五十嵐文郎 : ウィキペディア(Wikipedia)
五十嵐 文郎(いがらし ふみお)は、日本のテレビドラマプロデューサー。テレビ朝日役員待遇・総合編成局ドラマ制作部エグゼクティブ・プロデューサー。
来歴・人物
東京都出身。東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を経て、東京大学文学部仏文科卒業。東大時代は将棋部で活躍した。
1980年テレビ朝日入社「放送人 テレビ朝日ドラマ制作の司令塔・五十嵐文郎さん」『毎日新聞』2005年10月17日 11頁。ドラマ畑を歩み、2003年秋からドラマ制作のトップ、制作2部長を務め「プロデューサーズ「熟年離婚」「けものみち」を手がけた五十嵐文郎さん」『朝日新聞』夕刊 2006年6月3日 5頁、編成制作局局次長兼制作2部チーフプロデューサー、編成制作局制作2部エグゼクティブプロデューサーを経て、2013年6月27日付で役員待遇に昇格。ほかに制作会社・メディアミックス・ジャパン(MMJ)の非常勤取締役も務める。
ドラマ界が若者向けの恋愛ドラマ全盛となった90年代も、「ドラマはもっと幅広いもの。他局が得意のものは他局に任せて、自分たちがやりたいものをやった方がいい」と思い、若いプロデューサーにもそう言い続け、うまれたのが、『トリック』や『時効警察』だった。チーフプロデューサーを担い、中国ロケを敢行した愛新覚羅溥傑と妻、浩の人生をつづった『流転の王妃・最後の皇弟』、石原裕次郎の生涯を5夜連続で描いた『弟』などは、評価も視聴率も得た。「他局に比べると、まだまだ制作費や宣伝費も少ないが、それを重点的に投入すれば、張り合えるドラマが作れるという結果が出せた」と五十嵐は語る。
1998年に発売されたゲームソフト『サウンドノベル 街 -machi-』には、「木嵐袋郎」という名前のキャラクターが登場する。ゲームの原作者で長年、五十嵐と一緒に仕事に取り組んでいる脚本家長坂秀佳は、このキャラクターのモデルは五十嵐であると明言している。またゲームのスピンオフドラマ『透明少女エア』では、プロデューサーを務めた。
『TRICK』のノベライズ本では「五十嵐文三警部補」という人物が登場する。
手掛けた作品
チーフプロデューサー
- 女教師(1998年)
- 笑ゥせぇるすまん(1999年)
- 青い鳥症候群(1999年)
- おばあちゃま、壊れちゃったの?(2000年)
- 逮捕しちゃうぞ(2002年)
- 流転の王妃・最後の皇弟(2003年)
- OL銭道(2003年)
- アシ!(2003年)
- 菊次郎とさき(2003年)
- それからの日々(2004年)
- 弟(2004年)
- 西部警察 SPECIAL(2004年)
- 黒革の手帖(2004年)
- 電池が切れるまで(2004年)
- 西村京太郎トラベルミステリー(~2004年)
- 祇園囃子(2005年)
- 熟年離婚(2005年)
- 雨と夢のあとに(2005年)
- ラスト・プレゼント(2005年)
- 黒革の手帖スペシャル〜白い闇(2005年)
- 菊次郎とさき・第二期(2005年)
- 終りに見た街(2005年)
- 風林火山(2006年)
- けものみち(2006年)
- 夫婦(2006年)
- 7人の女弁護士(2006年)
- てるてるあした(2006年)
- ビバ!山田バーバラ(2006年)
- 黒い太陽(2006年)
- だめんず・うぉ~か~(2006年)
- 家族〜妻の不在・夫の存在〜(2006年)
- 氷点(2006年)
- マグロ(2007年)
- 松本清張 わるいやつら(2007年)
- 生徒諸君!(2007年)
- 敵は本能寺にあり(2007年)
- 天と地と(2008年)
- 交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(2008年)
- 7人の女弁護士・第2シリーズ(2008年)
- ロト6で3億2千万円当てた男(2008年)
- 小児救命(2008年)
- 警官の血(2009年)
- 名探偵の掟(2009年)
- 刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史(2009年)
- 女帝 薫子(2010年)
- 警視庁取調官 落としの金七事件簿(2010年)
- 警視庁継続捜査班(2010年)
- SP〜警視庁警護課(2011年)
- 愛・命 〜新宿歌舞伎町駆け込み寺〜(2011年)
- 松本清張没後20年・ドラマスペシャル 熱い空気(2012年)
- 松本清張ドラマスペシャル・三億円事件(2014年)
- 松本清張「霧の旗」(2014年)
- 復讐法廷(2015年)
- 松本清張ドラマスペシャル 黒い樹海(2016年)
- やすらぎの郷(2017年)
- トットちゃん!(2017年)
- 友情〜平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」〜(2023年)
プロデューサー
- 特捜最前線(~1987年)
- ミスマッチ(1988年)
- 丹波哲郎ミステリー劇場(1989年)
- 横溝正史傑作サスペンス・犬神家の一族(1990年)
- 七人の女弁護士(1991年)
- 外科病棟女医の事件ファイル(1991年)
- 女事件記者立花圭子(1992年)
- ラブストーリーを君に'92(1992年)
- 女検事の捜査ファイル(1993年)
- 新空港物語(1994年)
- 菊亭八百善の人びと(1994年)
- 大家族ドラマ 嫁の出る幕(1994年)
- 味いちもんめ(1995年)
- カケオチのススメ(1995年)
- ハンサムマン(1996年)
- HEN(1996年)
- 闇のパープル・アイ(1996年)
- 小児病棟・命の季節(1996年)
- 三毛猫ホームズの推理(1996年)
- しようよ♡(1996年)
- しようよ2♡ 女教師ナズナの場合(1996年)
- お天気お姉さん(1997年)
- お天気お姉さん2(1997年)
- いとしの未来ちゃん(1997年)
- 最高の食卓(1997年)
- オマタかおる(1997年)
- ギャルボーイ!(1997年)
- 幻想ミッドナイト(1997年)
- 運命の恋人(1997年)
- 透明少女エア(1998年)
- 凄絶!嫁姑戦争 羅刹の家(1998年)
- ニュースキャスター霞涼子(1999年)
- プリズンホテル(1999年)
- OLヴィジュアル系(2000年)
- 新春ドラマスペシャル・菊次郎とさき(2001年)
- みそじ魂(2001年)
- 松本清張没後10年記念 ビートたけしドラマスペシャル・張込み(2002年)
- 結婚の条件(2002年)
製作・企画
- KIRARA(1996年)
- 変(1996年)
- 特命係長 只野仁 スペシャル(2005年)
- 富豪刑事デラックス(2006年)
- レガッタ〜君といた永遠〜(2006年)
- 特命係長 只野仁(2007年)
注釈
出典
外部リンク
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