アントニオ・ロペス・ガルシア : ウィキペディア(Wikipedia)
アントニオ・ロペス・ガルシア (Antonio López García、1936年1月6日 - )は、スペイン・トメジョーソ出身の画家。
概要
世界的に現代スペイン・リアリズムの巨匠と評されている画家である。1936年にスペインのラ・マンチャ地方の町トメジョーソに生まれ、幼少期より叔父であるアントニオ・ロペス・トーレスから絵画を学ぶ長崎県美術館 作家解説。1950年から1955年までマドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーで絵画を学ぶ。1993年にマドリードの国立ソフィア王妃芸術センター、2008年にはボストン美術館で、さらに2011年-2012年には、スペイン国内2か所の美術館(ティッセン・ボルネミッサ美術館、ビルバオ美術館)で大規模な個展を開催し、世界的に高い評価を得ている。1992年には、彼の制作過程を撮影した映画『マルメロの陽光』が映画監督ビクトル・エリセによって制作された。リアリズムでありながら、シュルレアリスムの影響も見られる独自の世界を持っている。2013年には、日本で初めての個展である「アントニオ・ロペス展」が開催され、初来日した。
経歴
- 1950年、マドリードの王立サン・フェルナンド美術学校入学。1955年、同美術学校卒業。
- 2013年、「アントニオ・ロペス展」をBunkamuraザ・ミュージアム(2013年4月27日-6月16日)、長崎県美術館(2013年6月29日- 8月25日)、岩手県立美術館(2013年9月7日- 10月27日)で開催。
代表作
- 『アトーチャ』 1964
- 『シンクと鏡』 1967
- 『浴槽の女』 1968
- 『便器と窓』 1968-1971
- 『男と女』 1968-1991
- 『トレス ブランカスから見たマドリード』 1971
- 『マリアの肖像』 1972
- 『グラン・ビア』 1974-1981
映画
- 『マルメロの陽光』監督: ビクトル・エリセ、 主演: アントニオ・ロペス・ガルシア
関連項目
- リアリズム
- 絵画
- 彫刻
参考文献
- 「Antonio LÓPEZ」EDICIONES POLIGRAFA (西)ISBN 84-343-0808-8
- 「スペイン美術はいま―マドリード・リアリズムの輝き」図録 朝日新聞社 1991年
- 『美術の窓』No.116、1992年7月
- 「写実・レアリズム絵画の現在」図録 奈良県立美術館 2002年
- 森園敦聞き手・構成 吉本由江通訳 豊田唯テキスト翻訳 「アントニオ・ロペスへのインタビュー」『長崎県美術館 研究紀要』No.6、2014年3月31日
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/25 15:26 UTC (変更履歴)
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