アンドレ・ド・トス : ウィキペディア(Wikipedia)
アンドレ・ド・トス(André De Toth、1913年5月15日 - 2002年10月27日)は、ハンガリー出身の映画監督。『肉の蝋人形』を手がけたことで知られている。
経歴
1913年5月15日、ハンガリーのマコに生まれる。ブダペスト大学にて法律を学んだ。ハンガリーで5本の映画を監督したのち、イングランドへ渡る。1942年、ハリウッドへ移り住む。
1947年、ジョエル・マクリー主演の西部劇『復讐の二連銃』を監督する。1948年、ディック・パウエル主演のフィルム・ノワール『落とし穴』を監督する。1951年、『拳銃王』で第23回アカデミー賞原案賞にノミネートされる。1953年、ヴィンセント・プライス主演の3Dホラー映画『肉の蝋人形』を監督する。
テレビドラマを手がけたのち、イタリアにて『海賊の王者』『蒙古の嵐』『シーザーの黄金』を監督する。1973年、第四次中東戦争直後のエジプトにてロケーション・ハンティングの最中、モーシェ・ダヤンと間違われて誘拐されるが、無事に解放される。1990年、ホラー映画『スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火』に出演する。1994年、回顧録『Fragments: Portraits from the Inside』が刊行される。
2002年10月27日、カリフォルニア州バーバンクにて動脈瘤により死去。89歳没。生涯に7度の結婚を経験し、19人の子供をもうけた。
フィルモグラフィー
特記なき作品は監督のみを担当。
映画
- 黒い河 Dark Waters (1944年)
- 復讐の二連銃 Ramrod (1947年)
- いのち短かし The Other Love (1947年)
- 落とし穴 Pitfall (1948年)
- 拳銃王 The Gunfighter (1950年) - 原作
- 馬上の男 Man in the Saddle (1951年)
- 西部のガンベルト Carson City (1952年)
- スプリングフィールド銃 Springfield Rifle (1952年)
- 廃墟の守備隊 Last of the Comanches (1953年)
- 叛逆の用心棒 The Stranger Wore a Gun (1953年)
- 平原の落雷 Thunder Over the Plains (1953年)
- 肉の蝋人形 House of Wax (1953年)
- タンガニイカ Tanganyika (1954年)
- 賞金を追う男 The Bounty Hunter (1954年)
- 勇者の汚名 Riding Shotgun (1954年)
- 土曜日正午に襲え Crime Wave (1954年)
- 赤い砦 The Indian Fighter (1955年)
- 栄光の果てに Monkey on My Back (1957年)
- 殺人者の影を追え Hidden Fear (1957年) - 監督・脚本
- 無法の拳銃 Day of the Outlaw (1959年)
- FBIモスクワに潜入せよ Man on a String (1960年)
- 海賊の王者 Morgan il pirata (1960年) - 監督・脚本
- 蒙古の嵐 I mongoli (1961年)
- シーザーの黄金 Oro per i Cesari (1963年)
- 10億ドルの頭脳 Billion Dollar Brain (1967年) - 製作
- 大侵略 Play Dirty (1969年)
- エル・コンドル El Condor (1970年) - 製作
- スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火 Spontaneous Combustion (1990年) - 出演
テレビドラマ
- 遙かなる西部 The Westerner (1960年)
著書
- Fragments: Portraits from the Inside (1994年)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/09 21:54 UTC (変更履歴)
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