かわなかのぶひろ : ウィキペディア(Wikipedia)
かわなか のぶひろ(本名:川中 伸啓、1941年 - )は、日本の映像作家である。主に個人による映像制作のための拠点創出に携っているほか、2006年(平成18年)まで東京造形大学教授を務めた。
人物
1941年(昭和16年)、東京・錦糸町生まれ。1960年のはじめごろから8ミリ映画の制作を手がける。内外各種の映像コンクールの審査員を多数つとめる。また、雑誌「ビックリハウス」の初期において、クリエイターとして制作に参加していた。
妻の富山加津江は、イメージフォーラム及びダゲレオ出版代表を務める。
経歴
1968年(昭和43年)に個人映画制作者の組織「ジャパン・フィルムメーカーズ・コーポラティブ」の設立に参加し事務局長となった。しかし翌年には脱退して、佐藤重臣と「日本アンダーグラウンド・センター」を設立、上映活動を行なった。1971年(昭和46年)、「アンダーグラウンド・センター」を設立。
1972年(昭和47年)、東京・渋谷にあった寺山修司が主催した劇団「天井桟敷」の地下劇場でシネマテークを開設し、1976年まで上映活動を続けた。1977年(昭和52年)には東京・四谷に上映の拠点を設けて「イメージフォーラム」と改称、映像作家を育成する研究機関「イメージフォーラム付属研究所」を併設した。80年には映画批評雑誌「月刊イメージフォーラム」(ダゲレオ出版)を創刊し、初代編集長をつとめた。
著書
- 『映画・日常の冒険』(フィルムアート社、1975年)
- 『猫日記』(皓星社、1978年)
- 『ビデオメーキング コミュニケーションの新しい道具』(フィルムアート社、1979年)
- 『ビデオ新発見! ビデオの楽しい使いかた講座』(ポプラ社、1990年)
映像作品
- 水の記憶(1962年)
- Play Back(1973年)
- 新・北紀行(1974年)
- 透過装置(1975年)
- SWITCH BACK(1977年)
- タウンスケープ・7「キャッツ・アイ」、8「星」、 10「ROOM」」(1977年、16ミリ)
- 絵日記(1978年、16ミリ)
- 絵日記2(1978年)
- 映像書簡(萩原朔美との共作、1979年、16ミリ)
- 映像書簡2(萩原朔美との共作、1980年、16ミリ)
- 映像書簡3(萩原朔美との共作、1981年、16ミリ)
- 映像書簡4(萩原朔美との共作、1982年、16ミリ)
- B(1983年、16ミリ)
- Bふたたび(1984年、16ミリ)
- つくられつつある映画(1985年)
- 私小説(1996年、16ミリ)
- 映像書簡7(萩原朔美との共作、1996年)
- 旅の繪(1998-2000)
- いつか来る道(2001年)
- 映像書簡8(萩原朔美との共作、2002年、ビデオ)
- 映像書簡9(萩原朔美との共作、2003年、ビデオ)
- 映像書簡10(萩原朔美との共作、2005年、ビデオ)
- この一年-Part1(2006-2007年、ビデオ)
- この一年-Part2(2006-2007年、ビデオ)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/11/08 11:02 UTC (変更履歴)
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