F・ポール・ウィルソン : ウィキペディア(Wikipedia)
フランシス・ポール・ウィルソン(Francis Paul Wilson、1946年5月17日 - )は、アメリカ・ニュージャージー州出身の作家。医師免許を持ち、パートタイマーの医師でもある。自身の経歴を生かした医療サスペンスやSF、ホラーなどのジャンルを手がけている。代表作は長編伝奇ホラー『ナイトワールド・サイクル』(The Adversary Cycle) シリーズと『始末屋ジャック』シリーズ。
別ペンネームにメアリ・E・マーフィー (Mary Elizabeth Murphy) がある。
概要
医大在学中の1970年に『アスタウンディング』誌が作品を買い取り、これが作家デビューとなる。その後、1970年代は主にSFを執筆する。 1981年に発表したホラー作品『ザ・キープ』がベストセラーとなり、1983年に映画化、一躍その名を世界に知られる。
20世紀初頭の怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトのファンであり、作品にはクトゥルフ神話を思わせる描写が見受けられる。
作品一覧
ナイトワールド・サイクル (The Adversary Cycle)
- ザ・キープ(1981年, The Keep)
- 『城塞』上・下(広瀬順弘訳、角川文庫) 1984年
- 『ザ・キープ』上・下(広瀬順弘訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 1994年
- 『城塞』上・下(広瀬順弘訳、角川文庫) 1984年
- マンハッタンの戦慄 (1984年, The Tomb)
- 『マンハッタンの戦慄』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 1990年
- 触手(タッチ) (1986年, The Touch)
- 『触手(タッチ)』上・下(猪俣美江子訳、ハヤカワ文庫NV) 1988年
- リボーン (1990年, Reborn)
- 『リボーン』(中原尚哉訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 1999年
- 闇の報復 (1991年, Reprisal)
- 『闇の報復』上・下(仁科一志訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 1996年
- ナイトワールド (1992年, Nightworld)
- 『ナイトワールド』上・下(広瀬順弘訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 1994年
始末屋ジャック (Repairman Jack)
- マンハッタンの戦慄 (1984年, The Tomb)※始末屋ジャック初登場作品
- 上述
- A Day in the Life (短編) (1989年)
- The Long Way Home (短編) (1992年)
- Home Repairs (短編) (1996年)
- The Wringer (短編) (1996年)
- The Last Rakosh (1990年)
- 神と悪魔の遺産 (1998年, Legacies)
- 『神と悪魔の遺産 - 始末屋ジャック』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2001年
- 異界への扉 (1999年, Conspiracies)
- 『異界への扉 - 始末屋ジャック』(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2002年
- 悪夢の秘薬 (2000年, All The Rage)
- 『悪夢の秘薬 - 始末屋ジャック』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2003年
- 見えない敵 (2001年, Hosts)
- 『始末屋ジャック 見えない敵』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2005年
- 幽霊屋敷の秘密 (2002年, Haunted Air)
- 『始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2005年
- 深淵からの脅威 (2003年, Gateways)
- 『始末屋ジャック 深淵からの脅威』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2006年
- 凶悪の交錯 (2004年, Crisscross)
- 『始末屋ジャック 凶悪の交錯』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2009年
- 地獄のプレゼント (2005年, Infernal)
- 『始末屋ジャック 地獄のプレゼント』上・下(大滝啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー) 2012年
- Harbingers (2006年)
- Interlude at Duane's (短編) (2006年)
- Bloodline (2007年)
- Do-Gooder (短編) (2007年)
- By The Sword (2008年)
- Ground Zero (2009年)
- Fatal Error (2010年)
- The Dark at the End (2011年)
Young Repairman Jack
- Secret Histories (young adult novel) (2008年)
- Secret Vengeance (young adult novel) (2009年)
- Secret Circles (young adult novel) (2009年)
- Secret Vengeance (young adult novel) (2011年)
LaNague Federation
- An Enemy of the State (1980年) (reprinted in 2005, includes "Lipidleggin'" and "Ratman")
- Wheels Within Wheels (1978年) (revised/reprinted in 2005, includes "Higher Centers" and "The Man with the Anteater")
- Healer (1976年)
- ホログラム街の女 (1989年, Dydeetown World)
- 『ホログラム街の女』(浅倉久志訳、ハヤカワ文庫SF)1998年
- The Tery (1990年)
- LaNague Chronicles (1992)(An Enemy of the State / Wheels Within Wheels / Healerの合本)
その他
- 黒い風 (1988年, Black Wind)
- 『黒い風』上・下(大瀧啓裕訳、扶桑社、扶桑社ミステリー)1992年
- Soft and Others (短編集) (1989年)
- 闇から生まれた女(Sibs, 1991年)
- 『闇から生まれた女』上・下(白石朗訳、扶桑社、扶桑社ミステリー)1994年
- Freak Show (1992年) (contributor and editor)
- 密閉病室 (1994年, The Select)
- 『密閉病室』(岩瀬孝雄訳、ハヤカワノヴェルズ)1996年
- 『密閉病室』(岩瀬孝雄訳、ハヤカワ文庫NV)1998年
- 『密閉病室』(岩瀬孝雄訳、ハヤカワノヴェルズ)1996年
- 体内兇器 (1995年, Implant)
- 『体内凶器』(猪俣美江子訳、ハヤカワノヴェルズ)1997年
- Mirage (1996年)
- Nightkill (1997年)
- Masque (1998年)
- The Barrens and Others (短編集) (1998年)
- The Christmas Thingy (2004年)
- The Fifth Harmonic (2003年)
- Sims (2003年)
- Artifact (2003年)
- Midnight Mass (2004年)
- The Peabody-Ozymandias Traveling Circus & Oddity Emporium (2007年)
- Aftershock and Others (短編集) (2009年)
メアリ・E・マーフィー名義
- 聖母の日(1996年, Virgin)
- 『聖母の日』上・下(白石朗訳、扶桑社、扶桑社ミステリー)1999年
外部リンク
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