翠川敬基 : ウィキペディア(Wikipedia)

翠川 敬基(みどりかわ けいき、1949年5月10日 - )は、日本のチェロ奏者。ジャズのベース奏者として出発したが、後に幼い頃から親しんでいたチェロに転じ、ジャズのみならず現代音楽などの領域でも活動している。

経歴

長野県長野市に生まれる。小学生の頃から、チェロのレッスンを受ける。東京都立豊多摩高等学校を経て、東京経済大学卒業。大学在学中の1969年から、ジャズ・ベーシストとして、新宿のジャズ喫茶などでの演奏活動を始める。

その後、チェロ奏者として活動するようになり、富樫雅彦 (ds) や佐藤允彦 (p) との共演や、様々なユニットへの参加を経て、1980年代以降は、片山広明 (g)、石塚俊明 (ds)、早川岳晴 (b) らとのグループ「緑化計画」に活動の軸を置く。2004年から2010年にかけては、黒田京子 (p) が率いる「黒田京子トリオ」に太田恵資 (vn) とともに参加していた。

翠川の活動は、ジャンルにとらわれない多彩なものであり、仲井戸麗市 (g) などと共演しているほか - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧、舞踏 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧:碇山奈奈のフラメンコの伴奏を渋谷毅らと行なったことの記事や朗読の伴奏も手がけている - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧:橘由貴の朗読の伴奏を行なったことの記事。

おもなアルバム

リーダー作品

  • 『FIVE PIECES OF CAKE 5つのケーキのかけら』Offbeat Records、1975年
  • 『緑色革命』Offbeat Records、1976年 - 高柳昌行、佐藤允彦それぞれとのデュオのライブ音源
    • 『完全版・緑色革命』doubtmusic、2009年 - 富樫雅彦とのデュオを追加した「完全版」

連名作品

  • 大友良英、翠川敬基、野村喜和夫『ututu / 独歩住居跡の方へ』Atelier El Sur、1996年
  • 沖至、白石かずこ、翠川敬基『ヒト科の熊』おーらいレコード、2003年
  • 高柳昌行、吉増剛造、翠川敬基『死人』JINYA DISC、 2007年
  • AKETA・藤川義明・翠川敬基『シチリアーノ』アケタズ・ディスク、2007年 - 2007年1月10日、アケタの店でのライブ音源
  • 高柳昌行、Peter Kowald、翠川敬基『即興と衝突 -Encounter and Improvisation-』2012年
  • C.P.U(富樫雅彦、佐藤允彦、翠川敬基)『C.P.U ファースト・アルバム』日本コロムビア、2015年

著書

  • ポリーリズミック・プリズム:街は音楽家の旅の宿、北宋社、1982年
  • 気分はオフ・ビート、ミリオン書房、1987年
  • 犬の細道:それでも犬を飼いました物語 書き下ろしウルトラエッセイ、ファラオ企画、1992年
  • 音楽だいすき、福音館書店、1987年(月刊たくさんのふしぎ 27号)- 堀内誠一 絵:のち、1992年に「たくさんのふしぎ傑作集」で復刊
  • ワンといえばニャン : セロ弾きジャズマン一家の動物騒動記、ミリオン書房、2001年

外部リンク

  • 翠川敬基 - ディスコグラフィ、ライブスケジュール

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/21 11:52 UTC (変更履歴
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