川口篤 : ウィキペディア(Wikipedia)
川口 篤(かわぐち あつし、1902年9月29日 - 1975年6月25日)は、日本のフランス文学者、翻訳家。
略歴
栃木県栃木市生まれ。旧制宇都宮中学・旧制一高を経て、東京帝国大学文学部仏文科卒。戦後、東京大学教養学部教授、1958年から1960年まで教養学部学部長、1961年まで評議員。1963年定年退官、学習院大学教授を務めた。
アンドレ・ジイド、エミール・ゾラをはじめ翻訳多数がある。
著書
- 『或る出会い』(川口松子編、筑摩書房事業出版) 1981
翻訳
- 『旅の誘ひ』 (ジヤン・ジヤツク・ベルナアル、白水社、仏蘭西近代劇叢書) 1927
- 『キュリー夫人伝』(エーヴ・キュリー、白水社) 1938
- 『水に描く』(フランシス・ド・ミオマンドル、実業之日本社) 1940
- 『ファーブル昆虫記 第9』(壮文社) 1946
- 『哲學體系』(アンドレ・クレソン、白水社) 1947
- 『ジャヴォットの秘密』(ミュッセ、角川文庫) 1949
- 「ペテン師」(タルチュフ、南北書園、『モリエール選集 第1』) 1948
- 『白つぐみ物語』(ミュッセ、角川書店) 1950
- 『フランス哲学思潮』(アンドレ・クレソン、白水社) 1951
- 『哲学体系』(アンドレ・クレソン、白水社) 1951
- 『獣人』(エミール・ゾラ、三笠書房) 1951、のち岩波文庫
- 『現代史 第4 パリのベルジュレ氏』(白水社、アナトオル・フランス長篇小説全集6) 1951
- 『天使の反逆』(白水社、アナトオル・フランス長篇小説全集15) 1951
- 『深夜の結婚』(アンリ・ド・レニエ、三笠書房) 1951
- 『招かれた女』(シモーヌ・ド・ボーヴォワール、笹森猛正共訳、創元社) 1952、のち新潮文庫
- 『人はすべて死す』(ボーヴォワール、田中敬一共訳、創元社) 1953、のち岩波文庫
- 『ナナ』(エミール・ゾラ、古賀照一共訳、新潮文庫) 1956 - 1959
- 『小説と作中人物』(フランソワ・モーリャック、ダヴィッド社) 1957
- 『シャベール大佐』(東京創元社、バルザック全集3) 1961
- 『オノレ・シュブラックの失踪 他』(アポリネール、筑摩書房、世界文学大系92) 1964
- 「青い鳥」(メーテルリンク、主婦の友社、『ノーベル賞文学全集18 - ラーゲルレーヴ / メーテルリンク / ヒメネス』) 1971
アンドレ・ジイド
- 『田園交響楽』(アンドレ・ジイド、岩波文庫) 1933
- 『背徳者』(アンドレ・ジイド、岩波文庫) 1936
- 『カンドオル王、エディプ』(建設社、アンドレ・ジイド全集1) 1934
- 『女の学校 / ロベール』(ジイド、岩波文庫) 1946
- 『重罪裁判所の思い出』(新潮社、アンドレ・ジイド全集6) 1951
- 『贋金つくり』(アンドレ・ジイド、岩波文庫) 1962 - 1963
ギ・ド・モーパッサン
- 『ミス・ハリエット』(モーパツサン、養徳社) 1949、のち岩波文庫
- 『脂肪の塊 他8篇』(小山書店、モーパッサン文庫1) 1950
- 『ジュール伯父 他9篇』(小山書店、モーパッサン文庫3) 1950
- 『山小屋 他10篇』(小山書店、モーパッサン文庫5) 1951
- 『遺産 / 百万フラン』(モーパッサン、岩波文庫) 1955
- 『水いらず / メヌエット』(モーパッサン、岩波文庫) 1955
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