清水透 : ウィキペディア（Wikipedia）

清水 透（しみず とおる、1950年7月4日 - ）は、富山県出身の元プロ野球選手である。1978年から1983年までの登録名は、清水 宏悦（しみず ひろよし）。

来歴・人物

佼成学園高校在学時の1968年、同期のエース猪狩志郎（駒大）を擁し、遊撃手として第40回選抜高等学校野球大会に出場。しかし1回戦で、この大会に準優勝した尾道商の井上幸信に抑えられ、1-2で敗れる「選抜高等学校野球大会60年史」毎日新聞社編 1989年。他の高校同期に右翼手の森山正義がいた。

卒業後は河合楽器でプレー、都市対抗の常連として活躍。1970年のプロ野球ドラフト会議で大洋ホエールズから3位指名を受けるも、入団を拒否このドラフトで、河合楽器からは山下慶徳がヤクルトに1位指名、佐野勝稔が近鉄に5位で指名された。河合楽器は清水が巨人に指名されたらプロ入りさせる意向で、巨人も4位か5位で指名を予定していた。しかし大洋が先に3位で指名してきたため、河合楽器はプロ入りを許さず、残留という形となってしまった。 。2年後の1972年ドラフト会議で再び大洋ホエールズから指名（7位）を受け、入団プロ野球人名事典 2003（2003年、日外アソシエーツ）、275ページ。

プロ入り後は、主に内野のユーティリティプレーヤーとして起用され、1976年には一軍に定着、同年は23試合に先発出場を果たす。翌1977年は外野手もこなし。その後も一軍で起用されるがレギュラーには届かなかった。1982年オフ、吉本博外野手との交換トレードで西武ライオンズに移籍したが、出場機会に恵まれず1983年のシーズンをもって引退した。

1977年4月29日に川崎球場で開催された阪神タイガース戦で外野に飛球を放った際、守備に就いていた佐野仙好が外野フェンスに激突して負傷。これが契機となって、川崎球場をはじめとする多くの球場の施設が改善された。

詳細情報

年度別打撃成績

	大洋	24	9	9	4	1	0	0	0	1	0	1	1	0	0	0	0	0	1	0	.111	.111	.111	.222
		1	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	----	----	----	----
		38	87	77	9	16	2	0	3	27	5	1	1	6	0	3	0	1	13	2	.208	.247	.351	.598
		64	76	66	6	10	5	0	1	18	4	0	0	3	1	6	0	0	14	1	.152	.219	.273	.492
		50	47	40	7	8	2	0	0	10	4	0	1	1	0	3	0	3	10	1	.200	.304	.250	.554
		45	48	41	5	12	2	0	1	17	8	2	0	2	1	3	0	1	11	1	.293	.348	.415	.762
		51	50	45	4	11	2	0	1	16	4	0	0	0	0	4	0	1	10	1	.244	.320	.356	.676
		70	71	65	3	15	5	0	0	20	5	0	0	1	1	3	0	1	16	2	.231	.271	.308	.579
		40	38	32	1	5	1	0	1	9	1	0	1	1	0	5	0	0	8	0	.156	.270	.281	.552
	西武	15	11	9	2	1	0	0	0	1	1	0	0	0	0	2	0	0	3	0	.111	.273	.111	.384
通算：10年		398	437	384	41	79	19	0	7	119	32	4	4	14	3	29	0	7	86	8	.206	.272	.310	.582

記録

• 初出場：1973年5月6日、対ヤクルトアトムズ3回戦（川崎球場）、11回裏に江藤慎一の代走として出場
• 初安打：1973年5月26日、対読売ジャイアンツ7回戦（川崎球場）、9回裏に関本四十四から
• 初先発出場：1973年5月27日、対読売ジャイアンツ8回戦（川崎球場）、6番・三塁手として先発出場
• 初本塁打・初打点：1976年7月23日、対読売ジャイアンツ16回戦（川崎球場）、9回裏に福島久晃の代打として出場、加藤初から2ラン

背番号

• 22 （1973年 - 1979年）
• 23 （1980年）
• 41 （1981年 - 1982年）
• 50 （1983年）

登録名

• 清水 透 （しみず とおる、1973年 - 1977年）
• 清水 宏悦 （しみず ひろよし、1978年 - 1983年）

関連項目

• 富山県出身の人物一覧
• 横浜DeNAベイスターズの選手一覧
• 埼玉西武ライオンズの選手一覧

外部リンク