アルバート・ヒース : ウィキペディア(Wikipedia)

アルバート・ヒース愛称は「トゥーティ (Tootie)」。「トゥーティ・ヒース」の表記もある。(Albert Heath、1935年5月31日 - 2024年4月3日)は、アメリカのジャズ・ハードバップ・ドラマーであり、テナー・サクソフォーン奏者のジミー・ヒースとダブルベース奏者のパーシー・ヒースの兄弟。

アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれ、1957年にジョン・コルトレーンと共に初めてレコーディングを行った。1958年から1974年まで、J・J・ジョンソン、ウェス・モンゴメリー、アート・ファーマーベニー・ゴルソンズ・ジャズテット、シダー・ウォルトン、ボビー・ティモンズ、ケニー・ドリュー、ソニー・ロリンズデクスター・ゴードン、ジョニー・グリフィン、ハービー・ハンコック、フリードリヒ・グルダ、ニーナ・シモン、ユセフ・ラティーフらと仕事をした。1975年、彼と、ジミー、パーシーは、ザ・ヒース・ブラザーズを結成。1978年までグループに留まり、その後はフリーランスに転向した。そのキャリアを通じて広い範囲のレコーディングを行ってきている。

数多くのワークショップや教室での指導の任務の中で、ヒースはスタンフォード・ジャズ・ワークショップの定期的なインストラクターを務めている。

ヒースは現在、ベン・ライリー、エド・シグペン、ジャッキー・ウィリアムズ、ビリー・ハート、チャーリー・パーシップ、リロイ・ウィリアムズ、ルイス・ヘイズをフィーチャーしたジャズ・ドラム・アンサンブル、ザ・ホール・ドラム・トゥルース (The Whole Drum Truth)のプロデューサー兼リーダーとなっている。

2024年4月3日の午後にニューメキシコ州サンタフェの医療機関で白血病により死去。88歳没。

受賞およびノミネート歴

2020年10月、国立芸術基金 (NEA)は、2021年4月22日にオンライン・コンサートとショーで祝われるNEAジャズ・マスターズ・フェローシップの4人の受賞者の1人としてヒースを発表した。生涯の功績を称えて授与されるこの栄誉は、芸術の形成に多大な貢献をした個人に授与される。他の2021年の受賞者は、テリ・リン・キャリントン、フィル・シャープ、ヘンリー・スレッギルであった。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • 『カワイダ』 - Kawaida (1969年、O'Be) ※with エド・ブラックウェル、ハービー・ハンコック、バスター・ウィリアムス、ジェームズ・エムトゥーメ
  • 『ウープス!』 - Kwanza (The First) (1974年、Muse) ※日本盤は『Oops!』としてアルバート、ジミー&パーシー・ヒース名義でリリース
  • Live at Smalls (2009年、Smalls Live)
  • Krakkle (2012年、Geco)
  • Tootie's Tempo (2013年、Sunnyside)
  • Philadelphia Beat (2014年、Sunnyside)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/04 09:55 UTC (変更履歴
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