシーフラワーショー出品作品。シルバーメダル受賞。ショーガーデン部門第3位。
  • 「花の楽園-緑の詩をきかせたい-」
    2011年英国チェルシーフラワーショー出品作品。シルバーメダル受賞。ショーガーデン部門第3位。
  • 「里山のくらし~本原3丁目309番地」
    2012年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン受賞。
  • 「An Alcove Garden 床の間ガーデン」
    2013年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン賞2年連続受賞
  • 「桃源郷」 2014年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。ベストガーデン賞3年連続受賞
  • 「江戸の庭」 2015年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。
  • 「ガレージガーデン」 2016年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。プレジデントアワード受賞。
  • 「御所の庭」 2017年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。
  • 「おもてなしの庭」 2018年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。ベストガーデン賞5度目の受賞。
  • 「グリーンスイッチ」 2019年英国チェルシーフラワーショー出品作品。アーティザンガーデン部門ゴールドメダル受賞。アーティザンガーデン部門第1位。

活動

石原和幸氏プロフィール - 砂場 入替 砂 白い砂 ホワイトサンド 家庭用砂場 抗菌砂、放射線対策 - ビーチマガジンBeach Magazine

商業施設の緑化

  • 里山と店舗の融合事業
    「隠れ家ダイニング青山風花」(Bar風花)と「flower&cafe風花」(東京都港区南青山)。「都会の中の里山」がコンセプト。店内の緑は、草花や盆栽、観葉植物など100種類以上。
  • 老健施設の緑化
    わかば会(長崎)など。角人々や働く人々が安らげる空間づくり。
  • ランドスケープデザイン
    リゾート施設のランドスケープデザインや分譲マンション・分譲建売物件のデザイン
  • 旅館のリガーデン事業
    有福温泉ぬしや(島根県 江津市)など。旅館の緑化デザインや、プロデュースを行う。
  • 壁面緑化
    殺風景になりがちな店舗やビルなどの壁面を、奥内、屋外問わず、緑の植物で覆う。見た目の爽やかさはもちろん、気温上昇の抑制効果などある。

セミナー

園芸愛好家向けのセミナーのほか、起業家向け、町おこし、花を通じてのセラピーなど、様々なテーマで実施している。

緑化活動

国内外問わず、花や木を植える活動を実施。企業のCSR活動「カンパニーツリープロジェクト」も手がける。

テラコッタドール

植木鉢を用いた大きな緑の人形(テラコッタドール)の制作。

出演

テレビ番組

  • ソロモン流(2008年8月3日・2012年4月22日、テレビ東京)
  • ぶらり途中下車の旅(2010年8月28日、日本テレビ)
  • 男たちのクレド(2010年11月25日、テレビ東京)
  • 課外授業 ようこそ先輩(2011年12月3日、NHK総合テレビ)
  • 一流魂(2012年3月4日、TOKYO MX)
  • 新報道2001(フジテレビ系列)7時30分 - 8時55分
  • 逆転人生(2020年10月19日、NHK総合)
  • 情熱大陸(2023年6月25日、MBS・TBS系列局)

ラジオ番組

外部リンク

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